好きな人やお世話になった人の、誕生日にお花を贈りたい…。でもどんなお花を選んだらいいんだろう?
そんなふうに思ったことはありませんか?
お花を贈る用途として、『誕生日』は一番多いオーダーかもしれません。
好きな花がハッキリしている人ならその花を選べばいいでしょうが、どんなお花が喜ばれるのかよくわからない場合、お花屋さんの店頭で悩んでしまいますよね。
そんなときヒントにしてほしいのが「誕生花」。じつは、365日それぞれの日に「誕生花」というものが決められています。
しかしこれも、本によって微妙に違っていたり、お花屋さんで取り扱いのない花が含まれていたり、なかなか使いにくいのも事実。
そこでハナラボノートでは、「誕生月の花」に注目!
お花屋さんで買える、花束やアレンジメントにできるお花で、『12カ月の誕生月の花』を選んでみました。
ギフトの花選びに迷ったら、ぜひ参考にしてみてください。
(とりあえず早く見たい!という人は、目次から月をクリックしてくださいね)
ハナラボノートが選ぶ『誕生月の花』の基準。
誕生月の花をまとめるにあたって、本やお花関係のサイトをいくつか調べました。その結果…同じところもあるけど、微妙に違う…という結果に。
さらに、切花で贈るには難しいよ?という花も入っていたので、ハナラボノートは独自に『誕生月の花』をまとめることにしました。
その際気を付けたことは以下の2点。
・その季節ならではの季節感のある花であること
・お花屋さんに切花として出回っていて、その季節に買いやすくて品質がよいこと
実際の市場での出回り量も参考にしていますので、その月に手に入れやすいのはもちろん、植物としての旬でもあるので、この季節だから美しい!というのがポイント。
店頭には並びやすいものを選びましたが、ギフトで使う場合は1週間前くらいに予約をいれておきましょう。
1月の誕生花
スイートピー
春の花の定番『スイトピー』は1月頃から多く出回り始めます。香りが良くて色数も豊富、値段も手ごろ。贈りものにぴったりです。
花言葉:『門出』『やさしい思い出』『繊細』『デリケートな喜び』『つかの間の喜び』『わずかな楽しみ』 など。
シンビジウム
一年中出回っている印象が強いランの仲間ですが、シンビジウムの旬は冬。輸入品などもあるので年間入手はできるのですが、旬の冬は国産品の出回り量も多く、色々な品種が楽しめます。
花言葉:『飾らない心』『素朴』『高貴な美人』『好意的な気持ち』など。
2月の誕生花
フリージア
春を代表する香りの花『フリージア』。年末頃から出回りはじめますが、2~3月には安定して品質が良いものがふえてきます。魅力は何と言っても香り!たくさん束ねて贈れば印象的なプレゼントになること間違いなし。
花言葉:『あどけなさ』『純潔』『多くの人に愛されてきた』『優雅』『天真爛漫』 など。
マーガレット
好き、キライ、好き…の花占いでもおなじみの『マーガレット』。旬は春で、切花で手に入れられるのは1月~4月頃のみ。特に多く出回るのが2月~3月です。ロマンチックな花言葉をからめて贈りものにするのも素敵。
花言葉:『信頼』『真実の愛』『心に秘めた愛』『恋占い』 など。
3月の誕生花
チューリップ
いうまでもなく、春の花代表!の『チューリップ』。3月は出回り量も多く、色々な品種が手軽に楽しめる時期。
花言葉:『思いやり』『名声』『愛の告白』 など。
ラナンキュラス
新たな春の花の顔になりつつあるのが『ラナンキュラス』。ふんわりたくさんの花びらが重なるお花は女子ウケも抜群。最近では一見同じラナンキュラスと思えないようなシックな品種や変わり咲きの品種も多くなりました。3月に注目してほしい花のひとつです。
花言葉:『晴れやかな魅力』『魅力的』『名誉』『とても魅力的』 など。
4月の誕生花
アルストロメリア
1年中出回るお花屋さんには心強い花のひとつ『アルストロメリア』。旬をむかえ、品質の良いものが多く出回ります。色数が豊富なこと、1本でいくつもお花がついてボリュームが出やすいのが嬉しい。
花言葉:『持続』『未来への憧れ』『凛々しさ』『献身』『愛着』 など。
カラー
清楚な印象の『カラー』。切花で出回るカラーには、湿地性の太いタイプと、畑地性の細いタイプの2種類があります。4月は湿地性のカラーの最盛期。ダイナミックな白い大型のカラーがきれいな時期です。
花言葉:『乙女のしとやかさ』『清浄』『華麗なる美』 など。
5月の誕生花
スズラン
5月1日は『スズランの日』。ということで、切花のスズランが多く出回る月です。きゅっと束ねた小さなスズランのブーケは、誰もがもらって嬉しい可愛さ。5月に贈る花としてぜひ覚えておきたい花です。
花言葉:『溢れ出る美しさ』『希望』『幸福の再来』『純愛』など。
カーネーション
カーネーションといえば母の日!という印象が強いので、やっぱり5月に推したい花のひとつ。母の日に合わせて、普段はなかなか見ないような変わった品種もたくさん店頭に並びます。花としても、5月は旬の季節です。
花言葉:
赤 『母の愛』『愛』『感動』
ピンク 『女性の愛』『感謝の心』『あたたかな愛情』
白 『純粋な愛』
オレンジ 『情熱』『清らかな愛』
黄色 『軽蔑』
6月の誕生花
バラ
1年中贈りものとしては定番の『バラ』。まさに旬なのは初夏の6月です。旬ならではの美しさを贈りましょう。
花言葉:
赤 『あなたを愛する』『熱烈な恋』『無垢で愛らしい』『貞節』
ピンク 『上品』『しとやか』『暖かい心』『満足』
白 『少女時代』『無邪気』『清純』『相思相愛』『尊敬』
黄色 『献身』『美』『さわやか』『あなたに恋しています』『嫉妬』
オレンジ 『無邪気』『魅惑』『信頼』『絆』
紫 『誇り』『上品』『尊敬』
アジサイ
日本の梅雨どきの花といえば『アジサイ』。もちろん6月は旬ですし、店頭に並ぶ機会も多くなります。微妙な花言葉のせいでイマイチ贈りものにしづらいようですが、みずみずしいアジサイは6月しか楽しめない美しさ!ぜひ候補に入れてほしいところです。
花言葉:『移り気』『冷酷』『無情』『辛抱強さ』 など。
シャクヤク
5~6月にしか出回らない『シャクヤク』は、まさに女王の風格。6月になると、充実したつぼみの品質の良いものが多く出回ります。出始めの5月に比べれば、お値段も手ごろ。6月の贈りものにはもちろん、シーズン中に一度は自宅用にも買いたい花のひとつです。
花言葉:『謙遜』『恥じらい』『清浄』『威厳』 など。
7月の誕生花
ユリ
初夏が旬の代表的な花のひとつが『ユリ』。一年中手に入る花ではありますが、凛として爽やかな花姿は初夏にぴったり。ヒメユリなどの希少種も6~7月なら店頭に並びます。
花言葉:『純粋』『愛らしさ』『威厳』 など。
ヒマワリ
夏の花の定番『ヒマワリ』。7~8月が最も多く店頭に並ぶでしょう。最近は切花用ヒマワリの品種も多様になり、様々な色やカタチのヒマワリを見ることができます。7月には欠かせない花のひとつ。
花言葉:『崇拝』『憧れ』『愛慕』『あなただけを見つめる』。
クルクマ
あまり馴染みがないかもしれませんが、7月におすすめしたいのが『クルクマ』。南国出身のショウガの仲間です。品種も豊富で色々な色やサイズがあり、暑くても丈夫で夏のギフトにぴったり。夏にしか出回らないので、色々なクルクマを見るのは7月がチャンスです。
花言葉:『あなたの姿に酔いしれる』『因縁』など。
8月の誕生花
トルコキキョウ
一年中使われる『トルコキキョウ』も、旬の季節は夏。品質も良いですし、比較的お値段も手ごろになるのが嬉しいところ。バラのような八重咲きから、清楚な一重咲きまで、本当に多様な品種があるので、お気に入りの色や咲き方を見つけてみては。
花言葉:『希望』『優美』『清々しい美しさ』 など。
アンスリウム
夏らしい南国の花代表『アンスリウム』。輸入品がほとんどなので実は一年中手に入るのですが、やっぱり暑い季節に似合います。派手な赤だけではなく、ピンクや紫、緑などカラーバリエーションも豊富。暑さにも強いので夏のギフトにおすすめ。
花言葉:『恋にもだえる心』『煩悩』『情熱』『強い印象』『炎のような輝き』 など。
9月の誕生花
ダリア
主役をはれる秋の花といえばやっぱり『ダリア』は欠かせません。1年中出回るものの、出回り量・品種の多さ・色の美しさともに旬である秋が一番。色々な品種があるので、贈りもののイメージに合った品種を探すのも楽しいですよ。
花言葉:『華麗』『気品』『優雅』『移り気』『移ろい』 など。
リンドウ
秋らしい花の定番『リンドウ』。敬老の日やお彼岸に向け、出回り量も多くなります。夏の間は青がメインですが、9月過ぎてくると、白やピンク、淡いブルー、パステルブルーなどなど、種類も豊富に。9月に贈りたい、飾りたい花のひとつです。
花言葉:『悲しんでいるあなたを愛する』『正義』『誠実』。
コスモス
秋と聞いてイメージする『コスモス』も、9月頃には切花で多く出回ります。まさに秋にしか出回らないので、誕生花としての贈りものには最適です。ある程度たくさんの量を束ねた方がキレイなので、ぜひ予約をして素敵な花束をつくってもらいましょう。
花言葉:『乙女の恋』『純心』『謙虚』『調和』『平和』『美しさ』など。
10月の誕生花
ガーベラ
1年中出回るガーベラですが、10月の誕生花として取り上げられることが多いです。色数・咲き方も豊富で値段も手ごろなので、気軽な贈りものにもぴったりです。
花言葉:『希望』『前向き』『美しさ』 など。
キク
日本らしい秋の花代表といえば『キク』。もちろん1年中出回っているのですが、旬の秋は特に色の深みもあって美しい季節。また、お彼岸や十五夜などに合わせて、色々な品種が出回るのも旬ならでは。スプレーマムや洋マムなど、仏花のイメージではない、贈りものにも使えるキクもたくさんあります。
花言葉:『高貴』『高尚』『高潔』『逆境において快活』 など。
ケイトウ
秋が旬でおすすめしたいのは『ケイトウ』。ビビットな色合いやユニークなかたちが、個性的なブーケに欠かせません。なんか脳みそみたいで苦手…という人もいるのですが、最近は本当に品種も豊富で、美しいニュアンスカラーのケイトウも多いのです。ぜひ9~10月に注目してほしい花のひとつです。
花言葉:『おしゃれ』『情愛』『風変り』『気取り』『色あせない恋』 など。
11月の誕生花
ダイヤモンドリリー
旬は短いのですが、本当に宝石のような希少性と美しさをもつ『ダイヤモンドリリー』。11月に花を贈るなら、ぜひ検討してほしい!おすすめの花です。キラキラとパールのように光る花びらはダイヤモンドリリーの名前のとおり。
花言葉:『また会う日を楽しみに』『華やかさ』『忍耐』『箱入り娘』など。
バラの実
秋も深まってくる11月だからこそ楽しんでほしいのが、実もの。特にバラの実は秋にしか出回らず、野趣あふれる雰囲気で、秋らしいアレンジやブーケにおすすめです。実のサイズも色々あり、品種による違いも楽しめます。
12月の誕生花
アマリリス
アマリリスは本来は5~8月に咲く花なのですが、お花屋さん的な旬は12月!というちょっと不思議な花。クリスマスに向けて色々な品種が出回ります。1本でもゴージャスな見た目と、鮮やかな色合いで12月を彩ってくれます。
花言葉:『輝くばかりの美しさ』『誇り』『自尊心』『内気』『おしゃべり』『虚栄心』など。
ポインセチア
クリスマスになるとポインセチアの鉢植えが色々なところに飾られますね。じつは、『切花のポインセチア』もあるんです!まさに12月にしか出回らない、クリスマスのための花。くるんと葉っぱがカールしたバラのような品種や、ラメがかかったものなど、12月だからこそ楽しめる切花のひとつです。
花言葉:『祝福する』『聖夜』『幸運を祈る』『私の心は燃えている』など。
まとめ。
花屋としては、誕生花にあまりこだわりすぎてほしくない、という気持ちもあるけれど、その季節だからこそ!というお花があるのも事実。
食材と同じように、花にも旬の季節があります。
自分のうまれた季節の旬の花を知っているのって素敵だと思いますし、贈られる人もきっと嬉しいはず。
花は施設園芸で育てられていることが多いので季節感がなくなりがちですが(一年中出回っている花も多い)、やっぱり旬の季節を楽しんでほしいと思って『誕生月の花』をまとめてみました。
大切な人への花贈りに、ぜひ活用してくださいね。