花束にアレンジに、お花屋さんでは大活躍の「アルストロメリア」。
よく見るけど、そういえば名前は知らなかった…という方も多いかもしれません。
今回はそんな「アルストロメリア」にスポットを当ててみましょう。
アルストロメリアってこんなお花!
アルストロメリアの基本情報です。

アルストロメリアの基本情報
学名:Alstroemeria
分類:ユリズイセン(アルストロメリア)科 / ユリズイセン(アルストロメリア)属
和名:ユリズイセン 英名:Peruvian lily・Lily of the Incas
原産地:南アメリカ
お花屋さんには周年出回っています。出回り量が多いのは3~5月ですが、だいたいいつでもあるイメージ。
価格はいろいろで、200円~500円くらいの間でしょうか。
1本で何輪も花がついているのでお得感があります。小さめのユリのような雰囲気で、1本でも華やか。

白、ピンク、赤、黄色、オレンジ、紫…いろんな色バリエーションがあることも重宝する理由のひとつ。新しい品種もどんどんうまれています。
アルストロメリアの切花の飾り方・日保ちについて。
アルストロメリアの切花、日持ちはする?
アルストロメリアはとても日持ちがするお花のひとつ。自宅に飾っていても、まだ咲いてる!とびっくりすることもあるほど。

受粉してしまうと花もちが悪くなるので、花粉は早めに取りましょう。花が多いのでちょっとめんどくさいけどね。
アルストロメリアの花をよく見ると、今咲いている花の横にセットでつぼみがついています。これが二番花。

アルストロメリアの場合、この2番花がしっかり咲いてくることが多いです。なんてコスパがよいのでしょう…!
最初の花の色が悪くなってきたら、1番花は切り落とし、2番花が咲いてくるのを楽しみましょう。

1番花ほど大きく鮮やかではありませんが、それもまた可愛い。
アルストロメリアの飾り方・飾るときの注意など。
飾るときの注意がほとんどないくらい、手のかからない切花です。水あげも良く、茎も腐りにくく、ちょっと水替えをサボったって元気に咲いています。なんとよい子なのか。
花が終わるときバラバラっと散るので、それが嫌な人は終わりかけの花を早めにカットしましょう。
アルストロメリアの花言葉は?

花言葉は、『持続』『未来への憧れ』『凛々しさ』『献身』『愛着』 など。
品種・合わせたいお花・おすすめの使い方。
花びらの点々がない「スポットレス」
アルストロメリアの特徴のひとつは、花びらにある「斑点」。

この「斑点」をなくした品種もつくられています。いわゆる「スポットレス」というタイプ。

別に斑点がキライなわけじゃないけど、確かに特徴的で主張が強いですよね。スポットレスの品種は、より透明感があり繊細な印象です。ブライダルにも使いやすいかも。
印象が全然違う!「小輪タイプ」

最近よく見るアルストロメリアの新品種には、すごーく花の小さいタイプもあります。
繊細で、草花っぽさが魅力。今までのアルストロメリアの印象をくつがえしますね。1本でもとってもオシャレ。
どんなアレンジにも合う、豊富な花色。
アルストロメリアの魅力のひとつは、豊富に花色が揃うこと。
1本で飾ってもいいし、「○○色系の花束に」と言われて他の花に合わせても調和してくれます。華やかなイメージなので、ユリやバラと合わせて賑やかにするのも良いですね。
たとえば同じピンクでも、様々な種類があります。アルストロメリアを買ったときは、できれば品種名もチェックしたいところ。きっとお気に入りの品種が見つかるはずですよ。
アルストロメリアの豆知識いろいろ。
切花としての歴史は浅い
日本に切花として入ってきたのは大正時代。ですが、その時はあまり定着しなかったようです。
本格的に生産がはじまったのは1980年代以降。まだまだ新しい切花のひとつです。現在も、新しい品種が次々うまれています。
「リグツ」系とは?
アルストロメリアの新しい品種のことを「リグツ系」と言ったりするのを聞いたことがありませんか?
「リグツ系」ってなんのこと?と思ったので調べてみたところ、
チリ産の「リグツ」を中心に育種改良された品種 のことだそうです。
アルストロメリアは、チリ・ブラジル・ペルー・アルゼンチンなど南米に100近い野生種が存在しており、そういった原種をもとに園芸品種がつくられています。
カリオフィレア系、バタフライ系、ペレグリナ系など、もとになった原種によって系統がありますが、リグツもそのひとつ。
リグツは草丈が高く、花数が多く、斑点が少ないのが特徴。スポットレスの人気の高まりとともに、リグツ系を見る機会が増えたのかもしれません。
1本の花付きがよく、ちょっと小ぶりで細長い花が特徴的ですね。
切花のアルストロメリア、まとめ。
アルストロメリア、まとめです。

・いろんな色バリエーションが楽しめる。1本でも華やか。
・花もちよく管理もラクで、ズボラな人にもおすすめ。
・2番花まで楽しめるコスパのよさ!
・新しい品種にも注目!アルストロメリアのイメージを覆す繊細な素敵さも。
今やありふれて身近な花である「アルストロメリア」。よーく見ると2番花まで楽しめたりいろんな新品種があったりと、まだまだ奥深い花です。
見かけたら是非お手に取ってみてくださいね♪
追記:
2022年、こんな新しい花が発表されました。アルストロメリアの世界が広がりそう♪
>>【新開発の花】ユリ?アルストロメリア?『アストロノバ』の存在感がすごい!
動画で切花図鑑♪アルストロメリア
参考サイト
・原種系の育種で有名な、三宅花き園さんのサイト。
・リグツ系のイメージを知れるコラム