花のお手入れ基礎知識

【切花用ハサミ】フローリスト推薦!いけばな・フラワーアレンジに最初はこの1本。

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花のある生活に憧れる、おうちで花を飾ってみたい、花の仕事を本格的に始めたい…

そんな方には、まずは『花専用のハサミ』を手に入れることをおすすめします。

家庭で簡単に花を飾るだけなら、キッチンばさみでも代用はできます。しかしキッチンばさみはあくまで代用品。

プロが使うハサミで切花をカットしてみると、その切れ味の良さに驚くはず…!やはり専用のハサミには専用だけの良さがあります。そしてよく切れるハサミで切ることは、切花のためにもなるのです。

これから花のある生活をしたいと思っている人には是非、専用のハサミを手に入れてほしい!!

花屋歴18年目の私が、なぜ花専用のハサミがいいのか?の理由と、初めての方にもおすすめの花ハサミをご紹介します。

切花を楽しむなら『花専用のハサミ』を使った方がいい理由。

ハサミの切れ味は、花のもちに関わる大きなポイント

お花を楽しみたい、と思っている人はだいたい「花のもち」を気にしますよね。

「もつお花ありませんか?」「なるべく新鮮で長持ちする花をください」

お花屋さんにいると、そんなセリフを毎日のように聞くものです。

でもちょっと待って!!

花のもちを気にしているのに、いい加減なハサミで切花を切っていませんか?

切花は根っこから切り離されて、茎の切り口から水を吸って命をつないでいます。茎の切り口はまさに命綱。汚れたハサミや切れ味の悪いハサミで茎を切ってしまっては、もつ花ももたなくなってしまいます。

植物の茎の中には、導管という水を吸い上げる管があります。この管をつぶしてしまうと水あげが悪くなるわけです。

切れ味のよいハサミを使うことは、切花のもちに大きくかかわることなのです。

枝物や葉物まで1本で対応可能。飾れる花の幅が広がる!

細い茎や、柔らかい茎の花だけを切るのなら、キッチンばさみでも代用できるでしょう。

ですが、お花屋さんに売られている切花には、茎が太かったり、硬かったりするものもあります。

そんな「枝物」や「葉物」をキッチンばさみで切ろうとするとうまく切れないし、刃先が滑って危ない!

切花専用のハサミなら、柔らかい茎の切花から、硬い茎の枝物まで、同じハサミ1本で切ることができます。

扱いやすさを気にせずいろいろな花材にチャレンジできるので、スキルもアップ!飾れるバリエーションも増えますね。

初心者でも使いやすい!おすすめのハサミはこれだ!

よし、じゃあ専用のハサミを買おう!と思った方。

探してみると、生け花に使うようなプロ用のハサミから、クラフトにも使える花ハサミまで、様々な種類の花ハサミが出回っていて、どれを選んでいいのやら迷ってしまいますよね。

色々なことに使えるハサミも便利なのですが、やはり最初は「切花専用」のものを選ぶべき。そして、扱いやすく、手頃な値段であることも大事です。

ここでは、お花屋さんで働く人が良く使っている花ハサミを2種類紹介します。

【坂源】ハンドクリエーション F170

専門学校やスクールでも最初に配られることが多いのが、坂源の「ハンドクリエーション」

明治36年創業の刃物専門メーカー「坂源」が作っている、切花専用の花ハサミ。花屋さんの、定番中の定番ハサミです。

軽くて使いやすいのはもちろん、正しい持ち方をすれば、少ない力で太い枝ものまでパワフルに切れます。

へこんでいるところに人差し指を入れて持ちます。このへこみに指を入れると、ぐっと力を入れられるので、硬い枝も簡単に切れます。

 

このハンドクリエーション、カラーバリエーションが豊富なのも人気の理由。定番の赤・緑・紺以外にも、ピンクや紫、黄色、季節限定カラーなど、購買欲をそそるラインナップなんですよね。

初心者にもベテランにも使いやすく、お値段も手頃。お花屋さんが持ってる率が一番高いハサミなのではないでしょうか。


【アルスコーポレーション】業務用花はさみフルール FP-17

もう一味プロっぽさを求めるなら、ハナラボノートがおすすめするハサミはこの1本。

アルスコーポレーションの『業務用花ハサミ フルール』です。

このハサミのよいところは、なんといっても黒い刃先。前に紹介したハンドクリエーションは刃先が白いので、どうしても汚れや刃こぼれが目立つんですよね…。それに比べてフルールは刃先まで真っ黒で汚れが気にならない!

この黒い刃先は、炭素の含有量が多い高炭素刃物鋼という素材でできています。

さらにフッ素加工がされており、サビにくく、ヤニやシブがつきにくい設計になっているのだそう。確かに、ハンドクリエーションより丈夫で長持ちする気がします。

 

持ち方は同じく、人差し指をグリップの外に添えて。

切れ味よく、硬い枝もスパッと切れます。

グリップ部分のカラーバリエーションはピンクなどもあるのですが、全体が真っ黒なブラックが汚れにくくておすすめ。


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というわけで今回は、切花専用の花ハサミをご紹介しました。

カタチから入るのがわかりやすいよね、というのもありますが、専用の花ハサミを使ってほしいのは切花のためでもあります。

どちらのハサミも、忙しい現場で大量の花を切る花屋さんが使っているハサミなので、ご家庭で安心して使えること間違いなし。

よく切れるハサミを使えば、お花を飾るのが一層楽しくなるので、ぜひ使ってみてください。

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