読書メモ

【フローリスト】2024年4月号 読書メモ

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お花屋さんの業界誌と言えば、誠文堂新光社の『フローリスト』。


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現在、隔月刊で発行されていますが、バラエティに富む充実した内容になっています。

今回の特集は、「花束作りのテクニック」。春を前にお花屋さんにとってはありがたい特集ですね。さっそく見ていきましょう!

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特集 花選び、束ね方、ラッピングまで 花束作りのテクニック

春は門出の季節、花贈りの季節でもありますが、花束の基本となるテクニックを解説。

花束作りの基本テクニックを学ぶ

橋口学さんに花束作りの基本について解説してもらった記事。高低差のあるスパイラルの花束、パラレルの花束の作り方について、花材の下処理の仕方から分かりやすく解説されています。

ブーケの花合わせ・色合わせ

Shu Onoderaの小野寺衆さんにブーケ作りの花合わせ、色合わせについて尋ねた記事。白グリーンや春の枝物を楽しむブーケ作りのポイントが分かります。

春の花束に似合うラッピングアイデア

VEINの山口香織さんにタイプの異なる2種類のラッピング方法を教えてもらった記事。ネットを使ったり、ギャザーを寄せたペーパーで包んだり。出来上がった花束は、花もラッピングも映えて美しい。

いまさら聞けない基本の蝶結びとフレンチボウの作り方

青山リボンの藤田俊之さんに、基本となる結び方を教えてもらった記事。写真で順番にやり方が紹介されているので分かりやすいです。

NEW OPENとその花束

昨年オープンしたばかりの花店とその花束が紹介されています。登場するのは次の3店。

MY’S
「わたしの」とっておきにしたくなるような魅力が詰まった花店。

PRAY from MUNSELL
花店の可能性を広げる仕掛けがいっぱいの花店。

Always Flowers
オリジナルアイテムを手に取れる路面店をオープンさせた花店。


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duft 若井ちえみ 第2章

duftの新店舗や若井ちえみさんの仕事への向き合い方などを紹介した記事。プライベートと仕事との兼ね合いも語られます。こだわりの花瓶やファッションも併せて紹介。

ベルリンの循環する花店 Blumen Marsano

ベルリンの中心地で人気を博す花店「Blumen Marsano」は、地域性や持続可能性を求める過程で必然的に自ら栽培した花を販売する稀有な存在。

農園で花を育て、それを店舗で売っています。お店では多種多様な花と器が勢ぞろい。スタッフも多様で、各々得意な持ち場で働いています。

自社農園で育てた花を販売する花屋、ってまだ日本にはないのではないでしょうか。さすがドイツだな~と思ったのと、写真などを見ても花がとてもフレッシュで、これはお客さんに喜ばれるだろうなと思いました。

店と農園はハイウェイ(高速道路)で50分だとか。日本でも工夫すればできるだろうか…。大変興味深く面白い取材記事でした。

連載記事

花束の解剖学

ほどよいバランスの花束を作るシリーズ。最終回の今回は「花束とラッピングのバランスを検証する」。丸い花束と高低差のある花束でラッピングのバランスを検証します。花束に合わせてペーパーの高さを変えることで、ぐっと引き立ちます。

季節の枝物

4月の枝物:ベニギリツツジ
複雑な枝物のベニギリツツジは、枝を整理して使うことがポイント。ウーリーブッシュと合わせて落ち着いた春のデザインに。

5月の枝物:ギンコウバイ
ギンコウバイを長く使い、空間の広がりを出した作品。カラーを挿して伸びやかに見せたデザインに。

ボタニカル・メタモルフォーシス

今回は「スイートピーの美しさを見せる造形」。つぼみを効果的に配して新たな魅力を表現したもの。つぼみと花に分けて開花状態に合わせて段階的に配置し、色と形のグラデーションを見せます。

バラの解体図譜

世田谷花きバラ担当による連載。今回は「ミルクティー」。

2022年誕生の保科バラ園オリジナル品種で、花色はニュアンスのあるブラウン系。中輪の半剣弁咲きに近いフォルム。ミルラ香にやや似た香りがあります。

葉も大きくなく、トゲが少なく茎も細い品種です。

まとめ。

今回は花束作りについてもう一度基本から学ぶことができ、大変勉強になりました。ラッピングの方法など、さっそく参考にしたいですね。

次号の特集はフローリスト創刊40周年記念企画 フラワーデザインコンテスト」「韓国・ソウルの花事情です。コンテストでは、入選者と受賞者の作品も紹介されるとのこと、楽しみにしましょう。

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