読書メモ

【フローリスト】2024年2月号 読書メモ

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お花屋さんの業界誌と言えば、誠文堂新光社の『フローリスト』。


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現在、隔月刊で発行されていますが、バラエティに富む充実した内容になっています。

今回は、わざわざ行きたいお花屋さんという特集。どんなお花屋さんが登場するのでしょうか。

さっそく見ていきましょう!

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特集 わざわざ行きたいお花屋さん

遠出してでも覗いてみたいこだわりの花店ということで、全国各地のお花屋さん8店を紹介。店主に教わる立ち寄りスポットの記事もあります。登場する花店は次のとおり。

Forêt Noire
夫婦で夢をかなえたこだわりの店。地元の仲間とともに定期的なイベントを開催するなど、山形の魅力を発信する場所にもなっていると言います。

花泉本店
1978年に創業し、2023年7月にリニューアルオープン。写真を見て商品を注文し、決済できるアプリを導入したり、ドライブスルーを設置したりと、マイナス要因から考えて設備投資したというお店。

土と花 花筏
古民家をリノベーションした花店は作家物の器や古道具も置いてあり、生産者、作家、お客さんをつなぐ場所にという思いが込められています。

hvid
店内は徹底した白で統一。フォトスタジオとしての需要も高く、ときには大胆な仕入れをして空間を印象深いものにしています。

IRIE FLOWERらいおん堂木戸店
生花をメインに、地元新潟の作家さんのコーナーなども設けたお店。ショップ内にアップルパイ専門店も併設し、人気が高いそう。

les fée
生花以外にヨーロッパで買いつけた雑貨やフラワーベースなども数多く揃うお店。オーナーの審美眼で統一された店内は、ヨーロッパのアンティークショップのよう。

Flavor of flower
長野では珍しい品種を県内のバラ農園から仕入れたり、ドライフラワーに力を入れたりと、取り扱う商品にも特徴があるお店。異業種や農園とのコラボで挑戦し続けています。

フラワーショップMANiMANi
美山町唯一の花店。地元のよさを発揮すべくインスタグラムも活用し、工夫を凝らしています。


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Still Life とNeo Ikebana

ヨーロッパのフローリストたちが注目する「Still Life」といけばなのスタイル。ともにフローリストの自己表現として取り入れられているそうです。それぞれを得意とするフローリストの紹介です。

Still Life

「Still Life」とは、おもに17世紀オランダの静物画を指しますが、静物画にインスパイアされ、本物の花で作るアレンジメントのことを言います。花を使った新たな表現方法ですね。

Neo Ikebana

現在ヨーロッパでは、エコの観点からもフローラルフォームを使わず剣山を用いたいけばなスタイルが流行しているそうです。新たなスタイルとして、フローリストの自己表現に使われています。

 

『マロウのフラワーリースレッスン』リリース

「マロウ」のオーナー輿石智子さんの世界観を紹介。本書では、自宅での飾り方やナチュラルなブーケ、ギフトアイテムなどを作り方と合わせて解説しています。

連載記事

バラの解体図譜

世田谷花きバラ担当による連載。今回は「ビーハイブ+」。

花色は本来はサーモンピンクですが、産地によって発色が異なります。前橋バラ組合の花色はオレンジが強く出るアプリコット系。丸弁ロゼット咲きで、ほのかなフルーティ香があります。

葉は濃い緑でごわごわした質感、葉脈が目立ちます。

花束の解剖学

ほどよいバランスの花束を作るシリーズ。今回は「花の配置を検証する」。花の配置をミックスかグルーピングするかによって、どのような花束に仕上がるか検証します。同じ花材でも、配置の仕方によって全く雰囲気の違うアレンジメントができます。

季節の枝物

2月の枝物:ユキヤナギ
ナチュラルな枝の流れを活かし、小輪アネモネと合わせて春の訪れを演出したアレンジ。ユキヤナギは枝ぶりを確認し、枝の表を意識して使うことが大切。

3月の枝物:観葉ミモザ
ミモザの葉をすべて取って、バラ、ラナンキュラスと合わせたアレンジ。観葉ミモザの花がゴージャスです。

ボタニカル・メタモルフォーシス

今回は「チューリップの葉の美しさを見せる造形」。チューリップの葉を巻いてパーツを作り、花器に並べていくという造形です。完成された作品は、チューリップの葉や花がまるで違うもののように見えます。

旬花探訪

今回はJA宮崎中央の宿根スイートピー´ブルーフレグランス´!

もともと北海道で栽培が始まった品種ですが、宮崎県でも栽培されるようになり、12~5月にもお花屋さんの店頭に出回るようになりました。一般的なスイートピーと異なり、長い蔓に花や葉をつけた「植物そのものの姿」で出荷されます。

天気にも影響され、手間がかかるという品種ですが、なかなか手に入らないという声も。今後に期待がふくらむスイートピーです。

まとめ。

今月号の特集では各地のお花屋さんが紹介されていましたが、地方のお花屋さんが掲載されていて興味深かったです。おすすめの立ち寄りスポットも楽しい。

次号の特集は「花束作りのテクニック」「新たなduftの店と花」です。春は花贈りの季節、花束の活躍の季節ですね。楽しみにしましょう。

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