「ノーブルリリー」をご存じですか?
爽やかな緑色で、ふっくらした花。一見すると、これは何の花だろう?と思ってしまう不思議なかたち。
最近お花屋さんに並ぶこともふえてきた「ノーブルリリー」の魅力と、実際に2週間以上飾ってみたレポートをまとめました。
スカシユリの突然変異からうまれた『ノーブルリリー』
ノーブルリリーは、”リリー”の名前のとおり、ユリの一種。
スカシユリなどを含むアジアティックリリーから偶然うまれた突然変異を、人為的にふやして栽培したものです。
葉っぱを見れば確かに、スカシユリやLAユリによく似ていますね。
花粉なし・香りなし、ブライダルにもおすすめ
ノーブルリリーは八重咲きで、たくさんの花びらをもちます。
ほかの八重咲きのユリと同じく花粉がないため、咲いてきても花粉汚れを気にせず飾れます。
また、ユリの特徴でもある「香り」はなし。
飾ってみるとわかりますが、急激に咲いてくることもなく、花姿があまり変わりません。ブライダルブーケなどにも使いやすいですね。
産地は高知県嶺北地区のみ
このノーブルリリーを生み出したのは、高知県嶺北地区の花き農家さん。
一番最初は20年ほど前、栽培しているスカシユリの農場で偶然見つけた突然変異の1株。それを大切にふやし、育ててきました。
今でもノーブルリリーの産地は高知県嶺北のみ。嶺北の特産品となっています。球根の販売もされていないため、園芸で楽しむことはできません。切り花でのみ出回る花なのです。
ノーブルリリーを2週間飾ってみた
そんな希少な花、ぜひ一度飾ってみたい!
手に入りやすいのはユリの旬の時期、6~7月です。市場で偶然見つけたので、仕入れてきてどんなふうに咲いていくのか観察してみました。
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1週間ほどすると、外側の花びらがやや茶色っぽくなってきます。これは優しく剥いてあげれば見栄えよく保てるそうです(ユリの花びらを剥くとは、なんと斬新な…!)。
八重咲きの花びらが完全に開くことはなく、中心部が伸びて盛り上がってきました。
花びらの付け根から、細い葉みたいなものも伸びています。不思議~
いったい中はどうなっているのか、気になったので半分に切ってみると…
まるでタケノコのよう…!雄しべやめしべはなく、先端の芽のような部分が伸びているようです。
2週間以上飾り続けたものがこちら。
中心が細長く伸びて、まったくユリらしくない姿に。偶然うまれた突然変異とはいえ、なんとも不思議な花です。
ここまで飾り続けるのはハナラボくらいかと思いますが(笑)、1週間~10日程度はそのままの姿できれいに楽しめました。ブライダルはもちろん、活けこみなどでも安心して使えそうです。
切花でしか手にできない!ノーブルリリーを楽しもう
切り花でしか出回っていない希少なユリ、ノーブルリリー。
数年前から情報としては知っていたものの、なかなか手にすることができませんでしたが、ここ最近は市場やお花屋さんでもちらほら見るようになった気がします。
6~7月の旬の時期、お花屋さんで見かけることがあったら、ぜひ手に取ってみてください。
↓↓梅田生花市場さんの産地訪問動画。生産地の様子がわかります↓↓
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