読書メモ

【フローリスト】2021年12月号 読書メモ

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お花屋さんの業界誌といえば、誠文堂新光社の『フローリスト』。


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今年6月号から隔月刊となりましたが、新たな連載も始まり、内容は充実したものになっています。

今回はクリスマスリースの特集。この時期ならではの特集記事ですね。さっそく見ていきましょう。

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特集:クリスマスリース大集合

とっておきのリースデザインが集結

30種類以上の個性あふれるクリスマスリースが、それぞれの花店の制作にあふれる思いとともに紹介されています。

深い森をイメージしたもの、雪が舞い降りる瞬間をイメージしたもの、季節の移ろいを表現したものなど、リースの発想もさまざま。

花材もフレッシュの針葉樹、ドライフラワーのみのリースなど、制作者の意図に合わせていろいろなものが使われています。

写真を見ていると、リースってこんなに彩り豊かに作れるのだと感心。今年のクリスマスリースを作る時の参考になる記事です。

用途に合わせて作るクリスマスリース

「飾る場所や目的によって、合うリースはさまざま」ということで、3人の制作者による3通りのリースの紹介です。

1,自宅に飾って長く楽しめるリース
ナチュラルな花材で作るワイヤーベースのリース。

2,ディスプレーにぴったり、目を引く個性派リース
ショップやイベントでのディスプレー向け。アンティークボックスを使った置き型リース。

3,クリスマスシーズン中、ショップを彩るリース
ショップや飲食店に長期間飾れるリースということで、ドライフラワーやプリザーブドを使用したリース。

それぞれのリースの作り方が写真入りで載っています。


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1年の節目となるホリデーシーズンに 花と一緒に贈りたいギフト

花と組み合わせたギフトを販売する花店に、その取り組みについて聞いた記事。

ランタンキャンドルと花の組み合わせ、スキンケア製品とのセット、花瓶や花器とのセット、シャンパンやワインとのセット、焼き菓子とのセットなど、オリジナリティあふれる取り組みの紹介です。

連載記事

自由な花屋リトルの事始め

ボタニカルダイという新しい染色法に出合った壱岐ゆかりさん。花を土に戻したり、染料として蘇らせることで命が循環するということに気づきました。廃棄される花で染めた製品も紹介されています。

ボタニカル・メタモルフォーシス

サンゴミズキのラインと色を活かす造形ということで、根元から先端までを活かしたデザインの紹介。

フレームの中にサンゴミズキとグロリオサが生けられ、動きと立体感が強調されたものになっています。バリエーションで、カットしたサンゴミズキの断面を魅せる作例も。

旬花探訪

花産地を訪ねるシリーズ。今回はミディファレノ(切り花コチョウラン)、カトレアを育てる洋ラン農家、千葉県南房総市の加藤洋ラン店の紹介です。

ミディファレノとは、中・小輪のコチョウランのことで、最近トップフローリストたちがこぞって使用しているそう。加藤洋ラン店はカトレアを導入後、切り花のコチョウランに注目。台湾から苗を取り寄せて試作。高品質で安定出荷できるまでになり、今ではブライダルでも人気の花になりました。

季節の枝物

12月の枝物:ウィンターベリー
アカシア、アジサイ、バラやトルコギキョウとのアレンジの仕方が順を追って紹介されています。

1月の枝物:根引きマツ
お正月らしくアレンジでも使いやすい根引きマツのアレンジ。

データから読み解く花と暮らし

今月は、「はじめよう原産地表示」というテーマ。なんと今や、切り花の4本に1本が外国産だそうです。

花店でも原産地を表示することで、消費者に花のことをもっと知ってもらったり、コミュニケーションが広がったりするメリットがあります。

お花を選ぶための情報を伝え、購入するときの選択肢を増やすことが最終的には花店の売上アップにつながるという提案です。

今月のバラ

世田谷花きのバラ担当による、毎月バラの品種を紹介するコーナー。

今月は静岡県後藤バラ園のマルゴー』。サーモンピンクの花色に丸みを帯びた花形。絶妙な色味は秋から冬の花材ともよく合うそうです。後藤バラ園は、ニュアンスカラーのオリジナル品種を多数作出しています。

まとめ。

12月が近づくと、今年もリースの季節が来たなと思います。今年は違ったデザインでと思いながら、なかなか新しいデザインは思いつかないもの。今月のリースの特集を見ると、新たなリースにチャレンジしてみたくなりますね。

今月は、特別付録として2022年フラワーカレンダーもついています。

次号の特集は、「思いを伝える花束」と「バラを使いこなす」。花束を贈る季節がめぐってきますね。どんな花束が登場するか楽しみです。

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