読書メモ

【月刊フローリスト】2021年5月号 読書メモ

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お花屋さんの業界誌といえば、誠文堂新光社の『フローリスト』


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お花の仕事をしていると、毎月なんとなく目を通している人も多いのではないでしょうか。

かくいう私もその一人ですが、いつもパラパラ読んで終わってしまうので、内容メモを作ることにしました。

5月号は、「東信、花樹研究所 JARDINS des FLEURS」

海外でも幅広く活躍するフラワーアーティストの特集です。どんな内容なのか興味津々!

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特集1.  東信、花樹研究所 JARDINS des FLEURS

「東の核となるものに迫るのが本特集の狙い」とあるとおり、東信及び花樹研究所(AMKK)のプロジェクトを5つのキーワードに分け、豊富な写真とともに紹介しています。(敬称略)

原点

東の原点は花屋。花本来の美しさを引き出すためにすべての活動があるという東。

東のフルオーダーメイドの花店「ジャルダン・デ・フルール」の一日を丹念に追って紹介。

仕入れがすんだ花の水揚げ、アレンジメント&ブーケ制作、ショップ、実験、作品制作、撮影までの流れが詳しく紹介されています。スタッフの紹介記事も興味深いです。

生と死

「花を殺して生かす」、東がよく口にする言葉だそう。花の死と向き合う覚悟が花屋には必要という東。花の死と向き合った一連の世界を紹介。

摩擦

花の命を絶って表現するからには自然を超えなくてはならないと、「自然の超越」を自らに課している東。それは植物と周囲との間に”摩擦”を引き起こすことにもなる。世界各地での圧倒される写真の数々。

祈り

花にさまざまな祈りを込めてきた東のプロジェクトの紹介。「献花」にもいろいろな形があります。

希望

「フラワーショップ希望」プロジェクトから移動花屋をオープンし、現地の人々に花を配る試みを行ったAMKK。花を贈られて喜ぶ世界各地の人たちの写真とともに。


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東信ロングインタビュー:信念

本人へのインタビューでは、東の今日に至るまでの歩みが語られています。かなり読み応えあるインタビュー。

特集記事を読み、壮大な花の世界に挑む人という印象でしたが、原点は「すべては花のためにある」という確固たる信念なのだと納得しました。

特集2.  花のサブスクの今

花のサブスクを楽しむ人も増えているというこのごろ。実際にサブスクを行っている企業や花店に取材した記事。登場するのは次のとおり。

Bloomee
HitoHana
季節のドライフラワー定期便
FlowerLetter
ハナノヒ

始めたきっかけやどう軌道に乗せたか、今後の展開などについて取材した内容。

企業によってそれぞれ特徴があります。花の初心者向け、花好きな人向け、個人・店舗向けのドライフラワー・スワッグ、企業からスタッフへのプレゼント、来店型サブスクといった具合。

共通するのはコロナ禍で需要が増えたということ。お花の出番があるのはうれしいですね。それぞれのプランも紹介されているので、使ってみるときの参考にもなるのでは?

 

ハナラボもサブスクに注目し、実際に注文してみてレビューをしています!まとめ記事はこちら↓↓

【花の定期便】各社徹底比較!花のプロが実際に試してレビュー

LOVE CARNATION!

母の日のイメージが強いカーネーション。「おしゃれじゃない」と敬遠された時代もあったそうですが、多くの品種が流通するようになり、花色も豊富になりました。スタンダードタイプ、スプレータイプと写真でさまざまな品種が紹介されています。

カーネーションにまつわる話の中で、2021年の輸入事情にも触れられており、お花屋さんにとって役に立つ記事だと思いました。

今月のバラ

世田谷花きのバラ担当による、毎月バラの品種を紹介するコーナー。

今月は、静岡県藤枝市・増田バラ園の『モーヴギモーヴ』。増田さんは香りのあるバラにこだわって栽培しているそうです。

中輪サイズで香りがよく、ブルー系の落ち着いた色合いのバラ。名前はフランス語で「モーブ色のマシュマロ」という意味だそうです。

コロンとした形はマシュマロのようで、日数がたつと開いてきます。”ブルーパフューム”の様変わりのバラで、同系統の新たな品種を今年も発表予定だそうです。楽しみですね。

まとめ。

今月号は、東信の花の世界に迫る特集が読み応えがありました。多様な角度から、ここまで詳しく書かれたものは珍しいのではないでしょうか。

『フローリスト』は次号からリニューアルされ、奇数月の隔月刊になるそうです。ちょっと残念ですが、そのぶん内容が濃くなることを期待して…!!

6月号は「いま、注目のフローリストが作る花束&アレンジメント」の特集です。どんな作品が登場するのか楽しみですね。

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