お花屋さんの業界誌といえば、誠文堂新光社の『フローリスト』。
お花の仕事をしていると、毎月なんとなく目を通している人も多いのではないでしょうか。
かくいう私もその一人ですが、いつもパラパラ読んで終わってしまうので、内容メモを作ることにしました。
2020年3月号は、アクセサリー特集!
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特集1.アクセサリーを楽しむ
最近よく特集が組まれるようになった「花のアクセサリー」。
今回は「魅せるアクセサリー」と「アクセサリー・アイデア」という2本立てで、よりアートな表現と、現実にも使えそうなテクニックで構成されています。
アートな表現は広告ビジュアルなどで見せる感じ。これはこれで、勉強になります。
後半の「アクセサリー・アイデア」では、ドライフラワーを使ったコサージュやイヤリングなど、身近に試せそうなアイデアが紹介されています。
目に留まったのは、sea.bloomさんの花かんむり。小さな女の子の誕生日用にオーダーが多いらしい。なるほどインスタ映えな現代に、花かんむりはウエディング以外にも用途があるのかもしれないな、と思いました。
特集2:グルーピングテクニック
第二特集は「グルーピング」のテクニック講座。なんとなくやりがちなグルーピングを論理的に解説されていて、とても面白かったです。
同じ花材を使った「グルーピングしないブーケ」と「グルーピングするブーケ」の写真での比較や、グルーピングを使って作ったアレンジメントも四方から写真で解説があって非常に勉強になりました。
トップフローリスト3名によるグルーピングブーケでは、それぞれ特徴が出ていて面白い。ユー花園デザイナーの長田太地詩さんのポップなガラスキューブを使ったアレンジにおおお!となりました。これはなかなか自分ではできない気がする。
ギフトにコチョウランをプラス
ミニ特集で切花コチョウランが取り上げられていて、これがとてもよかったです。
なかなか切花のコチョウランって使いづらいのですが、品種も詳しく載っていたし、作例のアレンジや花束も多く載っていて、ちょっと使ってみたいなと思わせる特集でした。
ミニタイプのコチョウランは花も小さくて色も色々あるので使いやすそうですね。
今月のバラ
世田谷花きのバラ担当による、毎月バラの品種を紹介するコーナー。市場入荷から数日後の開いてくる姿や生産地の情報がありがたい。
今月は、栃木県・山口バラ園の『グリーンハート』。花芯が緑色の、一見バラとわからないようなバラ。
市場到着時と、その5日後の写真が比較で載っているのですが、このタイプのバラはほとんど変化がないですね。
コラム 叢のものさし:園芸植物の行方
植物屋「叢 kusamura」の店主・小田康平さんのコラム。今回は中国で”植物殖産工場”を見学してきたエピソード。
多肉やサボテンなどは品種によって大変高額な値段で取引されるわけだが、その植物をどんどんメリクロン化(組織培養でふやすこと)して量産するのだそう。
植物が工業製品のように扱われている現状を憂いつつ、中国の勢いはやっぱりすごいのだな…と思わされる。稀少価値の高い植物は今後どんどんそうなっていくのかしら。植物の価値とはなにか、を考えさせられるコラムでした。
まとめ。
グルーピング特集やテクニック的な特集が多くて、非常に読み応えがありました。フローリストにはもっとこういう特集をガンガンやってほしいものです。
次号は「フラワーギフト」「陶芸と花」。もう年度末&母の日直前ですね…ということで、フラワーギフト特集に期待!次号も楽しみです。
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