読書メモ

【フローリスト】2022年4月号 読書メモ

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お花屋さんの業界誌といえば、誠文堂新光社の『フローリスト』。


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昨年6月号から隔月刊となりましたが、新たな連載も始まり、内容は充実したものになっています。

今回は春色の花合わせの特集です。春はお花の種類も豊富。素敵な花合わせのコツを知りたいですね。さっそく見ていきましょう。

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特集:好みの色やトーンで魅せる 春色!の花合わせ

色鮮やかなお花があふれる春。花合わせも自由自在ですが、色合わせのポイントなどおさえておきたいもの。花束やアレンジメントを作るときに大切な、配色などの観点から迫ります。

ワンカラー&ミックスカラーで合わせたら

8つの花店に同系色と複数の色を合わせたフラワーデザインを依頼、作品が誌上に紹介されています。お花屋さんそれぞれの個性があふれる花束やアレンジメントはどれも美しいです。

季節感、素材感を活かす色合わせ

MIDORI」代表の牧内博文さんにアレンジメントの制作をオーダー。パープルのブーケの色合わせのポイントや作り方が紹介されています。

ヨシタニミチコの配色講座

お花の色合わせはとても大切。色のエビデンス、色のメッセージを詳しく解説し、色のイメージに合わせて実際に作った花束が載っています。色について学ぶことがこんなふうに花束の色合わせに役立つのだと納得します。

色の勉強はやれば効果が出やすい勉強のひとつ。花合わせにいまいち自信が持てない人は、ぜひ理論的に勉強してみることをおすすめします。

>>花束の色合わせやセンスに自信がない人は、色彩の勉強をしてみよう。


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いよいよシーズン到来!心ときめくシャクヤク

シャクヤクの生産地、品種、フラワーデザインを紹介。

シャクヤクの旬は5~6月ですが、このくらいのタイミングで品種などの情報を届けてくれるのはありがたい…!良い特集です。

地元で生まれたシャクヤクを守り、伝え続ける

新潟県魚沼市でシャクヤクを手がける鈴木健市さん。収穫のタイミングが難しいシャクヤクですが、鈴木さんは実験を重ね、ちょうどいいタイミングを見計らって収穫しています。

シャクヤク図鑑

一重から八重咲きまで、シャクヤクの46品種を写真で紹介!これは保存版ですね。いろいろなシャクヤクが勢ぞろいで参考になります。

旬のシャクヤクをスタイリッシュに!

シャクヤクを魅力的に、スタイリッシュに楽しむ提案です。美しく生けられたシャクヤクの写真を眺めていると、存在感のある姿に圧倒されます。

梶谷奈充子が作る春の押し花

フラワーデザイナーの梶谷さんは、ウエディングブーケを残しておきたいというお客様のために、その一部を押し花にして額装するサービスを展開しています。

残った花材や育てている植物を押し花にするのが日課となった梶谷さんが、押し花から春の花を選んで紹介した記事です。生花とはちがった花の表情が出ています。

Massa&Artistsのサスティナブルな取組み

イベントのディスプレーやホテルのウエディング装花では、残ったお花を廃棄せざるを得ない現実があります。

そこで、マサ&アーティストは、捨てるにはもったいない花を活用するため、「サスティナブルワークショップ」を行っています。花を活用し、社会貢献につなげていく活動の紹介です。

花を仕事にしているとこういったことがなかなか難しいことはわかるので、素晴らしい取り組みだと思います。

心を伝える花贈りをもっと手軽に The Bouqs

アメリカでフラワーデリバリーサービスを行う「ザ・ブークス」が昨年末、日本でサービスをスタートしました。日本でフラワーギフトを日常にしようという試み。日本での戦略や商品展開について、同社の日本法人カントリーマネージャーに聞いたお話です。

お花を広げていくための新たな試み。今後の先行きが楽しみですね。

>>The Bouqs 公式サイト

連載記事

自由な花屋リトルの事始め

立ち止まって生き方を考える」がテーマ。

花屋のお店とは別に、アトリエを持つことを決断した壱岐さん。アトリエの窓には和紙のカーテンを吊るして、日本を見直し、少し立ち止まって気配を残せる生き方を模索したいそうです。

季節の枝物

4月の枝物:ヒメミズキ

葉の葉脈と細い枝が特徴のヒメミズキ。枝の細いラインを活かしたアレンジメントの紹介です。

5月の枝物:スモークツリー

プロテアと合わせ、スモークツリーのふわりとした質感を生かしたアレンジメントの紹介です。

ボタニカル・メタモルフォーシス

今回は、ムスカリの植生をデザインする、というもの。ムスカリの花と葉を分け、すり鉢状の器に放射状に並べたアレンジメントです。

完成した写真を見ただけではムスカリとは思えませんでしたが、ジオメトリックなデザインが新鮮です。

旬花探訪

高倉なをさんの花産地を訪ねるシリーズ。今回はクレマチスを切り花として生産している長野県松川町のファーム池田、池田毅さんを訪ねて。

池田さんのクレマチスは、切り花としての使いやすさが特徴です。蔓性、反蔓性が多いクレマチスですが、直立するしっかりした茎に仕立てて、アレンジやブーケにも使いやすくしています。

データから読み解く花と暮らし

今回のテーマは「ホームユースの定着・拡大に不可欠な市場の役割」。

消費者は自宅用に切り花を買う時、値段を最も重視しているそうです。反して花店と生産者は市場価格が下がることを嫌います。このミスマッチを防ぐには、市場(卸売業者)の役割が重要という指摘です。

宇田明先生の「データから読み解く花と暮らし」は今回が最終回。非常に勉強になる良い連載でした。

今月のバラ

世田谷花きのバラ担当による、毎月バラの品種を紹介するコーナー。

今月は愛知県、天野バラ園の『シルバーファウンテン』。淡い紫がかったピンクの花色で、ほかの花やグリーンとの相性もいいバラです。

「今月のバラ」も今号で最終回。楽しみにしていた連載だったのでちょっと残念。

まとめ。

お花の色合わせを考える特集は、花束やアレンジメントを作るときの参考になりますね。色の印象やトーンを意識することも大事だと実感。

次号の特集は、「花束&アレンジメントの上達テクニック」「染めの花で魅了する」です。

今月が最終回となる連載記事もあります。次号からの新たな連載に期待したいですね。

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