読書メモ

【フローリスト】2022年12月号 読書メモ

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お花屋さんの業界誌といえば、誠文堂新光社のフローリスト


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昨年6月号から隔月刊となりましたが、新たな連載も始まり、内容は充実したものになっています。

今回は、クリスマスに向けてリース&スワッグの特集です。さっそく見ていきましょう。

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特集:今年のクリスマスはリース&スワッグ

クリスマスの定番アイテムになっているリースとスワッグ。

今号では、人気花店のデザインしたリースとスワッグの紹介や、スワッグの作り方、素材選びについて解説されています。

人気花店のリース&スワッグ

21店の個性あふれるリースとスワッグが紹介される年末恒例企画。多様なコンセプトのリースとスワッグが誌面に並ぶのは圧巻ですね。

花材の取り合わせやデザインなど、制作の参考になりますね。

登場するお店は次のとおりです。

jardin nostalgique/季々/Petit Cour.M/RaQue/marmelo/suïte/hanadouraku/葉花/Jimmy DESIGN FLORAL/BALANCE FLOWER SHOP/kusakanmuri/THE LITTLE SHOP OF FLOWERS/北中植物商店/Atelier Momo/FLEURS deja-vu/花政/noo./Jaz flower shop/nature maison/MIDORI flower/câline

素材を変えれば変貌自在 ホリデーシーズンに飾るスワッグ

スワッグを得意とする「フルールドショコラ」の古賀朝子さんに、クリスマスに飾れるスワッグを提案してもらった記事です。

ドライフラワーを使用したクリスマススワッグ」は、作り方が写真で紹介されています。


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たくさんの素敵が詰まった大人のショップ DENDA FLOWERS &PLANTS

2022年3月、東京・三田にオープンした花店。運営会社は福井県で創業50年以上の会社です。

「花 植物を愛でる そして尊いものを」というコンセプトで、生花、観葉植物、コチョウラン、カフェ、家具・雑貨、イベントという6つの業態を集合させています。

>>DENDA

ドイツフロリストマイスターに教わる 四季を彩るドアリース

ドアリースのアイデアを「ハシグチアレンジメンツ」の橋口学さんに教えてもらう記事。

クリスマスを祝うための玄関に飾るリース」は、作り方が順を追って写真で紹介されています。

リースベースに稲ワラを使うなど、伝統的なテクニックも。リース作りの基本に立ち返ることができ、参考になります。

季節に合わせて違った雰囲気のリースが紹介されています。ドアリースもいろいろな楽しみ方ができますね。

「エクセレント・トゥエルヴ」の時代 50年前、日本のフラワーショ―の原型を作った人たちがいた

今から半世紀前の1972年、若いフラワーデザイナー12人が大きなフラワーショーを成功させました。日本のフラワーデザイン史において記念碑的だったイベント「エクセレント・トゥエルヴ」をふり返る特集記事。

どんな人たちがメンバーだったのか、どんな内容のショーだったのか。当時のパンフレットや雑誌記事、当事者の方々へのインタビューなどで探ります。

面白かったのは、主催者側だけでなく、客席で見ていたフローリストへのインタビュー。

決して安くないチケットだったようですが、「自分もあちら側に立ちたい!」という思いで舞台を見ていたフローリストがたくさんいたことが伝わってきました。

時代の先端だったのだろうし、画期的なイベントだったのだろうな…と感じることができました。現代に置き換えるとどんなイベントなのかなあ。

連載記事

ボタニカル・メタモルフォーシス

今回は、「ニシキギと実もので見せる造形」。ニシキギの翼の美しさに注目して集合体にするデザイン。実ものを加えて出来上がった作品は、まるでケーキのようです。

季節の枝物

12月の枝物:グニユーカリ
グニユーカリに真っ赤なバラを加えたデザインは、和でも洋でも飾れるアレンジメントです。

1月の枝物:サンゴミズキ
矯めがきくサンゴミズキを丸め、曲線を生かしたアレンジメントです。

バラの解体図譜

世田谷花きバラ担当による連載。今回は「ミエルテ。花色は淡い黄で季節によってはオレンジがかった色になります。大輪の平咲きで、中心はロゼット。咲いてからも日持ちがよいバラです。

香りは中香、葉色はマットな明るいグリーンで長楕円形。鋭いトゲがあり、輸送中に葉に穴が開くことも多いそうです。

[新連載]花の定番資材・新素材に注目

資材卸やメーカーのおすすめする資材に注目していく連載として、新たに始まりました。

今回はちょうどよいボトル型で花を生けやすいと評判の花器、DGボトルデザイングラスです。コロナ禍での「お家需要」の高まりから、「映える」小さめの資材が売れているそう。カラーバリエーションも多彩です。

>>花の資材屋ホワイエ

旬花探訪

高倉なをさんの「にっぽんの花産地を訪ねて」。今回は、茨城県のJA常陸奥久慈枝物部会の「野バラ&ツルウメモドキ」。露地の田畑で枝物を栽培して、生産者の数も出荷量も増え続けている産地です。

耕作放棄地の対策として、最初は定年退職した人たちが少しずつ枝物を作って出荷しようという意図で始まりました。そのうち部会員が増え、250品目もの枝物、実ものを出荷する一大産地になりました。今では新規就農者を迎え入れるまでになったとか。

ツルウメモドキは緑色のうちに収穫して葉を取り除くなど、知らなかったこともたくさん。

枝物は山採りのイメージがありましたが、こうやって丁寧につくっている産地もあるのだと理解が深まりました。

花屋社長の現実と挑戦

東京・麹町にある花店「hanadouraku麹町本店」の代表を務める西田太郎さんに社長として考えていること、実行していることなどを語ってもらう連載。

今回は、社長や社員の役割、教育の仕組みについてのお話。西田さんは、社長の仕事は「手放す」「任せる」「見守る」ことだと言います。実際にどのように役割分担されているのか、語られています。

現場で働く人、現場をまとめるマネージャー、いろんな立場の人にとって参考になりそうな記事です。

まとめ。

今月は、時期的にクリスマスの特集が大半を占めましたが、スワッグをたくさん見ることができて参考になりました。今月号には特別付録として2023年フラワーカレンダーがついています。

次号の特集は「お花屋さんのブランディング」、「花を美しく撮るテクニックです。花業界にいる人にとっては、うれしい特集ですね。楽しみです。

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