読書メモ

【月刊フローリスト】2020年8月号 読書メモ

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お花屋さんの業界誌といえば、誠文堂新光社の『フローリスト』。


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お花の仕事をしていると、毎月なんとなく目を通している人も多いのではないでしょうか。

かくいう私もその一人ですが、いつもパラパラ読んで終わってしまうので、毎号内容メモを作っています。

8月号は、夏らしく『葉物を極める』特集!

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特集1.葉物を極める

役割別・アレンジ紹介

暑い季節は花がもちにくいので、葉物が活躍する季節。第1パートでは、葉物の役割を以下の7つにわけて、それぞれ作品を紹介しています。

1.形を生かす
2.ラインを出す
3.色に変化をつける
4.ボリュームを出す
5.質感に変化をつける
6.動きを出す
7.香りを出す

なんとなく使ってしまう葉物も、こうやって役割をはっきりさせてから使ってみると、アレンジも上達すると思います。定番から新しく珍しい葉物まで色々紹介されていて面白かったです。

使い方テクニック

第2パートは表現力をさらに高めるためのテクニック講座。

オクラレウカ×編む、ギボウシ×ためる、モンステラ×重ねる、などなど様々なテクニックが紹介されています。勉強になりますねー。

葉物として使える、季節の枝もの紹介

葉物と枝ものって微妙に別ジャンルにされていますが、使い方次第では葉物のようにも使えるアイテム。季節感も出るのでいいですよね。

ドウダンツツジ・フサスグリ・バイカウツギ・ヒメミズキ・ナナカマドの5種の枝ものを使ったアレンジが紹介されています。

 


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特集2.東西の気になる仲卸業者

お花屋さん向け雑誌なんだから、そうそう、こういう特集が読みたかった!と膝を打った特集。市場に軒を連ねる『仲卸業者』さん特集です。

関東は大田市場・世田谷市場・板橋市場から。関西は梅田生花市場・大阪鶴見花き市場から。8軒の仲卸業者さんを丁寧に紹介しています。

おすすめの仕入れ方や、品揃え・陳列の仕方の工夫など、それぞれ大変面白い。

特集の最後には、「仲卸で働くってどんな感じ?」というページで、仲卸で働いた経験のあるフローリストへのインタビューも。市場の中ってなかなか見えにくいので、とても面白い特集だと思いました。

スターチスの魅力

第3特集はスターチス。最近のドライフラワーブームですっかり「オシャレな花」になりつつあるスターチスを詳しく紹介した特集です。

いろんな品種の名称や特徴などを見開き6ページにもわたって特集!すごい力の入れようですね。保存版。

スターチスの特集はたしか去年もしていたよね。プッシュする力が強い事情もあるのかな?なんて思って見ています。

▼去年の10月号でも。

【月刊フローリスト】2019年10月号 読書メモお花屋さんの業界誌といえば、誠文堂新光社の『フローリスト』。 お花の仕事をしていると、毎月なんとなく目を通している人も多いのではな...

今月のバラ

世田谷花きのバラ担当による、毎月バラの品種を紹介するコーナー。市場入荷から数日後の開いてくる姿や生産地の情報がありがたい。

今月は、山形県・オキツローズナーセリーの『ヴァーグ+』。少しフリルがかった赤バラです。香りがあるのも赤バラには珍しい。花もち良く、暑い時期にもおすすめとのこと。

このページは世田谷花きのバラ担当の方が書いているのですが、生産地へのコメントがとても勉強になる。

今回のオキツローズナーセリーさんは、「特に夏の品質を高めようと尽力している」「新旧問わず品種の導入に積極的」「注文への対応が細やか」など。産地指定で注文してみようかなと思わせるコメントに愛を感じます。

まとめ。

次回の巻頭特集は「3、7、10年以上キャリアを積む花屋さん」特集。

フローリストに紹介されてもすぐなくなってしまう花屋さんもあるので、なかなか重みのあるテーマですね。地道に続けている花屋さんから学べることも多そうです。

楽しみにしています!

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