こんにちは。お花に関係する行事をご紹介する【お花屋さんの花行事】のコーナーです。
お花を楽しむ人には、季節ならではのお花を逃さず楽しんでほしい。お花を売る人には、うっかり忘れずお客様に情報を伝えて売ってほしい。ということで、お花に関係する行事を毎年リマインドしていこうと思います。
11月22日は『いい夫婦の日』。
花屋的にもすっかり定着してきたこのイベントですが、そもそも由来はなんなのか?
そしてこの時期だからこそオススメしたい、いい夫婦の日に使いたい花を5種類、ご紹介します!
いい夫婦の日とは。

いい夫婦の日は、「いい夫婦の日をすすめる会」によって制定された記念日。
1122(いいふうふ)の語呂合わせと、11月が「ゆとりの創造月間」であることから、この日に制定されたとのこと。
1985年、政府の経済対策会議において、11月を「ゆとりの創造月間」として提唱しました。
その後1988年に、財団法人余暇開発センター〈現(財)日本生産性本部〉が、夫婦で余暇を楽しむゆとりあるライフスタイルを提案。11月22日を『いい夫婦の日』としたのが始まり。
スタートはお役所の決定だったのですね。今ではすっかり定着し、この日に入籍するカップルや、記念日として贈りものを贈る習慣も根付いてきました。
花屋オススメ!いい夫婦の日に花束に選びたい花5選。
さて、『いい夫婦の日』にお花を買いに来る男性はいるのでしょうか?
ええ、これが最近けっこう多いんです。この行事が根付いてきているんだなあ、と感じます。日本人はシャイなので、贈りものをするにも何か言い訳が欲しいのかもしれません。
そこで、いい夫婦の日に贈るにはピッタリなお花を5つ、花屋目線で選んでみました。
ダイヤモンドの輝き!『ダイヤモンドリリー』

まずは『ダイヤモンドリリー』を推したいと思います。
なぜならこの花は、10月~12月限定で出回るお花だからです。日本でいうヒガンバナの仲間ですが、名前の由来にもあるとおり、花びらがキラキラとラメをふったように輝くのが特徴。まさにダイヤモンドの輝き!!
白・ピンク・赤などの色があり、非常に長く楽しめることでも有名。シンプルにダイヤモンドリリーを束ねたブーケなんて素敵じゃないですか。
値段は1本4~500円くらいでしょうか。キラキラがないタイプは『ネリネ』や『リコリス』と呼ばれてもう少し安く出回っています。
お花屋さんにいつもあるとは限らないので、ぜひ事前に予約をしてください。時期的にはちょうど出回っている頃なので、入荷してくれるはずです。
ネリネ・リコリス・ダイヤモンドリリーについて詳しく知りたい方はこちらを。
>>よく似てる!「ネリネ」「リコリス」「ダイヤモンドリリー」、違いを説明できますか?
愛の花といえばやっぱり『バラ』

続いては絶対はずせない『バラ』。
愛の贈りものといえば、やっぱり定番は『バラ』です。特に赤バラが人気ですね。
秋は切花のバラも旬で美しい時期なので、赤に限らず好きな色を贈ってみるのも良いと思います。予算が少なくても、スプレー咲きといって1本でいくつも花がついているタイプのバラもあります。
>>SPバラとかSPマムって何?スプレー咲き・スタンダード咲きについて解説するよ
『いい夫婦の日』は意外に花が売れるので、(そしてバラは人気なので)やっぱり予約はした方が安心。
長く愛される定番『ユリ』

クラシカルな定番としては『ユリ』もはずせませんね。
非常に長もちしますし、香りも楽しめるので、特に年配の女性にファンが多いはず。白の大輪オリエンタルユリ『カサブランカ』が有名ですが、オリエンタル系のユリならどれもいい香りがしてボリューミーです。
1本1000~1500円くらいと結構高価ですが、1本でボリュームも出るし、ほかの花と合わせるのもおすすめです。
オリエンタル以外のユリって何?という人はこちらを。
>>オリエンタルユリとLAユリ、スカシユリの違いは?花屋さんのユリの種類、説明できますか?
変わらぬ愛の花言葉『千日紅』

あまり知られていないけど、ロマンチックな花言葉から『センニチコウ』も推してみたいところ。
花言葉は『変わらぬ愛』『永遠の恋』『不死』。これからもずっと一緒に歩んでいく夫婦にぴったりではないですか。
漢字では”千日紅”と書くほど、赤い色が色あせず、ドライになっても楽しめる花ということで、こんな花言葉がついています。
季節的にも出回っていますし、値段も手頃。ただし小さな花なので、これだけで花束をつくるのは大変かも。
可愛らしい草花系のブーケにポイントで入れてもらうとか、アクセント的に使うのがおすすめです。
関連記事
>>【花言葉】脇役だけど、じつは良い花言葉を持ってる花!17種まとめ。
ドライにして思い出を残そう『ユーカリ&ネイティブフラワー』

ちょっとワイルドな雰囲気もある『ネイティブフラワーとユーカリ』も、この時期推したい組み合わせのひとつ。
ドライになっても楽しめるネイティブフラワーとユーカリは、まさに最近のトレンド。ネイティブフラワーは、南アフリカやオーストラリアのお花のことを指します。
時期的にも、日本の秋は南半球の春にあたり、種類が豊富になる時期です。
贈られた花束をドライにして長く楽しめるのは、思い出を残したい夫婦にぴったりではないでしょうか。
関連記事
>>花の名前、わかりますか?お花屋さんでよく見る花9選【ネイティブフラワー編】
お花屋さんでの、注文の仕方のコツ。
まず何といっても大切なのは、予約です。大事です。超大事です。
「夫婦の日だっけ…帰りに花屋によって帰ればいいや」なんて思っていませんか?
それはダメ!!
いま気づいているなら、絶対予約しましょう。
前述したとおり、最近「いい夫婦の日」は結構メジャーな記念日になっています。とりあえず花でも買って帰ればいいや、という人はアナタ以外にもいっぱいいるのです…!
店頭で待たされたり、思うような花が買えない可能性もあります。また花屋は、予約をしてくれたお客様にはきちんと良い花を確保します。
1週間くらい前に相談してくれれば、いろいろな選択肢を提案できますし、そのギフトのために花を仕入れることができます。それに、そうやって事前に準備をしてくれることこそ、贈る相手への愛ではないでしょうか。
予約のコツとしては
・1週間前までには相談する
・予算がある場合はハッキリ言う
・予算がわからなければ、どのくらいのボリューム感が欲しいか思い浮かべておく
・入れたい花や好きな色などを決めていくとスムーズ
電話でもいいのですが、できれば店頭に足を運ぶと、花束のボリューム感など見て相談できるのでオススメです。
さらに詳しく知りたい方は、こちらも参考にしてみてください。
>>【送別会の花束】花屋が教える!注文のコツと注意点をまとめたよ
11月22日は『いい夫婦の日』。
夫婦ふたりで、素敵なイベントにしてくださいね。