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よく似てる!「ネリネ」「リコリス」「ダイヤモンドリリー」、違いを説明できますか?

 

秋になるとお花屋さんに並ぶよく似た3つのお花に、

「ネリネ」「リコリス」「ダイヤモンドリリー」

があります。

 

まずは写真を見てみましょう。

 

ネリネ。

 

リコリス。

 

ダイヤモンドリリー。

 

よく似ていますね。姿かたちは似ているし、違うのは色くらい?一般の方ならそれでもいいでしょう。

お花屋さんで働いてる人はもちろん違いを説明できますよね?似たようなものですよーとか答えていませんよね?

 

ということで、「ネリネ」「リコリス」「ダイヤモンドリリー」のおさらいです!

 

すべて、ヒガンバナ科の植物です。

写真を見て、

「アレ、これってお彼岸のときに咲く彼岸花に似てない?」

と思ったあなたは鋭い。大正解!

 

「ネリネ」「リコリス」「ダイヤモンドリリー」はすべて、ヒガンバナ科に属する植物です。

 

ネリネはネリネ属、リコリスはリコリス属。

このヒガンバナ科というグループは、とっても大きいグループです。まずはこちらの系統樹をご覧ください。

 

ヒガンバナ属は、学名から「リコリス属」とも言います。

 

「ネリネ」と「リコリス」は、ヒガンバナ科の中ではとても近い距離にいますが、ネリネは「ネリネ属」、リコリスは「リコリス属(ヒガンバナ属)」に分類されています。

 


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「ネリネ」と「リコリス」は原産地が違う。

リコリスは、日本~東アジアが原産。

リコリスの原産地は、日本を含む東アジア。私たち日本人にはおなじみの「彼岸花」の学名はLycoris raddiata (リコリス・ラディアータ)。彼岸花もれっきとしたリコリス属の一員です。

球根で増え、秋に花を咲かせる多年草。球根には毒性があります。花の色は赤、黄色、オレンジ、白など。

 

ちなみに、お花屋さんで切花として出回る「リコリス」といえば、この黄色い花が多いです。

花屋はリコリスと言ったり、オーレアと言ったりします。

これはヒガンバナ属の中で「ショウキズイセン(ショウキラン)」と呼ばれるもの。学名は Lycoris traubii ( Lycoris aurea) 。

(なるほど「オーレア」は学名だったんですね…!)

 

鮮やかな黄色で、お値段も手ごろ。秋彼岸のお参り花などに活躍します。

 

ネリネは、南アフリカ原産。ダイヤモンドと共にヨーロッパへ。

ネリネの原産地は、南アフリカ。リコリスと同じく、球根で増える多年草です。17世紀頃からイギリスで品種改良がはじまり、美しい花は園芸家に愛されてきました。

 

ん?南アフリカなのに、イギリス?

 

そう、1800年代に南アフリカでダイヤモンド鉱脈が発見されると、ヨーロッパの貴族たちがこぞって南アフリカに進出します。

ロスチャイルド家の支援をうけた起業家セシル・ローズは、デビアス合同鉱山株式会社を設立し、ダイヤモンド原石の世界生産量の約90パーセントを支配したとも。

 

このとき南アフリカからネリネが持ち出され、ヨーロッパに渡ったのでした。

根こそぎ持って行ってしまったため、なんと現地にはほとんど残っていないのだとか。ダイヤモンドや金や石油のように、美しいネリネも歴史に翻弄され海を渡ったのですねえ。

 

で、お花屋さんで切花として出回る「ネリネ」といえば、白やピンクのこんな花。

黄色のリコリスより、ちょっと高価かな?すっとした花姿は美しいですね。

 

ダイヤモンドリリーは、ネリネの一種!

さて、ではダイヤモンドリリーは何者なの!?

ダイヤモンドリリーといえば、秋冬のお花屋さんで出回る小さいながらも存在感のある花。キラキラした花びらはまるでパールをまぶしたようで、まさにダイヤモンドの輝きです。

 

では、ご説明しましょう。じつは、ダイヤモンドリリーは、ネリネなのです!!

でも、お花屋さんで見る「ネリネ」と「ダイヤモンドリリー」、似ているけど少し雰囲気が違うような…?

ダイヤモンドリリーとネリネは、元になった原種が違う。

もともと南アフリカにいたネリネには、いくつかの原種がありました。

ネリネ・ウンデュラータ(Nerine undulate)
ネリネ・ボーデニー(Nerine bowdenii)
ネリネ・サルニエンシス(Nerine sarniensis)

などなど。

 

いま園芸品種として楽しまれてるネリネの仲間は、この3つの原種から品種改良して作られたもの。

ダイヤモンドリリーと呼ばれるのは、ネリネ・サルニエンシスから改良された仲間なんです。

ダイヤモンドの輝きのような、キラキラした花弁をもつのが特徴。

 

それに対し、「ネリネ」という名前で出回るのは、ネリネ・ボーデニーから改良された仲間。

ちょっと花びらが細く、すっとした形のものが多いです。

サルニエンシスは冬に成長するタイプ、ボーデニーは夏に成長するタイプという違いがあります。

 

お値段はやや高めですが、きちんと生産されたダイヤモンドリリーの切花はつぼみまでしっかりと花を咲かせ、1ヵ月近く楽しむことができるほどです。

 

ダイヤモンドリリーが切花として安定して楽しめるようになったのは、育種家・生産者さんたちの努力のたまもの。

詳しく知りたい方は、ぜひこちらの記事(前後編)を読んでみてください。

http://www2015.otakaki.co.jp/blog/place/archives/2014/10/20.html

 

「ネリネ」「リコリス」「ダイヤモンドリリー」まとめ。

長いお話にお付き合いいただき、ありがとうございました。まさかロスチャイルド家や南アフリカのダイヤモンドラッシュの話にまで広がるとは…植物に歴史あり、です。

 

まとめると、

 

・ネリネとリコリスは同じヒガンバナ科。とても近い植物だけど、原産地が違う。

・ダイヤモンドリリーはネリネの一種。改良される元になった原種が違うだけ。

 

 

ネリネとリコリスとダイヤモンドリリー、何が違うの?と聞かれても、これで自信をもって説明できますね!

秋から冬に旬をむかえるヒガンバナの仲間たち。花もちも良いので、お花屋さんで見かけたら是非お手に取ってみてくださいね。

 

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特徴は、お花屋さんに出回っている切り花のみに絞ってまとめられていること。

現代の私たちは、花を贈ろうと思ったらお花屋さんを利用しますよね。でも、お花屋さんに出回る切り花は、原産地も歴史もさまざま。古くからの花言葉本には載っていないものもあったりします。

花束やアレンジメントを贈るときに、それでは不便…ということで、現役のお花屋さん目線で、従来の花言葉本からピックアップしてまとめなおしました!(ネリネもあるよ)

 

 

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