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【花屋の徹底解説】ネイティブフラワーってどんな花?種類は?ドライフラワーになる?

『ネイティブフラワー』。

お花好きな方なら、最近よく聞くワードなのではないでしょうか。

これが花?と思うような個性的な姿。人の顔くらいありそうな巨大輪の花など、ちょっと今までのお花のイメージを変えてしまうような、個性的なお花が並ぶジャンルです。

そのままドライフラワーになる種類が多く、スワッグなどの人気の高まりとともに、最近その人気が高まっているネイティブフラワー。

でも、『ネイティブフラワー』って具体的にはどんな花のことを指すのでしょう?

今回は、知っているようで知らない、ネイティブフラワーの定義や種類などを徹底解説!

知識を身につけて、もっと深くネイティブフラワーを楽しみましょう。

『ネイティブフラワー』とは、どんな花のこと?

ネイティブフラワー

ネイティブフラワーという花はない

花市場で「ネイティブフラワー」というジャンルで扱われている花は1種類ではありません。”ネイティブフラワー”は花の名前ではないからです。

切花において「ネイティブフラワー」とくくられているのは、オーストラリアや南アフリカ原産の、独特な個性をもった花たちのこと。

その土地特有の花、という意味を込めて「ネイティブフラワー」と呼ばれています。

また、ネイティブフラワーのことを「ワイルドフラワー」と呼ぶお店もあります。

ネイティブフラワーはいつから広まった?

ネイティブフラワーというジャンルの花が日本に入ってきたのは、1990年代だと思われます。今に比べると種類も少なく、秋冬に輸入で入ってくる変わった花、という位置づけでした。

私が花屋で働き始めた2000年頃(歳がバレますね)は、夏~秋の素材として”リューカデンドロン”や”ピンクッション”は普通に出回っていました。

また、クリスマス時期には、”クリスマスブッシュ”や”コチア”なども出回っていました。その頃は『ネイティブフラワー』という意識はあまりなかったけれど、あれもオーストラリアからの輸入品だったのでしょう。

最近(2015年以降?)は特に人気が高まり、市場に行けば様々なネイティブフラワーが1年中手に入るようになりました。種類もどんどん増えて、チェックしていても知識が追い付かないほどです。

 


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『ネイティブフラワー』はどうして人気なの?

暑さに強い丈夫さ

ネイティブフラワーの多くは、花も茎も硬く、萎れにくい性質をもっています。さわってみればわかるけど、他のやわらかい花の花びらとは全然違う。

多くの花が傷みやすい、暑い季節に、ネイティブフラワーはとても重宝します。外に飾らなきゃいけないスタンド花や、1週間もたせたい個展や公演のお祝い花…夏にはアタマを抱える注文です。

そんな夏の注文にも(ある程度)安心して使える。花屋的にはとても心強い、ネイティブフラワーの強みです。

秋~クリスマスとの相性の良さ

ネイティブフラワーが広まりだしたころの記憶を辿ってみると、「秋冬の花材」のイメージもあります。日本の秋冬は、南半球の春。自然な旬で輸入ができたのでしょう。

さらに、小さいリューカデンドロンや、バーゼリア、シルバーブローニアなどのネイティブフラワーは、クリスマスリースにとても使いやすい。ドライになっても形があまり変わらず、リースやクリスマスアレンジにもってこいだったのです。

加えて、グリーンや茶色の色味を持つ花が多かったのも、秋冬のアレンジに受けた理由の一つだと思います。

ドライフラワー人気との関係

ここ最近(2015年以降?)、ドライフラワーが人気を博しています。「スワッグ」という楽しみ方が広まったのも同じ時期。

実際、2017年~2019年には、ドライフラワーの飾り方やスワッグの本が相次いで出版されています。

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輸入品が主なネイティブフラワーですが、生花市場に出回るときはフレッシュな状態。ドライっぽく見える質感のものもありますが、ちゃんとみずみずしい状態で入荷するんです。

ネイティブフラワーのすごいところは、フレッシュの花姿をほとんど変えずにドライフラワーになるものが多いところ。

ネイティブフラワーのことを「ドライフラワーでしょ」って思っている人もいるけれど、生花からドライフラワーに変化しても、雰囲気があまり変わらないってことなんです。(香りとか柔らかさとか、生花の状態にしかない良さもあるので、ぜひ生花のネイティブフラワーもさわってほしい!)

「つくるときは生の状態で、飾っているうちにドライになり、その変化も楽しむ」という楽しみ方がスワッグの流行で広まり、それにぴったりだったのが『ネイティブフラワー』だったのかもしれません。

ユーカリの葉や実など、”花ではない”素材も含めて、南半球のネイティブフラワーたちが、かつてないほど注目を集めているのが現在です。

代表的な『ネイティブフラワー』12選

では、『ネイティブフラワー』に分類される花たちを個別に見ていくことにしましょう。

代表的な種類の名前を挙げましたが、1項目の中にも様々な品種があり、とても出回っているものすべてを紹介することはできません。

それでも、こんな分類があるんだなあ…と頭に入れておくと、初めて見るネイティブフラワーでも、どの仲間なのか見分けることができるようになりますよ。

プロテア

プロテア

ネイティブフラワーの王様といえば、プロテア。南アフリカ原産です。

とにかく大きくて迫力満点!

プロテア

有名な品種を挙げると、大きくて迫力のある”キングプロテア“、真っ白で美しい”アイスクイーン“、ピンクが濃くて可愛い”ビーナス“、”ピンクアイス“など。

最近は種類も増え、これがプロテア?という小さいサイズのものも。手のひらサイズの”プロテア・ナナ“は、クリスマスリースにもよく使われています。

バンクシア

バンクシア

ドライフラワーでよく見るのは、バンクシア。実際仕入れてみると、ドライでも生でもほとんど変わらない質感で驚きます。

オーストラリアの乾燥地帯が原産で、ここは山火事が多発する場所。多くのバンクシアは山火事で焼かれて死んでしまいますが、バンクシアの種は火事を発芽の刺激にして発芽し、世代交代をするのだとか。

リューカデンドロン

リューカデンドロン

ネイティブフラワーが人気になる前から、比較的多く出回っていたのがリューカデンドロン。こちらは南アフリカ原産です。

有名な品種は、写真の”サファリサンセット“ですが、スプレー咲きで小輪のタイプや、グリーンのものなど、品種は多様です。

とにかく硬くて丈夫。輪の大きさも色々あるので、スタンドからアレンジ・花束まで幅広く活躍する、使い勝手のいいネイティブフラワーです。

▶【切花図鑑】リューカデンドロン|花言葉・出回り時期・花もち・飾り方

ピンクッション

プロテアほど大きくなく、高価でなく、でもメインフラワーとして使える華やかさをもつ、ピンクッション。こちらも南アフリカ原産です。

名前の由来は、『ピン・クッション=針山のような花』だから。

オレンジと黄色があり、品種もそれぞれいくつかあります。有名な品種は、鮮やかなオレンジ色の”サクセション“など。

▶【切花図鑑】ピンクッション|花言葉・出回り時期・花もち・飾り方

バーゼリア・ブルニア

ネイティブフラワー界の小輪系・名脇役といえば、バーゼリアやブルニアの仲間。

緑っぽいものが「バーゼリア」、シルバーっぽいものが「ブルニア(シルバーブルニア)」という名前で出回っています。どちらもブルニア科の樹木です。

▶【切花図鑑】バーゼリア|花言葉・出回り時期・花もち・飾り方

ワックスフラワー

ワックスフラワー

可愛い系の小花代表、ワックスフラワー。こちらはオーストラリア原産の樹木です。

名前のとおり、花がロウのような質感で光沢があります。白・ピンク・濃いピンクなど品種も多様。

茎や葉を切るときに、独特の良い香りがします。

▶【切花図鑑】ワックスフラワー|花言葉・出回り時期・花もち・飾り方

セルリア

セルリア

ワイルドフラワーの中でも特に美しく、ブライダルなどにも好んで使われるのがセルリア。南アフリカ原産です。

透きとおるような花びら(本当は花びらではなく苞)がとくに魅力的で、人気が高い花。白やピンクの品種があります。

クラスペディア

黄色いポンポンがユニークな、クラスペディア。オーストラリア・ニュージーランド原産の花です。

切花で出回るときは、葉がなく、まるで木琴のばちのよう。このままの姿でドライになり、黄色もそのままキレイに残るので、ドライフラワーとしてもよく出回っています。

品種はなく黄色の1種類だけですが、咲き具合やボールの大きさで、けっこう印象が変わります。

▶【切花図鑑】クラスペディア|花言葉・出回り時期・花もち・飾り方

カンガルーポー

カンガルーポー

なんとも不思議なかたちの花、カンガルーポー。オーストラリア原産です。

名前は「カンガルーの前足」の意味。確かに、ひとつひとつ見ると足っぽいかも?

最初からドライっぽい質感で、そのままドライになります。茶系や黄色など秋らしい色が多いので、秋のアレンジによく使われます。

最近は、ピンクやグリーンの品種もたまに見かけるようになりました。鉢物でも出回っています。

ライスフラワー

まるでお米のようなツブツブが集まったライスフラワー。オーストラリア原産です。

白・ピンク・濃いピンクなどの品種があり、非常に使いやすい脇役。ドライにしてもそのままの姿を保ち、地味ながら優秀なネイティブフラワーのひとつです。

フランネルフラワー

フランネルフラワー

ふわふわした、フランネルのような質感が魅力のフランネルフラワー。これもネイティブフラワーだっけ?と思うかもしれませんが、オーストラリア原産なのですね。

色は白のみですが、輪の大きさでいくつか品種があります。ブライダルなどでも人気がありますが、切花としてより、園芸用の鉢物でよく出回っている印象です。

クリスマスブッシュ

クリスマスの時期にだけ出回る、星形で赤い花のクリスマスブッシュ。オーストラリア・ニューサウスウェールズ州の固有種で、クリスマスの時期に真っ赤に咲くことからこの名前がついています。じつは赤く見えるところは、花びらではなくガク。

切花としてはけっこう初期のころから出回っていますが、小花のわりに値段が高い!印象があるかもしれませんね。

現地の写真を見ると、樹木全体が真っ赤に染まって、とても見ごたえがあります。

花だけじゃない!葉もの・実ものにも注目

ユーカリ(葉)

いまやすっかり大人気!のユーカリ。葉のみのユーカリでも、色々な品種が出回っていますね。

有名な品種は、”グニ―ユーカリ”、”アップルユーカリ”、”ポポラス”など。最近は細葉のユーカリも見るようになりました。

ユーカリ(実)

ユーカリ テトラゴナ

ユーカリの中でも、実を楽しむタイプのもの。上記写真は、”ユーカリ・テトラゴナ”です。

市場に行くと、ほかにも大小さまざまなユーカリの実が出回っています。

グレビレア

グレビレア

2019年頃から急に人気が出てきた気がする、グレビレア。表は緑色・裏は明るい黄土色で、コントラストがとてもきれいです。

ドライになってもかっこいいので、スワッグに大活躍。注目の葉物のひとつです。

コチア

クリスマス時期になると出回る、白いツリー型の葉物といえば、コチアです。ひとつひとつの葉っぱは多肉植物のようにプニプニしていて、なんとも不思議な葉物です。

フォルムの可愛さから、クリスマスのアレンジに大活躍。ドライにもなりますが、プニプニした感じは生花ならでは。フレッシュで良い状態のコチアをぜひ見てほしいところ。

 

まだまだ広がる予感!『ネイティブフラワー』の世界

以上、ネイティブフラワーの定義や特徴、代表的な種類をご紹介してきました。

が!まだまだ紹介しきれない種類・品種が市場にはゴロゴロしています。ネイティブフラワーの世界は深い。まさにブーム真っ只中。

せっかくのブーム、「なんとなくカッコイイ!」だけじゃなく、名前や種類を覚えて、もっと深くネイティブフラワーを楽しむ人が増えてほしいなと思います。