オーストラリアや南アフリカ出身の「ネイティブフラワー」とよばれるお花たちが人気です。
これがお花?というような不思議なカタチと、硬くて長持ちして、ドライフラワーになってもカッコイイ花姿が人気の秘密。
今回は、ネイティブフラワーのなかでも手に入りやすくお手軽に使える『ピンクッション』をご紹介します。
ピンクッションってこんなお花!
ピンクッションの基本情報です。
ピンクッションの基本情報
学名:Leucospermum
分類:ヤマモガシ科 /レウコスペルマム属
英名:Pincushions
原産地:南アフリカ
輸入品なので周年出回っていますが、夏~秋に出回り量が多くなります。1本300円~500円くらいで、ネイティブフラワーの中ではお手頃価格。
「ピンクッション=針山」の名前のとおり、クッションに挿した針山のような形が特徴的。色は赤・オレンジ・黄色系でいくつか品種があります。
ピンクッションの切花の飾り方・日保ちについて。
ピンクッションの切花、日持ちはする?
ピンクッションはとても日持ちする花です。触ってみるとわかりますが、全体的に硬くて「しおれる」ような部分はありません。
夏の暑い時期でもぐったりしてくることはないので、活け込みやアレンジにも重宝します。花が終わってくると、全体に色が悪くなってくる・またはドライっぽくなってきます。
ピンクッションの飾り方・飾るときの注意など。
水あげはあまり気にしなくても大丈夫ですが、枝物と同じように切り口を割っておくと安心です。
ドライにしたい場合は、花が終わってからドライにするのではなく、買ってきてすぐの状態で乾かしてドライにする方がきれいに仕上がります。
ピンクッションの花言葉は?
花言葉は、『どこでも成功を』など。
前向きな花言葉は、送別会などにもぴったりですね。
品種・合わせたいお花・おすすめの使い方。
赤・オレンジ・黄色などの品種あり
切花で出回るピンクッションにも、いくつか品種があります。赤系の「サクセション」「タンゴ」、黄色系の「ソレイユ」、オレンジががった黄色系の「リゴレット」など。
お花屋さんでは品種名まで明記していないことも多いですが、お気に入りの色味を見つけたらぜひチェックしてみてください。
ほかのネイティブフラワーとも相性抜群!
ピンクッションをはじめとして、「ネイティブフラワー」と呼ばれるジャンルのお花があります。
主にオーストラリアと南アフリカが原産で、独特の花の形、乾いた雰囲気が特徴。
ネイティブフラワーについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
▶【花屋の徹底解説】ネイティブフラワーってどんな花?種類は?ドライフラワーになる?
原産地が近いこれらのお花は、組み合わせても相性抜群。最近では、ネイティブフラワーだけの花束やブライダルブーケも人気です。
ピンクッションの豆知識いろいろ。
ピンクッションは雌しべが主役
不思議な形のピンクッション。これは、たくさんの花が集まった状態で、一つの花はこんな感じ。
ピンクッションの「ピン」の部分は、一つのお花の「雌しべ」です。
中央の方では、雌しべはまだ内側に丸まっている状態。このとき、中にある雄しべの花粉が雌しべにつくのです。
そして雌しべはピンのように伸びて立ち上がり、蜜を求めた鳥や虫が飛来し、身体に花粉をつけて帰るというわけ。
花粉をつくるのは雄しべの仕事ですが、いったん雌しべが雄しべから花粉を受け取り、花のような役割をして他の生物に媒介させる…というなかなか複雑なことをしているのですね。
切花のピンクッション、まとめ。
ピンクッション、まとめです。
・南アフリカ原産の「ネイティブフラワー」のひとつ。
・赤・オレンジ・黄色などの品種がある。
・日持ちは抜群!ドライフラワーにもなる。
・「ピン」のように見える部分は、ひとつひとつの花の「雌しべ」。
ひと昔前は珍しい花という印象だったネイティブフラワーですが、今ではすっかり人気になり、街のお花屋さんでも見かけるようになりました。
なかでも「ピンクッション」は値段も手ごろで買いやすいもののひとつ。秋になるとよく出回るようになりますので、見つけたらぜひ一度手に取ってみてくださいね。
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