お花屋さんでよく見る花図鑑シリーズ第4弾は、ドライやスワッグに活躍!ネイティブフラワー編 です。
ネイティブフラワー(もしくはワイルドフラワー)というジャンルがあることを、一般の方はあまり知らないかもしれません。
花の仕事に関わる人たちは、オーストラリアやニュージーランド、南アフリカなどに自生する花のグループを『ネイティブフラワー』と呼んでいます。
特徴は「これが花?」というユニークな形、硬くて丈夫でドライフラワーになりやすいこと。最近のドライフラワーやスワッグの流行で、目にすることも多くなりました。
写真を見ればきっと「見たことある!」と思うはず。それでは、行ってみましょう!
インパクト大!ドカンと主役級。
プロテアのなかま
ネイティブフラワーの王様、プロテアです。
キングプロテア、クイーンプロテアなど、切花でも何種類か出回っています。もちろんけっこうなお値段ですが、ほぼこのままドライになるので長い目で見ればお得かも。
リューカデンドロン
![リューカデンドロン](https://hanalabo.net/wp-content/uploads/2020/06/2-5.jpg)
一番古くから切花として出回っていたネイティブフラワーは、リューカデンドロンではないでしょうか。
上写真の品種『サファリサンセット』が最もメジャーです。
最近は、赤系だけでなく、グリーンのもの、スプレー咲きのものなど種類も豊富。
こんな小さいスプレー咲きのタイプも。これは『ケープタウン』という品種。どれもドライになり、スワッグやリースに活躍しています。
![](https://hanalabo.net/wp-content/uploads/2018/07/ケープスパイス-300x300.jpg)
![リューカデンドロン](https://hanalabo.net/wp-content/uploads/2020/06/1-5-320x180.jpg)
ピンクッション
![](https://hanalabo.net/wp-content/uploads/2019/09/2-4.jpg)
まるで針山のようなので「ピン・クッション」。覚えやすいですね。
赤、黄色、オレンジなどの品種があります。お値段もそれほど高くなく(1本400~500円くらい)長持ちするので、長期間飾るアレンジなどに重宝します。
![ピンクッション](https://hanalabo.net/wp-content/uploads/2019/09/1-2-320x180.jpg)
バンクシアのなかま
![](https://hanalabo.net/wp-content/uploads/2018/07/23666850379_40b7048ab4.jpg)
バンクシアも最近、ドライでよく見かけますね。ギザギザの葉っぱとカタマリになった花が超個性的。
これもネイティブフラワー!小花系。
ワックスフラワー
![](https://hanalabo.net/wp-content/uploads/2020/07/5.jpg)
小花系の代表はワックスフラワー。日本では秋によく出回ります。
ピンク、白などの花色があり、ネイティブフラワーにしては普通に可愛い雰囲気。
花びらがロウを塗ったような質感なので、ワックス(=ロウ)フラワー。
![ワックスフラワー](https://hanalabo.net/wp-content/uploads/2020/07/1-320x180.jpg)
ライスフラワー
![](https://hanalabo.net/wp-content/uploads/2018/07/6303855914_a8cd531a16.jpg)
お米のような花がツブツブついているから、ライスフラワー。
白、ピンクなどがあります。ポップコーンの白いところみたいな感触、カサカサふわふわしていて、不思議な花です。秋によく出回ります。
バーゼリア、ブルニアのなかま
![](https://hanalabo.net/wp-content/uploads/2018/07/3317131803_357bf178a4_z.jpg)
こちらはもう、輸入品で一年中出回るようになりました。スワッグやリース、ドライフラワー系商品に大活躍のバーゼリア系。
よく見かけるのはバーゼリア(上写真のようなやつ)と、
シルバーブローニア。
![](https://hanalabo.net/wp-content/uploads/2018/07/silver-brunia-300x199.jpg)
出てきた頃は「シメジみたいでなんか気持ち悪い」とか言われていたのに、すっかり定着しましたね。キノコや粘菌を彷彿とさせるカタチ。
ドライになってもほとんど雰囲気が変わりません。
セルリア
![](https://hanalabo.net/wp-content/uploads/2018/07/IMGP0015.jpg)
ネイティブフラワー界のお姫様!セルリアです。
文句なしに可愛い。スモーキーな色使いを得意とするお花屋さんでは、よく活躍しているのを見かけます。私も大好きです。
それほど安くはないのですが、私も市場で見かけるとつい反応してしまいます。
白もあります。
![](https://hanalabo.net/wp-content/uploads/2018/07/IMGP0203.jpg)
カンガルーポー
![](https://hanalabo.net/wp-content/uploads/2018/07/15262855094_f325688402.jpg)
ユニークなかたちのカンガルーポー。「ポー(=paw)」は前足という意味なので、カンガルーの前足に似ていることから付いた名前です。
イメージ↓
![](https://hanalabo.net/wp-content/uploads/2018/07/9b022774.jpg)
赤、黄色がメインでしたが、最近ピンクもあります。けっこうカワイイ。
日本では秋に多く出回り、ハロウィンのときによく使われている気がします。
まとめ。
よく出回っているネイティブフラワーを分類してまとめてみました。
昔は「オーストラリアの花」って説明していたけど、最近のネイティブフラワーは南アフリカ産のものがすごく増えてきました。
やっぱりドライフラワーの流行が追い風になっているのだろうな。スワッグやリースには本当に重宝しますし、それで人気が出たものも多い印象です。
微妙な品種の違いとか、コレは何の仲間だろう?というものがたくさん出てきていて、市場では表示をしっかりしてほしいなーと思います。
今後も面白いネイティブフラワーが出てきたら追記していきますね!
Instagramで検索してみたら、2000件以上!素敵なネイティブフラワーアレンジいろいろ。
![](https://hanalabo.net/wp-content/uploads/2018/07/screencapture-instagram-explore-tags-2018-07-05-13_40_27.png)
スワッグ流行中。参考書もあります。