「ちょっと小ぶりだけどモンステラじゃないの?」
そう。モンステラに似ているけれど、実は違うグリーンなんです。その名は『クッカバラ』。
サトイモ科特有の広い葉に深い切れ込み、そして艷やかな葉の表面は南国を感じさせる雰囲気があります。
小ぶりで使いやすい丈が特徴の『クッカバラ』。今回はクッカバラについて詳しく解説していきます!
クッカバラってこんなグリーン!
クッカバラの基本情報です。
クッカバラの基本情報
学名:Philodendoron kookaburra
分類:サトイモ科/フィロデンドロン属
英名:Kookaburara Aussie
原産地:熱帯アメリカ
クッカバラは一年を通して流通しており、どの季節でも購入することができます。観葉植物としても流通しており、その価格帯は様々です。
お花屋さんで売っている切り花としての値段は主に200円〜300円。観葉植物としては100円均一の某有名店でも見かけることができ、市場では大きさから値段まで幅広く展開しています。
クッカバラの飾り方・日保ちについて。
クッカバラは日もちする?
クッカバラは2週間程度日持ちするので、日持ちが良いグリーンの代表と言えるでしょう。
水切りを行うことで切り口を常に新しくし、勢いよく水を吸い上げることができます。
毎日切り戻してしまうと1週間しないうちに茎が短くなってしまうので、毎日の管理は水換えを基本とし、様子を見ながら2〜3日に1回の切り戻しをしましょう。
クッカバラの飾り方・飾るときの注意など。
クッカバラといえば、同じサトイモ科に属するモンステラによく似た切れ込みが特徴的。
モンステラとの違いの1つは大きさでしょう。コンパクトな草丈なので様々な活用法があります。
幅が広く円に近い形のモンステラに対し、クッカバラは細長いラインが印象的。面としても線としても使えるとても便利なグリーンです。
南国風のアレンジに組み込んだり、その独特な見た目を活かしてインパクトのある作品に仕上げるのもいいですね。
合わせたいお花・おすすめの使い方。
1本入れるだけでかなりの存在感があるため、合わせる花も目立つ組み合わせが良いでしょう。
大輪の花やビビットカラーなど、目に付きやすい花選びができるといいですね。
クッカバラの他にも特徴的なグリーンを組み合わせることによって、より個性的な仕上がりにすることも可能です。
クッカバラの豆知識いろいろ。
クッカバラの花言葉
クッカバラの花言葉は『壮大な心』、『壮大な美』。
観葉植物として扱われる品種の中には、風水で金運上昇のアイテムとしても人気があります。
クッカバラに限らずですが、切り花と観葉植物とでは花言葉が違っていたり、品種によって花言葉がついていている場合もあるので、お客様へ紹介する際は入念な下調べが必要です。
クッカバラの名前の由来
ここでクッカバラの学名から名前の由来をひもといていきましょう。
学名の「Philodendoron(フィロデンドロン)」には「愛する樹木」、「樹木を愛する」という意味があります。
続いての「kookaburra(クッカバラ)」の語源は、オーストラリアに生息するワライカワセミの学名からきているそうです。
植物のあるところには多くの生き物が集まるもの。植物の学名に生き物の名前が加わっていると原産地のことがよりわかりやすいですね。
クッカバラまとめ。
・モンステラと同じサトイモ科。違いを生かして活用しましょう!
・日持ちは2週間。水換えと水切りで長く楽しめます。
・特徴的な見た目を活かした花選びがベスト!
・名前の由来は鳥の学名からきています。
いかがだったでしょうか。
夏のイメージが強いクッカバラですが、周年流通していることや、日持ちが良いことで重宝されます。
最近では「バリ風」の結婚式場などがあり、会場を彩る装飾や高砂装花にも使われるなど
生花店や大型装飾に留まらず様々な活躍をしています。
クッカバラを取り入れてより印象的な作品を楽しんでみてください!