紫色のツンとした花穂がかわいい、梅雨どきの花といえば『ベロニカ』。
紫色の品種が多いですが、白や濃いピンクなどもあり、野趣あふれる花姿が人気です。今回は『ベロニカ』を紹介します。
ベロニカってこんなお花!
ベロニカの基本情報です。

ベロニカの基本情報
学名:Veronica
分類:オオバコ科 / ベロニカ属
和名:ルリトラノオ 英名:Speedwell、Veronica
原産地:ヨーロッパ
多く出回るのは5~7月頃。初夏から梅雨どきに、紫色が涼し気でよく使われます。価格は1本200円ほど。紫・白・濃いピンクなどの品種があります。
ところでベロニカは、最近になって人気が高まってきている花のひとつ。昔からある花ではあるのですが、確かに最近かわいい品種が多くなったような気がします。
大田市場・大田花きの品目分析について書かれたブログにも登場していました。
>「品目の大移動」 ~品目分析から見えること~
ベロニカの切花の飾り方・日保ちについて。
ベロニカの切花、日持ちはする?
ベロニカの花は下から上へ咲き進みます。下の方の終わった花がポロポロと散るのがちょっと難点。

しっかり水があがっていれば1週間程度は楽しめますが、水あげはやや難しめ。下の方の余分な葉は取り除き、水切りや湯あげで水あげします。

ベロニカの飾り方・飾るときの注意など。

ご家庭では、茎をななめに切って水にいけましょう。水の中で茎を切る、「水切り」ができればなお良いです。
下の方の花がぽろぽろと散っていても、上の方の花は楽しめます。散る花は落としてから活ければ、周りも散らからずにすみます。
(なお、英名の「スピードウェル」にはGoodbyeの意味があり、花がすぐに散ることに由来しているそうです)
ベロニカの花言葉は?

花言葉は、『忠実』『名誉』『女性の貞節』『明るい家庭』『人のよさ』『堅固』など。
新約聖書に登場する聖女ベロニカと、名前の綴りがおなじことから花言葉が付けられたそう。聖女ベロニカは、十字架を背負ったキリストの汗を拭った女性とされています。
ベロニカの豆知識いろいろ。
園芸ではいろいろな種類がある
ベロニカは切花より、園芸で使われることで馴染みが深いかもしれません。すっと伸びた花穂がそろって咲く様子は、ボーダー花壇などにもよく使われます。
ベロニカは世界に200~300種も種類があり、すっと立ち上がって咲くものから這い性のものまで、非常に種類が豊富です。
切花では立ち上がって咲くタイプのVeronica longifoliaがほとんどですが、園芸部門でベロニカというと這い性のV.prostrataなどもあり、一見すると別の植物のように感じます。
切花のベロニカ、まとめ。
ベロニカ、まとめです。
・5月~7月によく出回る、紫色の花穂が特徴的な花
・白やピンクの品種もある
・切花のベロニカはVeronica longifoliaの仲間だが、園芸ではさらに多くのベロニカが使われている
爽やかな花色と、すっと伸びた花穂が野趣あふれる花姿の『ベロニカ』。梅雨どきに爽やかな雰囲気を楽しめる手頃な花なので、見かけたらぜひ手に取ってみてくださいね。
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