街中でよく見かける「ヤシ」。みなさんはどんな姿を思い浮かべますか?背が高くて、ヤシの実がなっていて・・・葉はどうでしょう。
ヤシの種類はとても多く、その数なんと約2400種類!似たような葉が多いですが、よく見るとそれぞれに特徴があります。
そんな中、切り花のグリーンとして最もよく見かけるヤシは「アレカヤシ」。
南国を想わせる容姿は、トロピカルな花との相性抜群です。
今回は「アレカヤシ」について詳しく解説します!
アレカヤシってこんなグリーン!
アレカヤシの基本情報
学名:Dypsis lutescens、
分類:ヤシ科クリサリドカルプス属
和名:山鳥椰子(ヤマドリヤシ)、黄金竹椰子(コガネタケヤシ)
英名:Yellow butterfry palm
原産地:マダガスカル島
ヤシ科の中の「アレカ属」とは別種で、アレカヤシはクリサリドカルプス属。
お花屋さんでの値段は大きさによって幅があり、150円〜400円くらいでしょうか。
葉の一枚一枚は細長く控えめですが、全体のサイズは大きく存在感があります。縦は約60cm横幅は40cmほどです。
南国風グリーンのモンステラと比べると葉が薄く、隙間も多いので涼しげな印象もあります。
和名や英名にある「黄色」は、地植えや鉢植えで育てた場合の葉柄が黄色いことが由来とされています。
アレカヤシの飾り方・日保ちについて。
アレカヤシは日もちする?
アレカヤシの日持ちは7〜10日ほど。
空切りか水切りで切り口を新鮮に保ち、水が汚れたら水換えをおこないましょう。
同じ花瓶にいけた花とのバランスを見ながら高さを意識するとより美しく楽しめます。
アレカヤシの飾り方・飾るときの注意など。
花束に組み込んだり、花瓶に生ける場合は花留めがあると便利でしょう。茎が回転しやすいので、花材とうまく支えあわせたりと工夫が必要です。
アレンジメントで吸水スポンジに挿す際には「深めに挿す」ことを意識。
全体が大きく目立つので、水切れしないように気を配りましょう。
大きさを調整するときは、下葉を取り除いて。使いたい大きさに調節できます。
枯れるときは先端から乾燥してきて、茶色くなります。
合わせたいお花・おすすめの使い方。
ヤシに合うデザインと言えばやはり「南国風」の花材。
アンスリウムやストレリチアなどの原色かつ熱帯の雰囲気を楽しめる花材の他、デンファレやモカラを始めとする蘭の仲間も相性抜群です。
アレカヤシに合う!「花の名前、わかりますか?お花屋さんでよく見る花13選【南国トロピカル編】」はこちら
アレンジが自由自在なアレカヤシは多方面で大活躍。
大型のスタンド花でも重宝されるほか、生け花のグリーンとしても人気です。
スタンド花では背面を大きく隠しつつ、さり気なく見える葉が印象的。足元に使えば垂れ下がる表現もバッチリです。
葉の流れを利用した生け方や葉を大胆にカットする方法、葉を編み込むスタイルもおもしろいですね。
アレカヤシの豆知識いろいろ。
和名「山鳥椰子」の由来
和名「山鳥椰子」の由来はその名の通り、ヤマドリにいているから。
ヤマドリはキジに似た尾の長い鳥で、羽を広げた様子や尾羽根だけでも名前の由来に納得できます。
上向きに伸びる葉が正に美しい羽のようですね。
アレカヤシの花言葉
アレカヤシの花言葉は「元気」と「勝利」。
シャッキっと伸びる容姿にピッタリの花言葉ですね!
トロピカルな花材たちは花言葉も合わせやすいので、贈り物にもおすすめできます。
アレカヤシまとめ。
アレカヤシのまとめです。
・薄くて細いが存在感抜群!
・日持ちもバッチリ
・南国風な花材と合わせやすい
・編んだり垂らしたり、様々な工夫ができる花材
いかがだったでしょうか。
トロピカルなグリーンとして活躍するモンステラとは違った印象で楽しませてくれるアレカヤシ。
今回は「トロピカル」「南国風」を強調した記事ではありましたが、花材によって雰囲気が変わり使いやすいのも特徴。
是非、幅広いデザインで生かしてみてくださいね。