ヨーロッパでは、春を告げる花として親しまれているスズラン。可憐な花姿は、ウエディングにも人気が高いです。
切花として出回る時期は短いのですが、みんな大好きなスズラン。今回はそんな『スズラン』をご紹介します。
スズランってこんなお花!
スズランの基本情報です。
スズランの基本情報
学名:Convallaria majalis
分類:キジカクシ科(ユリ科とする場合もある) / スズラン属
和名:君影草 英名:Lily of the valley
原産地:ヨーロッパ、東アジア、北アジア
出回り時期は4~5月。5月1日が「スズランの日」とされていることもあって、切花はその前後に多く出回ります。
1本単位で売られることはあまりなく、5~10本くらいをまとめてブーケ風にして販売することが多いです。色はほとんど白のみ。
日本に自生しているスズランは花茎が短く、花も小さいため、切花や鉢物として出回るのはヨーロッパ原産のドイツスズラン。切花のスズランの産地は、北海道や長野県などが有名です。
スズランの切花の飾り方・日保ちについて。
スズランの切花、日持ちはする?
スズランの花は、基本的にはそんなに日持ちはしません。だからお店に常時並べるのが難しいという部分もあります。
数日たつと、葉っぱが黄色くなってきます。
花はまだ元気。黄色くなった葉は取り除いて活けかえて、5日~1週間くらい楽しめればいいかな、という感じ。
茎はななめにカットして活けましょう。
スズランの飾り方・飾るときの注意など。
スズランはだいたい、ミニブーケのように束ねて売られていることが多いです。
1本1本で見ると、こんな感じ。
葉っぱが取れてしまって、花茎だけになっているものもあったり。
花が葉に隠れるように咲いているので、お花屋さんはうまく花が見えるように束ねるのですね。
↑左は入荷したバラバラの状態。右は花が見えるように束ねたもの。
ミニブーケのようになっているものを購入したら、束ねたまま飾ると良いでしょう。
スズランの花言葉は?
花言葉は、『溢れ出る美しさ』『希望』『幸福の再来』『純愛』 など。
スズランには毒がある?
スズランは、見た目からは想像できないほど強い毒をもつことで知られる植物。切花でも注意が必要です。
有毒物質はコンバラトキシンやコンバロシドなど。特に根や花に多く含まれるそうです。
切花の場合は、活けた花瓶の水にも毒性が溶け出します。ペットや小さなお子さんがいる家庭ではじゅうぶんに注意してください。また、花粉にも毒性があるため、念のため食卓には飾らない方がよいでしょう。
私の場合、花屋として切花のスズランを触っていて肌や身体に異変があったことはありません。葉や、活けた水を口にしないことが大切です。
切花のスズラン、まとめ。
スズラン、まとめです。
・5月1日「スズランの日」を中心に出回る初夏の花。
・小さなベル型の花は可憐で、ウエディングにも人気。
・葉や花には毒があるので、口にしないように注意(花瓶の水にも注意!)
ちょっと怖い毒の話もありましたが、やっぱり可愛いスズラン。鉢物でも出回り、条件が合えば庭などに地植えにもできます。園芸好きな方は鉢物もいいかもしれませんね。
スズランの切花が出回るのは本当に短い時期。店頭で見つけたら、ぜひ手に取ってみてくださいね。
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