明るい黄緑色で、カスミソウのようにふんわりとした花。よく見ると星のような形をした小さな花が集まって咲く「アルケミラモリス」は、ナチュラルなアレンジにぴったりな花材です。
今回は、「アルケミラモリス」をご紹介します。
アルケミラモリスってこんなお花!
アルケミラモリスの基本情報です。

アルケミラモリスの基本情報
学名:Alchemilla mollis
分類:バラ科 / ハゴロモグサ(アルケミラ)属
和名:セイヨウハゴロモグサ 英名:レディースマントル
原産地:ヨーロッパ東部
春~秋には出回っていますが、多く見るのは5~6月の初夏。価格は1本200円ほどでしょうか。
淡い黄緑色の花と、柔らかいグリーンの葉がやさしげな印象です。グリーンとしても、カスミソウのようなボリュームアップ花材にも使えて便利。
丈は短めなので、ナチュラルに束ねたブーケや切り分けて使うアレンジメントにおすすめです。
アルケミラモリスの切花の飾り方・日保ちについて。
アルケミラモリスの切花、日持ちはする?
アルケミラモリスの日持ちは1週間程度。すごくもつわけじゃないけど、意外としぶとい印象です。

水が下がってくたっとしてしまうことはあまりなく、傷んでくるときは花が黒ずんできます。↓

なにせ花が小さいので、黒い部分を取り除くのも大変。黒ずみが目立ってきたら終わりのサイン、と思っています。
アルケミラモリスの飾り方・飾るときの注意など。

茎をななめに切って活けましょう。お店では湯あげをすることもあります。
アルケミラモリスの花言葉は?

花言葉は、『輝き』『献身的な愛』『初恋』 など。
属名のアルケミラ(Alchemilla)は、アラビア語のAlkemelych(錬金術)に由来し、このハーブが不思議な魔力を秘めていることを表しているのだそう。
その葉にたまる朝露は、中世の賢者の石を作るのに用いられたという伝説もあります。
アルケミラモリスの豆知識
レディースマントルはハーブとしても有名
アルケミラモリスは、別名「レディースマントル」と紹介されていることがあります。
葉の形が聖母マリアのマントを広げたように見えることから、レディースマントルという名前がついたとか。聖母マリアに捧げる神聖な植物とされています。
薬効としては女性の不調に有効なハーブで、古くから使われています。
ところで、ハーブとして使われる「レディースマントル」は、アルケミラ属の中のAlchemilla vulgarisやAlchemilla xanthochlora のことだそうで、今回切花として紹介したアルケミラモリス(Alchemilla mollis)はハーブとして効能はないようです。
切花のアルケミラモリス、まとめ。
アルケミラモリス、まとめです。
・初夏によく出回る、明るい黄緑の小さな星のような花が特徴。
・野草風のナチュラルな雰囲気によく似合う。
・傷んでくると、花に黒ずみが目立つ。
・アルケミラ属の仲間は「レディースマントル」と呼ばれ、古くからハーブとして、神聖な植物として利用されている。
ちょっと不思議な伝説や薬効をもつ、アルケミラ。花材としては、ふわふわと優しげで、初夏のさわやかな雰囲気によく似合います。
1本で飾っても、他の花に添えても素敵なので、ぜひ手に取ってみてくださいね。
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