夏のお盆や、秋のお彼岸時期に活躍する「ヒメヒマワリ」。
パッと明るい黄色い花。暑い季節にも長持ちするタフさ。1本に小さな花が枝分かれして咲くスプレー咲きであること。サブの花として丁度いい花の大きさで、夏の花束やアレンジに重宝するお花です。
とても丈夫で夏らしくて私は好きなのですが、主役級とはいかないので名前も覚えてもらいづらい印象。
これを機にぜひ覚えてほしい、ヒメヒマワリってこんな花!まとめてみました。
ヒメヒマワリってこんなお花!
ヒメヒマワリの基本情報です。

ヒメヒマワリの基本情報
学名:Heliopsis helianthoides
分類:キク科 / ヘリオプシス属
和名:キクイモモドキ
原産地:北アメリカ
お花屋さんで「ヒメヒマワリ」として出回っているのは、ヘリオプシス・ヘリアンソイデス種(Heliopsis helianthoides)の園芸品種です。
出回り時期は6月~9月頃。
スプレー咲きで使いやすいこと、くっきりとした黄色が鮮やかなことから、夏のお盆や秋彼岸などにも活躍します。
1本200円くらいのお手頃価格で、暑い時期にも比較的日持ちするので、夏に嬉しい。気取らずに楽しめる素朴な花です。
ヒメヒマワリの切花の飾り方・日保ちについて。
ヒメヒマワリの切花、日持ちはする?
日持ちはまあまあ良い方だと思います。茎が硬くて丈夫なので、茎が腐ってどろどろになったり水が濁ったりしにくい。
花や葉がチリチリとしてくるので、枯れてくるのもわかりやすいです。

枝分かれして出ている小さなつぼみは咲きませんが、動きがあって可愛いので、アレンジなどにはグリーンとして使ったりします。

ヒメヒマワリ1本だけでも、切り分けて使えば、小さい花瓶を十分に賑やかにしてくれます。

脇枝のつぼみのところが可愛くてお気に入りです(個人的に)。
ヒメヒマワリの花言葉は?

ヒメヒマワリの花言葉は、花言葉の本などには基本的に載っていません。それほどメジャーじゃない花だからでしょうか。
検索してみると、ヒマワリの花言葉である、『憧れ』『崇拝』『誘惑』 などが当てられていることが多いです。
品種・合わせたいお花・おすすめの使い方。
出回っている品種のほとんどは「旭(あさひ)」。
切り花として出回っている品種の90%以上は、八重咲きの「旭」という品種です。今回ご紹介した写真も「旭」です。
花の大きさはちょうどタンポポと同じくらい。花の咲き方も似ていますね。
まれに、一重咲きの品種(「陽光」など)が出回ることもあるようです。
ドライフラワーにしてもOK。
黄色い花びらの部分は色が残るので、ドライフラワーに使う方もいます。
チリチリした感じにはなるけど、ドライの雰囲気としては悪くないですね。
(ちなみにインスタで「#ヒメヒマワリ」と検索すると一番でてくるのはルドベキアです。それヒメヒマワリじゃないから!と心の中でつっこみます)
夏らしいビタミンカラーのお花と好相性!
ヒメヒマワリの魅力は、パキッとした色だと思います。山吹色に近い、しっかりした黄色。夏らしい黄色・オレンジ系の元気な色に似合います。
野草っぽい動きも魅力。ざっくり束ねてナチュラルに使うといい感じです。
ヒメヒマワリの豆知識いろいろ。
「ヒメヒマワリ」という別の花がある?
じつは、「姫ヒマワリ」と言うと別の花を指すこともあります。
こちらがその「姫ヒマワリ」(Helianthus debilis)。いわゆるヒマワリと同じ仲間で、ヒマワリを小型にしたような風貌から「姫ヒマワリ」と名前がついています。
今までご紹介してきた『お花屋さんで「ヒメヒマワリ」と呼ばれている花』とは、別属になり、こちらは本家のヒマワリと同じヘリアンサス属。ややこしい。
ちなみに、よく間違われている「ルドベキア」は、キク科ルドベキア属です。
でも、お花屋さんで「ヒメヒマワリ」と言ったらほぼ確実にコレ↓

を指します。
同じ名前で呼ばれてる別の花もあるんだよな、ややこしいなー、と思っておいてください。
切花のヒメヒマワリ、まとめ。
ヒメヒマワリ、まとめです。
・6~9月に出回る夏限定の切り花。
・切り分けやすいスプレー咲きで、暑さに強く、日持ちも良し!
・切り花として出回っているのはほとんど「旭」という八重咲きの品種。
・「ヒメヒマワリ」と呼ばれている違う属の花(Helianthus debilis)がある。
夏の間、サービス束や仏花に入っていたり、意外と登場頻度は高いヒメヒマワリ。
使いやすいのでお花屋さんにはお馴染みですが、あんまり知られていないかも?と思ってまとめてみました。
カジュアルに、日常に楽しむのにぴったりの花です。見かけたらぜひ一度手にとってみてください!