町中・庭先・切り花など、様々なシーンで目にする『アイビー』。お花屋さんに行けば高い確率で手に取ることができるグリーンです。
つる性植物の中で最もポピュラーなグリーンであり、名前や見た目を知っている方も多いのではないでしょうか。
長く靭やかに伸びる蔓と、愛らしい見た目が多くの人から愛されています。
今回は葉物の王道!『アイビー』についてご紹介します。
アイビーってこんなグリーン!
アイビーの基本情報
アイビー
学名:Hedera
分類:ウコギ科ヘデラ属
和名:西洋木蔦(セイヨウキヅタ)
英名:Ivy,English ivy
原産地:ヨーロッパ、北アフリカ、西アジア
100円〜300円で購入でき、アレンジメントやブーケに組み込みやすいアイビー。
値段だけでなく、知名度や使いやすさも人気の理由です。
1年を通して流通していることや、様々なテーマ・デザインに合わせやすいことからお花屋さんで扱われることが多く、お店によっては毎週仕入れるグリーン、ということも。
蔓の長さは30cm〜60cm。
大きく分けて『斑入り』の品種と『斑なし』の品種があり、それぞれ印象が異なります。
アイビーの飾り方・日保ちについて。
アイビーは日もちする?
アイビーの日持ちは約1ヶ月。ひと月経つ頃には根っこが出ていることも珍しくありません。
根が出たアイビーは土に植えると更に長く楽しめますよ♪
アイビーの水あげについて
アイビーは意外と水あげが難しい花材。切り口を叩いたり、ぬるま湯にどぶ浸けするなど、お花屋さんに入荷した際はしっかりと水あげが必要です。
しっかり水あげされたアイビーを買えば、自宅でも安心して楽しめます。葉っぱがくたっとした場合は、新聞紙などに包み、水の中で茎をカットします。そのまましばらく水に浸けておくと水があがります。
日当たりがよく乾燥していると蔓の先端が茶色くなることがあります。日々の水換えに加え、霧吹きを使って葉水を与えるといいでしょう。
アイビーの飾り方・飾るときの注意など。
ガラス花器と合わせれば涼しげな印象になり、ポップな色合いの花器に生ければ愛らしい印象にもなります。
蔓を活かして垂れ下がるような飾り方や、水に沈めて楽しむのもいいですね!
合わせたいお花・おすすめの使い方。
花束、アレンジメント、ウエディングブーケやテーブル装飾など幅広い分野で利用されています。
結婚式の現場では白い花材にアイビーを合わせるのは正に定番。温かい室内でも、水無しで数時間みずみずしく保てるので重宝されています。
ブーケや花かんむりの他、ウエデイングケーキ周りの装飾や高砂から垂れるようなデザインもあります。
短く切ってアレンジメントからさり気なく顔をのぞかせたり、長いままぐるりと蔓を伸ばす使い方もいいですね。
アイビーはドライフラワーにしても美しいまま。
節から根が出るほど日持ちが良いですが、押し花やドライに加工してみるのも楽しみの一つです。
上記のように加工したアイビーを、レジンで固めたり金具を取り付けてアクセサリーにしたハンドメイド作品もあります。
アイビーの豆知識いろいろ。
名前の由来
アイビーの名前の由来は諸説あり、ラテン語やギリシア語から来ているとされる言語は「しがみつく」「座る」「密生」などの意味があります。
他にも英名やドイツ語から来ているという説もあり、「永遠の干し草」という意味を持ちます。
アイビーの花言葉
アイビーの花言葉は複数あり、「友情」「信頼」といったギフトにぴったりな言葉と、「結婚」「夫婦愛」「永遠の愛」といった恋愛に関係する花言葉があります。
人のことを想い贈るフラワーギフトにぴったりな花言葉ですね!
アイビーまとめ。
・手に入りやすく、メジャーなグリーン!
・蔓を活かした様々なアレンジが可能
・加工にも向いています
・花言葉はギフトにぴったりなものばかり!
節から根が生えてきたアイビーは土に植えると更に成長します。
根が数箇所から生えていればその分切り分けて繁殖も可能ですのでお庭の草花と一緒に楽しむことも可能です。
古い建物に張り付いたりして厄介者の扱いを受けることもありますが、切り花としてのアイビーは様々な表現のできる優れもの。
あなたの大切な思い出の日、誰かのための特別な贈り物、毎日を彩る一輪のそばに・・・。是非アイビーを取り入れてみてください!