なんにでも合わせられる脇役のザ・定番『カスミソウ』。
ちょっと昭和な古臭いイメージ…と敬遠された時期もありましたが、最近のドライフラワーの流行や「染め」技術の進化で、カスミソウ人気は盛り返してきている印象です。
添え物扱いされるけど、よくよく見れば可愛い花。大量に使ったときの、まさに「カスミ」のような迫力も見逃せません。
今回はそんな『カスミソウ』のご紹介です。
カスミソウってこんなお花!
カスミソウの基本情報です。
カスミソウの基本情報
学名:Gypsophila elegans
分類:ナデシコ科 / ギプソフィラ属
和名:霞草、花糸撫子(ハナイトナデシコ) 英名:Baby’s breath
原産地:地中海沿岸~アジア
一年中流通しており、いつでも手に入ります。枝ぶりや大きさによって価格はまちまち。200円~600円くらいでしょうか。
基本の花色は白。最近はカラフルな染めカスミソウもたくさん出回っています。
品種によって花の付き方や雰囲気に差があるので、見比べてみるのも面白いです。
カスミソウの切花の飾り方・日保ちについて。
カスミソウの切花、日持ちはする?
カスミソウは持ちが良い花です。
水が下がるような葉っぱもないし、花が傷んできても目立ちません。
葉っぱは枝分かれ部分にあります。水に浸かる部分や多すぎる場合は取り除きましょう。
もちがよいというか、「枯れても気づかない」感じはあるかも。水に活けていても、放っておくとそのままドライになっていたりします。
花色がくすんで、花がしぼんでくるので、よく見ればわかります。全体を見てもベージュっぽい色に変わる感じ。
カスミソウの飾り方・飾るときの注意など。
1本のカスミソウを飾るときは、上手に切り分けをするのがコツ。枝分かれしているポイントで切り分けて束ねれば、ボリュームよく見せられます。
茎を見るとナデシコ科だなあ、とわかりますね。カーネーションと同じく、茎に節があります。
水あげも良く、茎が腐りやすいこともないので、手間のかからない切花のひとつです。
カスミソウの花言葉は?
花言葉は、『純潔』『清らかな心』『親切』『無垢の愛』『幸福』など。
純真で混じりけのないイメージにぴったりの花言葉ですね。
品種・合わせたいお花・おすすめの使い方。
すっかり定着した『染め』カスミソウ。
白い花を染めて自然界にはないような花をつくる「染め」技術も、ずいぶん浸透してきました。
カスミソウはかなり早い段階から「染め」が出回っていた印象です。染まりやすく、染めたカスミソウも使いやすい。
専用インクを買ってくれば、自分で染めることもできます。
カスミソウは主に「吸わせて染める」タイプ。クリスマスシーズンには「ラメ付き」なども出回ります。けっこうキレイ。
何にでも合わせられる万能選手。
どんな花に添えても、それなりにしっくりきます。やっぱりカスミソウはすごい。
カスミソウだけのブーケも素敵。
「カスミソウだけの花束」も実は人気。結婚式のブーケでもよく使われます。
おそろいで、カスミソウだけの花冠も可愛いです。
カスミソウの豆知識いろいろ。
カスミソウは『七夕の花』
数年前から「七夕にはカスミソウ」というオススメを見るようになりました。
白いカスミソウは、七夕の空に現れる天の川のようだという理由からだそう。それにちなんで、7月7日は『カスミソウの日』に制定されています。
そういえば、カスミソウの品種名も「アルタイル」や「ベールスター」など、星にちなんだ名前が多いかも。
暑い夏にも日持ちがするので、七夕にカスミソウは良いチョイスですね。
切花のカスミソウ、まとめ。
カスミソウ、まとめです。
・どんな花にも合う、手間のかからない万能選手!
・いろんな色の「染め」カスミにも注目。
・7月7日はカスミソウの日。七夕にはカスミソウを飾ろう。
みんなが知ってる、古くて新しい花『カスミソウ』。じっくり眺めてみると、その可憐さにココロ動かされるかも。添え物なんて思わずに、飾ってみてくださいね。
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