小さな白い花がまあるくボール状に咲くビバーナム・スノーボール。さわやかな色合いとナチュラルな雰囲気は初夏の花材としても人気です。
アジサイと似ていますが、ちがう種類の植物で、ガーデニングでも人気の庭木です。
今回は「ビバーナム・スノーボール」をご紹介します。
ビバーナム・スノーボールとは

ビバーナム・スノーボールの基本情報です。
・分類:スイカズラ科ガマズミ属
・原産地:東アジア、ヨーロッパ
・和名:西洋手毬肝木(セイヨウテマリカンボク)
茶色の枝から伸びたグリーンの新しい茎に花と葉っぱがついている状態で出回ります。
花の色は咲き始めは黄緑色(ライムグリーン)で、咲き進むと徐々に淡い色に変わり、白に変化していきます。最後は白い雪玉のようになることから「スノーボール」と呼ばれるようになったとか。
ビバーナム・スノーボールの出回り時期、選び方

ビバーナム・スノーボールの出回り時期
ビバーナム・スノーボールは通年出回りますが、旬は4月~5月。60~100センチ程度のものが500~1500円くらいでしょうか。
冬の終わり頃は輸入物が出回りますが、3月頃から国産のものになります。
選び方
選ぶときは次の点に注意を。
・花のかたまりが大きく花茎がしっかりしたもの
・つぼみが固すぎないもの
・葉が新鮮で鮮やかな色をしているもの
ビバーナム・スノーボールの飾り方、日もち

ナチュラルな色合いなのでどんなお花とも合いますが、バラやシャクヤクなど初夏のお花と合わせると引き立ちます。
柔らかい雰囲気のグリーンから白の花色は、どんなものとも合わせやすい花材です。
水あげに注意
水が下がりやすいので、水あげには注意が必要です。茎を斜めにカットする、根元に割りを入れるなどしましょう。茎の中にあるふわふわしたものを取り除くとより水を吸いやすくなるでしょう。

短く生ける場合は、緑色の茎からカットしたほうが長もちします。
吸水性スポンジに挿すより直接水に生けるほうが適しています。アレンジの仕方にはちょっと注意を。日もちは5~7日程度です。
水あげについてはこちらの記事もどうぞ。
>ビバーナム・スノーボールの水あげ方法と、長もちさせる楽しみ方
ビバーナム・スノーボールの花言葉

花言葉は『茶目っ気』『年齢を感じる』『誓い』など。
「茶目っ気」は、白い花がまとまって咲く姿がかわいらしいところからついたもの。「年齢を感じる」は、花が咲き進むにつれ花の色が徐々に変わっていく姿からついたようです。
「誓い」は、ウエディングブーケなどに利用されることに由来します。ブライダルの花材としても人気ですね。
ビバーナム・スノーボールの豆知識
オオデマリとの違い

とても似ている庭木にオオデマリがあります。同じ初夏に開花し、咲き方や色の変化もそっくりです。
見分け方は葉っぱの違い。スノーボールはかえでのような切り込みの入った葉っぱで柔らかい感じ。オオデマリは木の葉の形で葉に筋が入っており、しっかりとした硬めの葉っぱです。
アナベルとの違い

アジサイのアナベルとも似ていますが、スノーボールはガマズミ属で初夏に開花。アナベルはアジサイ属で梅雨の時期に開花します。
こちらも葉っぱに違いがあり、アナベルの葉は楕円形、スノーボールの葉は切り込みが入った形です。また、アナベルはアジサイなので花のかたまりはビバーナムより全然大きいですね。
また、ビバーナムという名前のついている庭木はたくさんあり、種類の多いお花です。
ビバーナム・スノーボールのまとめ

ビバーナム・スノーボールのまとめです。
・初夏に白い小さい花をボール状に咲かせる落葉低木
・ナチュラルな雰囲気はどんな花材とも合わせやすい
・通年出回るが、旬は4~5月
ビバーナム・スノーボールは、ナチュラルな色合いがどんなお花とも合わせやすい枝もの。
さわやかな雰囲気のビバーナム・スノーボールをぜひ取り入れてみましょう。