4~6月頃の初夏に出回るビバーナム・スノーボール。
小さな紫陽花のように咲くてまりのような花と、さわやかな白・グリーン色で人気の花です。
みんな大好きなスノーボールですが、切花としての扱いはやや難しめ。買ったけどすぐぐったりしちゃった、どこから切っていいかわからない、など悩んだことはありませんか。
今回は、ビバーナム・スノーボールの切花を楽しむための水あげの方法と、扱い方をまとめてみました。
ビバーナム・スノーボールはこんな花!
ビバーナム・スノーボールの基本情報はこちら。
学名:Viburnum opulus Roseum
分類:スイカズラ科 / ガマズミ(ビバーナム)属
和名:西洋手毬肝木(セイヨウテマリカンボク) 英名:Snowball
原産地:ヨーロッパ・北アフリカ
4月~6月頃に多く出回り、切花としては「枝もの」「花木」に分類されます。
花言葉は『茶目っ気』『誓い』など。さわやかな色合いが、ウエディングにも人気です。
全体像はこんな感じ。かたい茎の部分から、緑色の茎が枝分かれして、その先端に手毬のように花がついています。
水あげはあまりよくないので、基本的には水にしっかりつけておける飾り方がおすすめ。
吸水性スポンジに挿すようなアレンジに使う場合は、しっかり水あげを行いましょう。
ビバーナム・スノーボールには、白い花と緑の花がある??
お店で見かけるビバーナム・スノーボールは緑が濃いものと、白っぽいものがあります。これは、咲き進みの状態によるもの。
ビバーナムスノーボールは、はじめは緑色で、咲き進んでいくにしたがって白くなります。
切花の場合は買った状態からそれほど咲き進まないのですが(多少は白くなります)、収穫したときの咲き進み具合で色が異なってきます。
出回り時期の初めの頃は緑色のものが多く、出回り時期の最後の方になると白っぽいものが増えてきます。
水あげ:茎の切り方がポイント
お花屋さんでする水あげの方法
まず、お花屋さんがやる水あげの方法を説明します。
ナイフを使って茎をななめに削ぎ切りにします。このとき、茎の表皮を(鉛筆を削るみたいに)削って剥く人もいます。
(削ぐのではなく、割りを入れたり叩いたりするやり方もあります。湯あげや焼きあげといって、切り口を熱湯に入れたり、焼いたりする手法を使う場合もあります)
次に、茎の中心にあるふわふわとしたものを取り除き、茎の中心部を露出させます。ここでさらにミョウバンを切り口にすりこむ人もいます。
最後に、花や葉の付いている部分を新聞紙で巻き、深めの水に入れてしばらく水を吸わせます。これで水あげは完了。
自宅での水あげは?
お花屋さんに並んでいるスノーボールはこのように水あげは終わっています。買ってきたらもう一度茎を切って、花瓶の水に活けてください。ナイフが使えれば、同じように削ぎ切りにして中身のふわふわを抜いておきましょう。
ナイフがない・使えない方は、ハサミでななめに切るだけでもOKです。また、ハサミで割りを入れてもよいでしょう。
太い茎から切りわけていいの?
ビバーナム・スノーボールは、茶色い固い茎から、緑色の茎が枝分かれしています。短く切って小さな花瓶に飾りたいときは、緑色の部分から切り落としても大丈夫。
かたい茎をつけておくより、その方が水あがりもよくなります。
茶色い茎をつけて活けたものと、緑の部分から切り落としたものを比較してみました。
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1週間後がこちら。
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あたまが重いのでぐにゃっとなっているように見えますが、葉っぱにもしっかり水があがっているので元気です。茎がついている方が、やや水が下がり気味。
短く飾りたい場合は、緑の部分から切って活けた方が長持ちします。
花がポロポロ散ってしまうのは?
買ってきてから、10日後。花がぽろぽろ落ち始めました。咲き進んだ花はこのように、自然に花が落ちていきます。
落ちた花もひとつひとつお花のかたちをしていて可愛いです。押し花にしてもいいですよ。
まとめ
小さな紫陽花のような花がかわいいビバーナム・スノーボール。さわやかなグリーンの花はほかの花との相性も良く、初夏の爽やかなアレンジにぴったりです。
とても人気があるのですが、切花としてはちょっと扱いにコツがいる花。ビバーナム・スノーボールを飾ってみるときに、この記事が参考になれば幸いです。
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