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冠婚葬祭の花

ウエディングブーケってなんであんなに高いの!?って言う人に。花屋の私が説明しましょう

結婚式の準備が始まると、いろんなブライダルフェアに行ってみて、可愛いドレス試着してお料理を決めて、会場ではどんな音楽かけようかなとか、夢はふくらみますね。

そんな夢いっぱいの新郎新婦にのしかかる最初の試練は『ご予算』。

なかでもブーケの見積もりに驚く人が多いようです。私が花の仕事をしてることを知っている友人などからは、

ねえ、ホテルの花屋さんからブーケの見積もりきたんだけど、なんでこんなに高いの?騙されてる?」

といった質問をよく受けます。

うんうん。5万とか8万とか言われたらちょっとびっくりしちゃうよね。たかが花束なのに…。

でも、(たいていの場合)ぼったくっているわけじゃないんです。

「どうしてウエディングブーケはそんなに高いのか?」「ウエディングブーケの値段は何によって決まるのか?」「安く注文するにはどうしたらいいのか」

そんなウエディングブーケ事情を、中の人として説明してみようと思います。

ウエディングブーケの相場はどのくらい?

そもそも、ブーケの相場はどのくらいなのでしょうか。

ブーケの作り方や、大きさ、会場の格付けなどによっても大きく変わるのですが、3万円~10万円くらいの間が多いかな~という印象です。

どんな花を使うか、どんなスタイルのブーケにするかによっても違いますし、いわゆる高級な会場かどうか、によっても変わってきます。次の項で、値段を決める要素を見ていきましょう。

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ウエディングブーケが高い、4つの理由

「その日その瞬間のために」つくるということ。

まず言いたいのは、ウエディングブーケは、花屋さんでギフト用に作ってもらう花束とは根本的に違うものだということです。

特別なその日の、その時間に、一番きれいでなくてはならないのがウエディングブーケ。参列するお客様の記憶にも、写真にも残ります。

挙式当日の半年~3か月前に行われるブーケの打ち合わせでは、

・ドレスの色や形とのバランス
・花嫁さんの体形や雰囲気

などを見つつ、ご本人の希望を聞いていきます。「こんなふうにしたい」と雑誌などの参考写真をお持ちになる花嫁さんもいらっしゃいますね。

この打ち合わせをもとに、花を仕入れる計画を立て、当日のブーケをつくるわけです。

花はナマモノ。農産物ですから、同じ日に仕入れても状態が同じとは限りません。

バラを10本使うブーケなら、20~30本仕入れて一番きれいな咲き具合のものを。

ユリを5輪使うブーケなら、何本ものユリを早めに仕入れて開かせて、一番きれいな開き具合の5輪を。

実際に使われている花以上に、たくさんの花を仕入れ、その中から厳選された花を使っているのです。

「万が一」がないように…特殊なテクニックの数々

結婚式は、失敗が許されない一度きりの大舞台。

万が一ぶつかったり落としたりしても簡単には壊れないように、接着剤やワイヤーを使ったワイヤリングなど、普通の花束では使わないようなテクニックも使われます。

ささっと作る花束とは違い、かなりの手間と技術が必要です。

天候や状況による入荷リスク

花は農産物、ということに尽きるのですが、半年前に打ち合わせをした花が、当日うまく入荷できない…という可能性も(けっこう)(ひんぱんに)あるのです。

台風や日照不足の影響で、生産量ががたんと落ちてしまう。届かない。量が少なくて価格が高騰する。葉物野菜とかもあるでしょう?そういうこと。

そういうときに代替の品物を探したり、高騰している価格でも揃えなくてはならないのが、ウエディングブーケの難しいところです。

そういう危険性も含めて、それでも当日なるべく希望通りの最高のものを用意しますよ、という価格だと思ってください。

ホテルや結婚式場という「システム」。

「値段」に大きく影響してくるのが、会場とお花屋さんの関係です。

結婚式の舞台となるホテルや結婚式場には提携している花屋さんがあり、お客様から特別な要望がない限り、指定の花屋さんがブーケや会場装花を担当します。

ここでお花屋さんが取られるのが、マージン(手数料)です。

これがね…なかなか大きいのです。会場の格にもよるけど、3割とか4割とか取られるところもあります。

実際に仕入れるお花の原価率だってけっこう高いのに…ぐぐぐ。

これを取られること前提で価格を設定しているので、どうしても直接お客様に販売するより3~4割高くなっちゃうのですね。

お客さんには何の関係もないし、悪しき習慣だなあと思うのですが、今のところホテルや式場のシステムでは致し方ないことになっています。

【結婚式のブーケが高価になる理由】

・その日一番いい状態の花を使うために、実際に使うよりたくさんの花を仕入れている

・普通の花束では使わないテクニックがたくさんある

・花は農産物なので「その日」に入荷できなかったり、価格変動のリスクがある

・式場やホテルによるマージン(手数料)がけっこう高い

なんとか安くオーダーしたいときの、ウエディングブーケの注文方法

お花の指定をしない。

ユリのブーケは咲かせ具合の調整がマジで大変です

前述したとおり、花は農産物です。

「絶対にこの花がいい!」

という注文(しかも半年後とか)は仕入れにおいて大変なプレッシャーです。「この花・この品種を入れたい」と言えば言うほど、必然的にコストは高くなります。

価格をおさえたい場合は、「色味の希望だけにして花を指定しない」のがおすすめです。たとえば「白・グリーン系で小花を入れて」とかですね。

その場合、どうしても入れたくない花を伝えておくと、イメージが崩れることなく伝わりやすいです。「ガーベラは子供っぽくなるから嫌」とか「小花は入れてほしいけどカスミソウは避けて」とか。

花屋はプロなので、もし思い描いていた花が入荷しなくても、似たような花や代替品を探して雰囲気を近づけることができます。

ドレスや髪型などの情報、目指すイメージをしっかり共有して、おまかせするのも一つの方法です。

サイズを小さくする。

豪華なキャスケードブーケより、小さなラウンドブーケの方が値段は安くしやすいです。

まあ、体形やドレスとのバランスもあるので一概には決められませんが、花屋さんに相談してみましょう。

クラッチブーケにする。

今のウエディングブーケは、「ブーケホルダー」という吸水性スポンジ付のホルダーにお花を挿して作るのが主流です。

ウエディングブーケを作る用のブーケホルダー

これだとお花もしおれずに長持ちしますし、大きく垂れ下がるキャスケードブーケなどの形もつくることができます。

長時間使いたい(夜の2次会でも使うなど)というご希望でも、ある程度安心してお渡しできます。

それに対して「クラッチブーケ」は、花の茎をそのままに束ねただけのブーケ

吸水できないのが難点ですが、ナチュラルなブーケの良さがあります。こっちの方が好きだなーという人もいるよね。

ナチュラルな雰囲気が魅力のクラッチブーケ

クラッチブーケは、ホルダーを使うタイプのブーケより安く設定されていることが多いです。

夜の2次会まで使う…と言われるとちょっと心配ですが、条件に合えば、検討してみるとよいでしょう。

「持ち込み」を検討する。

「持ち込み」は、会場が指定するお花屋さんを使わずに、自分で花を用意する方法です。

安く作ってくれる知り合いや花屋さんがいる場合、持ち込みができないか聞いてみましょう。会場装花はNGでも、ブーケのみなら持ち込みOKの会場もあります。

ただし「持ち込み料」がかかる場合が多いんですよね。これもおかしな習慣ですが…それでも、指定の花屋に頼むより安い!場合もあります。

「持ち込み」のリスクについて

ただし、「持ち込み」にはリスクもあります。色々な現場で大変な目にあっている花嫁さんを見てきたので、ちょっと触れておきたいと思います。

会場指定のお花屋さんに頼む安心感は、値段だけでははかれません。

当日の朝、何かアクシデントがあったとき。常駐している会場指定の花屋はすぐに対応ができます。

披露宴直前にブーケを落としてしまった!なんてことがもしあったら。

持ち込みだった場合、リカバリーできませんよね。
(そういう現場に居合わせたことがありますが、だいたい常駐の花屋に泣きが入ってお直しをすることになります 笑)

また、宅配便で届くような格安ブーケをネットで注文することもできますが、事故や悪天候で宅配便が指定の時間に届かない…ということも(けっこう)あります。

そういったことも含めて、「結婚式という失敗できない舞台」にお金がかかっていることを理解していただければ幸いです。

まとめ

ウエディングブーケはなぜそんなに高いのか?理解していただけましたでしょうか。

一度でもウエディングに関わる花の仕事をした人なら、その値段が決して法外に高い!わけではないことはわかってもらえると思います。

とにかく「その日に失敗しちゃいけない」「一番きれいな状態で用意する」ことに、ものすごーーく気を遣って、予備を含め万全の準備をしているのです。

もちろんお客様の「予算」もあるでしょうから、そんなときは「どこなら妥協してもいいか」をよく考えて、はっきり予算を伝えて相談していただければと思います。

この記事が、少しでも素敵な結婚式の参考になれば幸いです。

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