くねくねとうねる枝が特徴のウンリュウヤナギ。いかにも枝ものというおもむきですが、生け花やアレンジメントに使うと、躍動感あふれる独特の雰囲気がただよいます。
今回はウンリュウヤナギをご紹介します。
ウンリュウヤナギってこんな枝もの
ウンリュウヤナギの基本情報です。
分類:ヤナギ科ヤナギ属
原産地:中国
和名:雲竜柳(ウンリュウヤナギ)
ウンリュウヤナギという名前は、枝が曲がりくねっている様子が、竜が雲の中を昇っていくように見えることからついたそうです。
公園や庭園、寺院に植えられていることが多い樹木です。高さは10メートルほどになります。開花は3月ごろ、小さな黄色い花を咲かせます。葉は先がとがっていて、裏側が白色です。
ウンリュウヤナギの出回り時期、選び方
出回り時期
ウンリュウヤナギは1~5月、秋の9~11月頃に出回ります。100~200センチで400円~800円くらいでしょうか。
時期によって枝の状態は変わります。枝ぶりを生かして使うことが多いので、葉や花のついた状態で出回ることはあまりありませんが、各季節の特徴は次のようになります。
3~6月は新芽の時期で葉がたくさん出ています。ただ、この時期、葉は水が下がりやすいし、葉がついたままにすると枝が黒くなってしまうので、取り除いて使うことが大切です。
7月~初秋にかけては、若枝の時期です。枝が緑色をしていて柔らかい状態ですが、長持ちしません。
晩秋~2月下旬にかけては枝が薄茶色になり、樹皮が硬くなります。この時期の枝は日もちがよく、アレンジメントやディスプレイなどに使っても長持ちします。
お正月飾りとしても使用される枝ものです。枝を金色や銀色、赤色に塗ったものが出回ります。
選び方
選ぶときは、枝の曲がり具合に注意してみましょう。くねくねと枝の曲がった姿がウンリュウヤナギの特徴なので、独特の雰囲気が出ているものを選びましょう。
ウンリュウヤナギの飾り方、日もち
アレンジメントや生け花に
高さを出すことができるので、大きなアレンジメントや生け花によく使われます。ウンリュウヤナギを入れると空間を作ることができるので、それを生かして使いましょう。躍動感あふれる感じにすることができます。
水切り、または根元を割って使います。日もちは2週間くらい。
リースのベースとしてつかうこともできます。枝がやわらかいので、丸めて使いましょう。
ウンリュウヤナギの花言葉
ウンリュウヤナギの花言葉は『素早い対応』です。
この花言葉にちなんで、取引先に感謝の気持ちを込めて贈られることも多いとか。花言葉を営業に使うのは珍しいですね。
ウンリュウヤナギのまとめ
ウンリュウヤナギのまとめです。
・くねくねとした曲線が特徴の枝もの
・枝ぶりを生かして大きなアレンジメントや生け花に使用される
・多くは秋から春に出回り、晩秋から出回る枝が長持ちする
枝ものは使い方がむずかしいと思いがちですが、ウンリュウヤナギを入れるだけで、ぐっとおもむきのある飾り方ができます。ひと味ちがったお花を飾ってみたいとき、ぜひ使ってみてください。