初夏に出回る、ベル型の花が可愛い『カンパニュラ』。
あんまり主役にならない花ですが、花言葉やエピソードも素敵だし、ほんのり香りもあるし、もっと注目されてもいいのに…と思う花のひとつ。
今回はそんな『カンパニュラ』をご紹介します。
カンパニュラってこんなお花!
カンパニュラの基本情報です。

カンパニュラの基本情報
学名:Campanula medium
分類:キキョウ科 / カンパニュラ属
和名:フウリンソウ 英名:canterbury bells
原産地:南ヨーロッパ
花名はラテン語で「釣鐘」の意味。
切花としての出回り時期は、5~6月が中心です。色は薄紫・濃い紫・ピンク・白など。
価格はだいたい1本200~400円くらいでしょうか。高すぎず、安すぎず、メインになるほどの花ではないけど、小花というわけでもないので存在感はある…そんなイメージ。
やさしい色合いなので、仏花やお供えにもよく使われます。
カンパニュラの切花の飾り方・日保ちについて。
カンパニュラの切花、日持ちはする?
草花っぽく弱そうにみえて、意外と長持ちするカンパニュラ。風に弱いので、冷房の風などが当たらない場所に飾りましょう。

茎はけっこう硬め。よく切れるナイフで斜めにカットしましょう。お花屋さんが水あげする場合は、湯あげをしたりします。

カンパニュラの飾り方・飾るときの注意など。

縦に長いカンパニュラの花。太い中心の茎から、四方に張り出すように細い花茎が出ています。
下の方の花は花茎も結構長いので、切り分けてこれだけで飾ることもできそう…なのですが、水の吸い上げはあんまりよくない気がします。

切り分けるときは、中心の太い茎をつけたまま切り分けて活けた方が、水あげもよく長持ちすると思います。
カンパニュラの花言葉は?

花言葉は、『感謝』『謝辞』『誠実』 など。
ヨーロッパでは古くから栽培されている花のひとつで、1800年には栽培されていたそう。それゆえ、花言葉の伝説や伝承も多いのです。
カンパニュラの豆知識いろいろ。
花言葉の由来はギリシャ神話

花言葉の由来はギリシャ神話のこんなエピソードから。
果樹園の番人のニンフ・カンパニュールは、園に侵入してきた兵士を見つけてベルを鳴らして知らせましたが逆に兵士に殺されてしまいました。それを知った花の女神フローラは、果樹園を守ったカンパニュールの誠実さに感謝し、彼女を美しい花の姿に変えました…という伝説。
ベルを鳴らした、っていうのも、カンパニュラの花の形にかけているんでしょうね。
時期的に、母の日にもピッタリな「感謝」の花。
5月に出回って、「感謝」の花言葉。これは、母の日にぴったり…!!
と思うのですが、あんまり推している雰囲気は感じません。なぜだろう?
ふんわりしたパステルカラー、ほんのり香りもあって、ぜひギフトにも使ってほしいなあ、と思う花です。
切花のカンパニュラ、まとめ。
カンパニュラ、まとめです。
・5月~6月ごろ限定出回る初夏の花。
・ヨーロッパでは栽培の歴史が古い花のひとつ。
・ほんのり、いい香り。
・花言葉は「感謝」。母の日ギフトにいかがですか!?
釣鐘型の花が可愛いカンパニュラ。お花屋さんで初夏に見かけたら、ぜひ手に取ってみてくださいね。