人気のネイティブフラワーのなかでも、ドライフラワーとして一番よく見るのはこの「バンクシア」ではないでしょうか。
プロテアほど大きくないけれど、存在感のあるボリューム。葉っぱや花の形の面白さでインパクトのあるネイティブフラワーのひとつです。
今回はこの『バンクシア』を紹介します。
バンクシアってこんなお花!
バンクシアの基本情報です。
バンクシアの基本情報
学名:Banksia
分類:ヤマモガシ科 / バンクシア属
原産地:オーストラリア
バンクシアはオーストラリア原産の樹木。
その名前は、18世紀にキャプテンクックとともに世界一周探検に同行した植物学者、ジョセフ・バンクスに由来しています。
ほとんどが輸入品なので、周年出回っています。価格は大きさや種類によってさまざま。
花序の部分がオレンジや赤色のものなどもあります。品種では、「スペシオーサ」「ココシニア」「バックステリー」など。
また、花が終わったあとの松かさのようなものが「コーン」としてドライで出回ったりしています(後述)。
バンクシアの切花の飾り方・日保ちについて。
バンクシアの切花、日持ちはする?
バンクシアはあまり水あげはよくないのですが、ドライになってもあまり質感や雰囲気が変わりません。
なので、生花のバンクシアを買っても、飾っているうちにいつのまにかドライになる…というのが正解だと思います。
おそらくドライとして楽しむ人が多いので、むしろ水に活けずに、そのままドライにしてしまったほうがいいような気もします。
バンクシアの飾り方・飾るときの注意など。
水あげのときは、一応割りを入れています。
ある程度飾ったら、水を抜いてドライにした方がきれいなドライフラワーになります。ずっと水につけておくと、カビが生えたりもしますからね。
ドライになったバンクシア。葉は少し硬くなりますが、花序の部分はモコモコしていて、生花の時とあまり変わりません。
バンクシアの花言葉は?
花言葉は、『心地よい孤独』『勇気ある恋』『心に鎧を着る』 など。
バンクシアの豆知識いろいろ。
山火事で増えるバンクシア
バンクシアが自生しているオーストラリアは、山火事が多い地域です。
山火事が起きると多くの植物は燃えてしまいますが、バンクシアは火事に遭遇すると硬く閉じた松ぼっくりのような袋果からタネをこぼすのだそうです。
火事を発芽の手助けにして子孫を増やす、バンクシアのたくましい生存戦略です。
バンクシアの「コーン」って何?
バンクシアは今まで紹介してきたようなブラシのような花のほかに、「コーン」という状態のものがドライで売られています。
これは、花が終わった後の松ぼっくりのようなもの。
「バンクシア・スペシオーサコーン」や「バンクシア・バックステリーコーン」など、名前の後に”コーン”とついているものがそれ。
ちょっと不思議なかたちですが、ドライ素材として注目です。
切花のバンクシア、まとめ。
バンクシア、まとめです。
・ドライフラワーとしてよく使う、ネイティブフラワーのひとつ
・オーストラリア原産
・山火事によって種をこぼすたくましい生存戦略
・花のあとの松かさのような状態のものは「コーン」としてドライ素材として売られている
エキゾチックでたくましいネイティブフラワーのバンクシア。ドライフラワーとして雑貨屋さんなどでも売られていますが、花屋にはちゃんと生の状態のバンクシアも出回ります。
お花屋さんで見かけたら、ぜひ手に取ってみて、自家製のドライフラワーを作ってみてはいかがでしょうか。
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