切花図鑑

【枝もの図鑑】ユキヤナギ|花言葉・出回り時期・花もち・飾り方

春先に白い小さな花を枝いっぱいにつけるユキヤナギ。ユキヤナギが咲き始めると春の訪れを感じます。


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公園や庭先で見かけることが多いと思いますが、お花屋さんでは春の枝ものとして出回ります。コデマリと同じく、春らしい小花の枝ものとして楽しめます。

今回はユキヤナギの取り入れ方、飾り方などをご紹介します。

ユキヤナギはこんな枝もの

ユキヤナギの基本情報です。

分類:バラ科シモツケ属
原産地:日本・中国
別名:小米花(コゴメバナ)
和名:雪柳(ユキヤナギ)

ユキヤナギは、1センチほどの小さな白い花がゆるやかにカーブする枝に連なって咲きます。開花時期は3月から4月。

雪が枝に降り積もったように咲く姿は、「雪柳」という名前にぴったりですね。別名の「小米花」という名前は、散った花がお米を地面に散らしたように見えることからついたそうです。


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ユキヤナギの出回り時期・選び方

花つきの春と、紅葉の秋

ユキヤナギの枝ものは周年流通しますが、お花屋さんでは1月から3月が最盛期です。白い花をつけた花つきの枝が出回ります。白のほか、ピンクの花色のものも少量あるようです。最近は、染料で染めたものも。

初夏~夏には、葉を楽しむ枝ものとして。

秋には紅葉を楽しむ枝ものとして出回ります。秋は9月~10月頃が最盛期。

天然の紅葉ものもありますが、赤く色付けされたものが早い時期から出回ります。

違和感のない染めの紅葉ユキヤナギ

紅葉を染めるの~?と思うかもしれませんが、ユキヤナギの染めはけっこう自然で、違和感がないんですよね。秋彼岸やハロウィンのアレンジなどに重宝します。

春・秋ともに枝ものとしてはお値段も手頃。80センチ~120センチくらいのものが、200円~500円くらいで多く流通します。

選び方のポイント

・枝ぶりのよいもの
・花つきがよく生き生きとしているもの
・ちょっと触ってみて花びらや葉がパラパラ落ちないもの

ユキヤナギの飾り方・日保ち

ユキヤナギの日保ち

日保ちは1週間くらいです。咲き終わった花はパラパラと落ちてしまうので、片づけがちょっと大変かも。置く場所に注意しましょう。花が終わったあと、みずみずしい緑色の新葉が出て来るので、葉だけの状態になったものも楽しめます。

ユキヤナギの水あげ

ユキヤナギの水あげは、根元にハサミで割りを入れます。ユキヤナギは枝が硬いので、木槌や金槌などでたたいて繊維を砕いて割りを入れると、吸水面積が広がり水揚げしやすくなります。

ユキヤナギの飾り方

春のお花と相性ばつぐん

ユキヤナギだけで花びんにさしてもいいし、他の枝ものやお花と合わせてもOK。同じ春の枝もの、コデマリや春の草花と一緒にアレンジにすると、春らしさ満開になります。

バラやラナンキュラスなど丸みのある花材と組み合わせると、ユキヤナギの躍動感あふれる感じがよく出ると思います。アレンジに使うときは、必要に応じて脇枝を整理して、枝ぶりが生きるようにしましょう。

ユキヤナギの花言葉

ユキヤナギの花言葉は「静かな想い」「愛らしさ」「気まま」「愛嬌」「殊勝」など。

雪のように白くて小さい花の様子からついた花言葉だそうです。なるほど、うなずけますね。

2月26日と3月11日の誕生花にもなっています。

ユキヤナギのまとめ

枝もののユキヤナギ、まとめです。

・ユキヤナギはバラ科の落葉低木
・春先に白く小さな花を枝いっぱいに咲かせる
・花つきの枝として出回るのは主に1月~3月
・春の枝ものを使ったアレンジとしても楽しめる
・秋には「紅葉」として染めたものが多く出回る(天然の紅葉もあります)

ユキヤナギは戸外で目にすることが多いですが、おうちの中に季節感を取り入れることができるお手頃な枝ものです。お花屋さんで見かけたら、ぜひ使ってみてくださいね。

 

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