卵型の葉が特徴的な『レモンリーフ』。長いまま使用すれば花束に、カットして使えばアレンジメントにと大活躍のグリーンです。
手頃な価格・使い勝手の良さ・一年を通して出回っていることから、お花屋さんでは定番の葉物です。
お花屋さんを利用したことのある方なら一度は目にしたことがあるはず!花屋の名脇役『レモンリーフ』をご紹介します。
レモンリーフってこんなグリーン!
レモンリーフの基本情報
学名:Gaultheria shallon
分類:ツツジ科/シラタマノキ属
英名:salal
原産地:北アメリカ
市場には通年出回っており、仕入れがあれば一年を通して触れることのできるグリーンです。生花店だけでなく、ブライダルの現場でも活躍しています。
近年は造花(アーティフィシャルフラワー)やプリザーブドフラワーにも登場し、活躍の幅を広げています。
生花としての価格は1本100円〜300円。草丈は30㎝ほどの長さが一般的で、長さの調節のしやすさや比較的手に入りやすい価格も魅力の一つです。
レモンリーフの飾り方・日保ちについて。
レモンリーフは日もちする?
レモンリーフの日持ちは2週間ほど。
葉に張りがあり変色のないものを選び、高温多湿を避けて飾れば長く楽しむことができます。
水あげの際は、根元を割るか叩くことが多いです。
レモンリーフの飾り方・飾るときの注意など。
アレンジメントの土台隠しや花束のボリュームアップに使用されることの多いレモンリーフ。もちろんレモンリーフのみを束にして楽しむこともできます。
アレンジメントに使われるレモンリーフは短くカットされていることが多いですが、花束に組み込まれているものであれば枯れた花を抜いていき、最後の一輪までレモンリーフと一緒に楽しめるほど長く日持ちをします。
基本的なお手入れは水換えと切り戻しのみ。高温や直射日光を避けることがポイントです。
合わせたいお花・おすすめの使い方。
ギフトはもちろん、ステイホームのお供にも
とにかく万能なレモンリーフ。光沢のある質感ですが、細かい葉脈があるのでマットな印象もあります。
淡い葉色の枝を選べばファンシーな花に合わせられ、濃い葉色の枝を選べば男性向けや大人っぽいイメージの花にも合わせられます。
左右交互に出る葉の付き方から長さの調節もしやすく、様々な大きさのアレンジメント・花束・ブーケに利用でき、他にもブライダルの高砂装花やテーブル装花でも使われます。
暑い夏や室温の高い会場でも水が下がりにくいのも嬉しいポイントです。
在宅時間の長い昨今にはこの日持ちの良さが最適。レモンリーフは長く楽しみ、好きな花をこまめに差し替えることも可能です。
商品としてディスプレイに出さず作業場にストックしている店舗もあるので、お店で見当たらない場合は店員の方に声をかけてみると良いでしょう。
レモンリーフの豆知識いろいろ。
花屋では見ることのできないレモンリーフの花
葉物として出回っているレモンリーフは花のつた状態では市場に出てきません。レモンリーフの花は白い壺形で、スズランのような形をしています。
更に珍しいのがレモンリーフの実。小さな赤い実がなるとされていますがなかなか目にすることはありません。鉢物として根がついた状態で出回らないので、日本で見ることは少ないでしょう。
主に播種(種まき)で生産されるようですが、お花屋さんで買ったレモンリーフ一本から根を出し成長させる・・・という楽しみもありそうですね。
名前の由来は楕円(レモン)形の葉の形から来ています。名前からレモンの香りを連想できますが香りはありません。
レモンリーフの花言葉は「無邪気」「純粋な愛」。
どんなシーンにも合わせやすいレモンリーフならではのはなことばですね。
まとめ。
レモンリーフのまとめです。
・花業界の名脇役!
・様々なシーンで利用されます。
・日持ちがよく、夏場でも長く楽しめます。
葉物・枝ものと言っても数多くの種類がありますが、「花業界で働いていて頼りたくなるグリーンと言ったら?」と聞かれれば間違いなく上位に浮上するでしょう。
扱いやすさや合わせやすさはもちろんですが、お客様に喜ばれる日持ちの良さも大きなポイントです。
お花屋さんに行ったら是非探してみてください。