黄色いまんまるな花がユニークなクラスペディア。ドライフラワーになってもほとんどその姿を変えずに楽しめることから、最近注目のお花です。
今回は、そんな『クラスペディア』の紹介です。
クラスペディアってこんなお花!
クラスペディアの基本情報です。
クラスペディアの基本情報
学名:Craspedia globosa
分類:キク科 / クラスペディア属
英名:ゴールドスティック・ドラムスティック
原産地:オーストラリア
輸入品も含め、ほぼ周年出回っています。昔は秋に見ることが多いかなあと思っていたのですが、いまは春や夏でも見かけます。
価格は1本150~300円ほど。黄色い丸い部分は一つの花ではなく、小さな花が集まったものです。大きさも、直径1㎝ほどの小さなものから、3㎝ほどの大きいものもあります。
色は黄色のみ。オーストラリア原産のグロボーサ種が園芸用として出回っています。
クラスペディアの切花の飾り方・日保ちについて。
クラスペディアの切花、日持ちはする?
クラスペディアの花はそのままドライになるくらい、日持ちするお花です。
よく観察すると、花が咲き進んでいくのもわかるのですが、一見すると見た目も変わらず。
水につけておくと茎が黒っぽく変色してくるので、ドライにしたい場合は早めにドライにしてしまったほうがキレイです。
クラスペディアの飾り方・飾るときの注意など。
出回っているクラスペディアは、よく見ると咲き進み具合で表情が違います。左の花はまだつぼみの状態。右側は咲いた後です。
葉もついていないので、水あげも特に気にする必要はありません。茎をカットしてそのまま水に活ければOKです。
水に活けているとつぼみのものは咲き進んでくるので、つぼみのままドライにしたい場合は早めに水からあげて乾かしてしまったほうが良いです。
クラスペディアの花言葉は?
花言葉は、『永遠の幸福』『心の扉をたたく』『個性的』 など。
この個性的な姿から、英名では「ドラムスティック」とも呼ばれており、「心の扉をたたく」はそこからの連想だと思われます。
たしかにドラムのスティックや、小学校の頃音楽の時間にたたいた木琴のバチにそっくりですね。
クラスペディアの豆知識いろいろ。
ボタンフラワー、ビリーボタンはクラスペディアのこと?
クラスペディアの花を見て、「これって、ボタンフラワーという名前の花では?」と思う方がいるかもしれません。
クラスペディアはこのままの姿でドライフラワーになるので、「ドライフラワー素材」としても流通しています。
困ったことに、「ドライフラワー素材」として売られるときに、別の名前(商品名)がついていることがあります。ボタンフラワーとか、ビリーボタンといった名前はその代表。
それはあくまで商品名で、植物の名前は「クラスペディア」なのですが、そのような表記もなく売られているのが実情です。(そうやってドライフラワーに適当な商品名をつけて売ることは個人的には反対なのですが…)
ドライフラワー素材を扱うクラフト作家さんやそういった趣味家のかたにも、ぜひクラスペディアという植物名を覚えてほしいなあと思います。
他のネイティブフラワーとも相性抜群!
オーストラリアや南アフリカ原産の「ネイティブフラワー」はいまや大人気。
クラスペディアの黄色の発色の良さはネイティブフラワーの中でも異色で、アクセントとして重宝します。
その他のネイティブフラワーについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
▶【花屋の徹底解説】ネイティブフラワーってどんな花?種類は?ドライフラワーになる?
切花のクラスペディア、まとめ。
クラスペディア、まとめです。
・周年出回る、オーストラリア原産のお花。
・そのままの姿でドライフラワーにもなるので人気。
・丸いのは一つの花ではなく、小さな花が集まった集合花。
・「ボタンフラワー」「ビリーボタン」などの名前でドライフラワーが出回ることもある。
最近のドライフラワー人気で、すっかりメジャーになった感のある「クラスペディア」。微妙な大きさの違いや咲き具合の違いで、表情に変化が生まれます。
ユニークな姿で長く楽しめるので、お店で見かけたらぜひ手に取ってみてくださいね。
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