銅葉の葉色が美しいディアボロは、アメリカテマリシモツケの一種です。初夏に咲くお花もきれいですが、なんといっても赤みを帯びた葉が特徴です。
葉色を生かして使うことが多いので、枝ものとしても主に秋に出回ります。
今回は葉色がみどころの枝もの、ディアボロをご紹介します。
ディアボロってこんな枝もの
ディアボロの基本情報です。

・分類:バラ科テマリシモツケ属
・原産地:北アメリカ
・別名:アメリカテマリシモツケ、西洋コデマリ
ディアボロはアメリカテマリシモツケとも言い、テマリシモツケ属に分類されます。テマリシモツケ属は北アメリカ、アジア東部、メキシコに10種が分布していますが、日本では北アメリカ原産のアメリカテマリシモツケが栽培されています。
初夏にはコデマリに似た手毬状の花をたくさん咲かせます。秋には紅葉で、いっそう赤みを増した葉色になります。花木としても人気が出て、ガーデニングでもよく見かけるようになりました。
アメリカテマリシモツケの種類には、ディアボロのほか、ルテウスなどもあります。ルテウスは新芽が黄色でだんだん葉の色が黄緑色へと変化していき、最終的には緑色の葉になります。
「ディアボロ」とは、スペイン語やイタリア語で「悪魔」という意味だそうです。
ディアボロの出回り時期、選び方
出回り時期は秋

ディアボロは、銅葉、赤い葉の枝ものとして利用されることが多く、夏の終わりから秋にかけて出回ります。多く出回る時期は、10月中旬から11月中旬頃。
花や実はついていない状態ですが、カラーリーフとして使われます。70センチくらいのものが300円前後でしょうか。
また、ディアボロライムといった名前で、初夏から出回るものもあります。こちらは実つきの枝ものになり、5月中旬から7月にかけて出回ります。花のあとの実がかわいらしい枝ものです。50~60センチくらいで300円前後です。
葉の状態をよく見て選ぶ

選ぶときは葉の状態をよく見て選びましょう。葉が生き生きとして色のよいものを。
ディアボロの飾り方、日もち
水揚げはしっかりと

ディアボロは水下がりしやすい枝ものです。水揚げはしっかり行いましょう。茎を割って水あげするか、湯あげにする場合もあります。

日もちは水あげの仕方にもよりますが、あまりもたないので注意しましょう。
葉色を生かして

ディアボロは葉が特徴なので、赤、パープルといったダークな葉色を生かしたアレンジを。
おしゃれでシックな雰囲気が出る貴重な枝ものです。色合わせをよく考えてデザインするとよいでしょう。秋のお花と合わせるとぐっと季節感が出ます。ハロウィンなどでも活躍しそうです。

また、実ものと取り合わせたり、枝ものだけでブーケを作ったりするときも役に立ちます。
ディアボロライムのような黄金葉のものは明るい雰囲気になります。
ディアボロの花言葉

ディアボロの花言葉は「努力」です。小さな花が集まって咲き誇る姿からついたもののようです。
ディアボロのまとめ
ディアボロのまとめです。

・ディアボロはアメリカテマリシモツケとも言い、銅葉の葉色が美しい枝もの
・枝ものとしては、主に秋に出回る
・アレンジメント、ブーケなど、ダークな葉色を生かした使い方を
ディアボロは時期が限られる枝ものですが、美しい葉色は貴重なので、見かけたらぜひ手に入れて飾ってみましょう。シックな大人の雰囲気を楽しめますよ。