薄く柔らかい葉と、明るい黄緑色が美しい『リキュウソウ』。緩やかに伸びるラインが涼しげで魅力的なグリーンです。
汗ばむ季節になってくると、目に入るものも涼しげなものを求めたくなってきますよね…!そんな時期にピッタリな葉ものです。
今回は爽やかなグリーン『リキュウソウ』をご紹介します。
リキュウソウってこんなグリーン!
リキュウソウの基本情報です。

リキュウソウの基本情報
学名:Stemona japonica
分類:ビャクブ科ビャクブ属
和名:利休草、百部、蔓百部
英名:stemona
原産地:中国
学名に「japonica」と入っていますが、原産は中国。 日本には薬草として入って来たそう。薬草といっても人間に効能があるわけではなく、虫の駆除で使用されていたそうです。

茶花・生け花で使用されることも多いですが、『リキュウソウ』特有の流れるラインを活かしてブライダルブーケやウエディング装飾の葉ものとしても大活躍します。
根付きの鉢物も山野草として少量出回りがあるようですが、切り花での流通が主流です。
1年中市場で流通しており、輸入は無く国内産のみが出回っています。
短いものだと30㎝、長いもので80㎝と、用途に合わせて使い分けられる幅広い規格で栽培されています。
値段は200円~400円くらい。長さに比例して価格も上がっていきます。暖かい時期の生産量が多いので、冬場は値段が上がってきます。
リキュウソウの飾り方・日保ちについて。

リキュウソウは日もちする?
『リキュウソウ』の日持ちは1週間程度。薄い柔らかい葉の印象に反して意外と長持ち!
蔓の先端が若干乾燥しやすいので、エアコンの風などに気を付ければ比較的長く楽しめます。
とても細い茎ですが、硬くてしっかりしているので他の切り花同様、水切りで切り口は斜めにカットすればOK。特に難しい水揚げ作業は自宅では必要ありません。
リキュウソウの飾り方・飾るときの注意など。

足元から2・3枚ずつ放射状に展開した葉が先端に向かって段々に付いている『リキュウソウ』。
長めの花瓶に活ける時は、花瓶の中に入ってしまう葉は腐りやすいのでもったいない気もしますが思い切って取ってしまいましょう。
『リキュウソウ』の軽やかなラインを活かすなら、口の広い花器や剣山で活けてみるのも良いですね!
ガラス花器に入れると涼しげな印象でスッキリきれいに仕上がります。
茎の表面がボロボロになりにくいので水が汚れにくいのも嬉しいポイント。ガラス花器でも足元までキレイに見えます。
リキュウソウの花言葉は?

『リキュウソウ』の花言葉は「奥ゆかしさ」。
茶花や生け花で使われるグリーンにピッタリな花言葉ですね。
『リキュウソウ』の花は、稀に花屋さんで売っているものについて出回っていることも!葉と同じ黄緑色の蕾に臙脂色の顔と、あまり目立たないので見逃してしまう事も多い花です。
まさに、「奥ゆかしい」お花ですね。
合わせたいお花・おすすめの使い方。
白のお花と合わせて。
ブライダルグリーンとして使われる理由が良くわかる、白を引き立てる緑がお互いをキレイに見せてくれます。
『姫リキュウソウ』と『リキュウソウ』の違い
「姫」=小さい品種。
他の植物や樹木でも姫と名の付くものがありますが、大体のものは見た目や大きさが小さいものを「姫〇〇」と呼ぶことが多いです。
なので『姫リキュウソウ』も葉や丈が短い品種のことを指し、かわいいコンパクトサイズです。アレンジメントにも使いやすく、小回りの利くお手軽品種ですね!
リキュウソウまとめ。

『リキュウソウ』のまとめです。
・年間を通して出回っている。
・短いものから長いものまである。
・たまに蕾付きの切り花が流通している。
・『姫リキュウソウ』は小さい品種
薄く柔らかい葉は一見繊細そうにも見えますが、じつは結構しっかりしていて使いやすいグリーンです。
茎が細いので1輪挿しにも挿しやすく、お花1本にリキュウソウを添えるだけでもオシャレな仕上がりに!
是非、お花屋さんで『リキュウソウ』を探してみてください。