春先に見かける、小さな球根からぶどうのような花を咲かせる「ムスカリ」。
花壇やガーデニングではお馴染みでも、切花としてはあんまり出回らない花だったのですが、最近は「球根つき」の切花としてお花屋さんに並ぶことが増えてきました。
春のかわいい小球根、ムスカリ。球根付きの切花をご紹介します。
ムスカリってこんなお花!
ムスカリの基本情報です。

ムスカリの基本情報
学名:Muscari
分類:キジカクシ科 / ムスカリ属
英名:Grape hyacinth(グレープヒヤシンス)
原産地:地中海沿岸地方、西アジア
切花が出回るのは1月中旬~3月頃。同じ時期に、芽出し球根の苗や、つぼみの伸び始めた花鉢も出回ります。
花だけをカットした切花もあるのですが、最近注目なのは球根が付いた状態で出回る切花。球根ごと飾って楽しめて、花もちも良いのが特徴です。
淡い水色・濃いめの紫・白などの花色があります。
ムスカリの切花の飾り方・日保ちについて。
ムスカリの切花、日持ちはする?

球根つきのムスカリは花も長く楽しめます。と言っても、同じ状態で楽しめるわけではなく、ぐんぐんと成長していくのを見られる、と言う感じ。
↑これが約1週間後には、
こうなりました↓

このままにしておくと倒れそうなので、伸びた花茎はカットして切花として別に飾ることにします。

花は少し色が薄くなっているけど、可愛く飾れます。

よく見ると、球根の方にはまだ小さなつぼみがついていますね。
↓購入してから12日目。2番目の小さなつぼみが咲いてきました。

14日目。最初にカットした花の方はもう終わり。

カットしたり、活け替えたり…と、2週間近く楽しむことができました。球根花はいきもの感があって面白いですね。
ムスカリの飾り方・飾るときの注意など。

球根つきの切花を活けるときのコツは、球根を水に浸さないこと。
(ムスカリのほかに、ヒヤシンスや原種系のチューリップなども球根つきの切花として出回ることがあります)

器に浅く水をはり、根っこが少し水につくくらいで大丈夫です。球根を水に沈めてしまうと、球根が腐ってしまうので気を付けましょう。
根っこが少し水についていればいいので、ガラスの器にミズゴケや砂利を敷いたり、いろいろなアレンジができます。
ムスカリの花言葉は?

花言葉は、『失望』『失意』『有益』 など。
悲しい花言葉がついているのは、花言葉では紫色の花が悲しみのシンボルになることが多いため。こんなにかわいい花なのにもったいない…!
また、学名の「Muscari(ムスカリ)」は、ギリシア語で麝香(じゃこう)を意味する「moschos(ムスク)」が語源。強い香りのある品種があることに由来するそう。
日本で園芸種として見かけるムスカリには、それほど香りはありません。
ムスカリの豆知識いろいろ。
花色は白・水色・ブルーなど
ムスカリは秋植え球根としていろいろな品種が出回っています。
メジャーなのは濃いめのブルー(紫?)

白も。

淡い水色。

濃い色から薄い色にグラデーションするもの。

切花として出回るのは濃いめの紫、水色、たまに白…という感じで、そこまで種類は多くないです。

球根も手軽に買えますし、秋に植木鉢などに植えておくと、植えっぱなしでも毎年よく咲きます。
とても手軽で育てやすい球根なので、変わった花色を楽しみたい方はぜひ秋植え球根にチャレンジしてみてください。
切花のムスカリ、まとめ。
ムスカリ、まとめです。
・1~3月に出回る春の花
・苗や花鉢が多いが、最近は球根付きの切花もある
・球根付きの切花を活けるときは、球根を水に浸さないように
・ぐんぐん伸びて、けっこう長く楽しめる
・球根も手に入れやすいので、育ててみたい人は秋植えで挑戦してみよう
可愛らしいぶどうのような花を咲かせるムスカリ。とても育てやすく、秋植え球根から挑戦してみるのもおすすめです。
まずは切花から…という方は、1~3月にお店に並ぶことが多いので、ぜひチェックしてみてくださいね。
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