切花図鑑

【枝もの図鑑】アカメヤナギ(ギンメヤナギ)|花言葉・出回り時期・花もち・飾り方

まだ寒い時期、ふっくらとした赤い冬芽をつけた枝。赤い皮が破れるとフワフワとしたかわいらしい銀色の綿毛があらわれます。こうなると、「ギンメヤナギ」とも呼ばれます。

アカメヤナギは生け花やアレンジメントにも独特の雰囲気を出してくれます。

今回は赤い冬芽がかわいらしい枝もの、アカメヤナギをご紹介します。

アカメヤナギってこんな枝もの

アカメヤナギの基本情報です。

分類:ヤナギ科ヤナギ属
原産地:日本
和名:赤芽柳(アカメヤナギ)
別名:フリソデヤナギ、マルバヤナギ

アカメヤナギはネコヤナギとバッコヤナギの雑種で、新芽や若葉が赤みを帯びていることから名前がついたとも言われます。

別名のフリソデヤナギには、次のようないわれがあります。1657年(明暦3年)、明暦の大火、別名・振袖火事で火元となった本妙寺というお寺に植えられていた植物(アカメヤナギ)を命名するときに、その火事の火元にあったヤナギということから「フリソデヤナギ」とついたそうです。

また、別名のマルバヤナギは、葉の形が細長いヤナギ葉型ではなく、丸い形をしていることからついたそうです。


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アカメヤナギの出回り時期、選び方

出回り時期によって枝の状態が変わる

赤い皮がむけると、銀色のふわふわが出てきます

アカメヤナギは9月から2月頃まで出回ります。時期によって太さや芽の大きさがちがってきます。

出回り初めの9月頃は枝も細く緑色で芽も小さい状態ですが、秋が深まると徐々に赤く色づいてきます。翌1月から2月頃には赤い皮がむけて銀芽となり、枝全体に銀芽がついた状態になります。

こうなると「ネコヤナギ」の名で出回ることもあります。2月後半から3月頃には銀色の起毛のある芽がグリーンやピンクになってきます。

芽をよく見て選ぶ

選ぶときは芽をよく見て、冬場なら赤くて光沢のある冬芽のものにしましょう。

値段は、1~1.5メートルの枝が150円から200円くらいでしょうか。

アカメヤナギの飾り方、日もち

生け花やアレンジメント、リースに

アカメヤナギは生け花やアレンジメントによく使われます。また、色合いがお正月らしく、しめ縄やお正月リースなどに使われることもあります。和の雰囲気が出る花材ですね。

枝がしなりやすいので、枝のラインをよく見て曲線を生かして使うとよいでしょう。

枝は色が赤い面と緑色の面があります。生け花では赤が表、緑が裏ということで、赤が正面に来るように生ける場合もあるようですが、アレンジによって色を使い分けるとよいでしょう。

アカメヤナギの水揚げ、日もち

水揚げは、水切りか割りを入れて。水揚げはよいほうで、日もちは2週間くらいです。

アカメヤナギの花言葉

アカメヤナギの花言葉は「強い忍耐」です。

アカメヤナギとネコヤナギは違うもの?

ふわふわとした芽を見ると、「ネコヤナギ」を思い浮かべる方もいると思います。

アカメヤナギとネコヤナギ。植物学的には違うものなのですが、切り花として市場に出回るときは厳密に分けられていないように思います。

花屋的には、皮がまだむけていない赤い芽なら「アカメヤナギ」、むけていれば「ギンメヤナギ」や「ネコヤナギ」と呼んでいるような。

茎が細くしなやかなものも出回るので、あれが本家「ネコヤナギ」なのかもしれませんが、少なくとも花屋や市場的にははっきりと区別はされていない気がします。

アカメヤナギのまとめ

アカメヤナギのまとめです。

・アカメヤナギはヤナギ科の落葉高木
・赤い冬芽が特徴で、生け花やアレンジメントに使われる
・赤い皮がむけると銀白色の花穂があらわれる

アカメヤナギは、見ているだけでほっこりと温かくなる枝ものですね。季節感もあり、枝もしなやかで使いやすいので、ぜひいろいろなシーンに取り入れてみてください。

参考サイト

>大田花き産地ウンチク探検隊vol.124 中村花組合様:群馬県 露地ギクほか

記事の中盤で、アカメヤナギの生産現場が取材されています。初めて見ました!葉を取って出荷するんですね。

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