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切り花のリンドウが咲かない?リンドウには、咲く種類と咲かない種類があるんです!

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夏~秋にかけて、お手頃な切花としてお花屋さんに出回る『リンドウ』


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深い青色、日本の秋らしい花ということで、お盆やお彼岸にも人気の花です。秋の七草にも数えられていますね。

そんなリンドウですが、時々、

「買ったけど咲かなかった…」「つぼみのまま茶色くなっちゃった」

という声を聞きます。

でも、それって少し誤解があるかも。

切り花で出回っているリンドウには、わかりやすく「咲く」種類と、「咲かない」種類があるんです。

咲かないからって、品質が悪いわけじゃない。咲かない種類のリンドウを見て「咲かなかった…」と思ってガッカリしてほしくない…!

2つの系統のリンドウについて、花屋の私が全力で解説します!

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切り花のリンドウには、咲くリンドウと咲かないリンドウがある?

一般的に切花として出回っているリンドウには、2つの系統があります。その違いを見てみましょう。

あなたが買ったリンドウはどちらの系統でしょうか?

パカッと咲かない『エゾリンドウ系』

リンドウらしい、濃い青が美しい『エゾリンドウ系』のリンドウ。切り花のリンドウというと、こちらを思い浮かべる人が多いかな?

7月~8月のお盆の仏花によく入ってるのは、こちらのリンドウかも。

パカッと咲くのは『ササリンドウ系』

リンドウ 蒼秋の風

こちらはパステルブルーが綺麗な『蒼秋の風』という品種。

ササリンドウ系の代表品種、他にはこんな感じ。→ 安代のさわかぜ、安代の涼風、安代の夕映

パカッときれいに咲いてますね。青みは少し薄いけど、ボリューム感があるのが『ササリンドウ系』の特徴。しっかり花びらが反り返って咲いています。

リンドウ 蒼秋の風

花が開いた内側の方が色が濃いものが多いです。

実際には、エゾリンドウ系とササリンドウ系を掛け合わせた品種などもあるので、一概にどっち!と言えないものもあります。

ただ、切り花品種の元になった原種は日本に自生している「エゾリンドウ」と「ササリンドウ」が中心で、その2系統には花の咲き方に元々違いがある、という理解をしておくと良いと思います。

出回る時期は、エゾリンドウ系 → ササリンドウ系の順番

安代りんどうホームページより)

 

この2つの系統のリンドウ。どのように使い分けされているかというと、「栽培時期の違い」です。

リンドウの切り花が花市場に出回るのは、6月~11月くらいの期間(最盛期は7月~9月)ですが、

そのうち、前半はエゾリンドウ系、後半はササリンドウ系 の出回りが多いです。

切り花の生産地にとっては、出荷の期間を長くすることが大事。そのために、早生品種~晩生品種まで多くの品種が作られてきています。

有名な生産地である岩手県安代のホームページには、品種ごとの出荷カレンダーが載っているので参考になります。

様々な品種がバトンタッチしながら、6月~11月までの長い期間、リンドウの切花を楽しめるようにしてくれているんですね。

つまり、7月に買ったリンドウと、9月に買ったリンドウでは「色の濃さが違う」「咲き方が違う」「なんか印象が違う」ということが起こるのが普通です。

それは、栽培されている品種が変わるから、と覚えておいてください。


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エゾリンドウ系も、咲いてないわけじゃない。

「咲かなかった…」と言われると、ちょっと悲しいエゾリンドウ系のリンドウ。

でもちょっと待って。咲いてないわけじゃないんです。図鑑でエゾリンドウの特徴を見ると、

花の形態は漏斗型~広漏斗型で、開花期に花弁の先端が外側に反転しない

と書いてあります。

パカッと開いた感じにならないのは、エゾリンドウの元々の特徴。咲いてないわけじゃないんです(大事なことなので2回言ってみた)

 

リンドウ

花が終わるときは、こんなふうに茶色くなってきます。これが「咲かないで茶色くなっちゃった…」と言われるのかも。

リンドウは品種ごとにいろんなキレイさがある!

7月ごろに出回る「安代の夏」「スカイブルーしなの」などはパカッと開かないエゾリンドウ系。でも、青色は深くて濃くて美しい。

10月頃に出回る「安代のさわかぜ」「ブルーハイジ」などは、ササリンドウ系。花の外側はくすんだ緑紫色ですが、パカッとひらいた花の内側はキレイな空色。

エゾリンドウのような濃い青さはありませんが、花がしっかり開いてボリュームがあります。

つまり、どの品種もそれぞれキレイ!!ってことです。リンドウはいいぞ!

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リンドウ | 花言葉・出回り時期・種類・花もち・飾り方【切花図鑑】

参考サイト

安代りんどう

JA新いわて|りんどう

JA長野県 りんどうはあなたの心に寄りそう癒し系の花

現在、切り花リンドウの産地といえば岩手県がシェア1位。リンドウ栽培に早くから取り組み、栽培技術を確立したのは長野県で、現在はシェア2位となっています。

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