花言葉を添えて、花束やアレンジメントを贈りたい!
そんな方のために、日本のお花屋さんで一般的に買えるお花の花言葉をまとめています。
part.2は、そこまで主役級じゃないんだけど、調べてみたら素敵な花言葉を持ってるじゃん!な脇役の花たち。もちろん、お花屋さんで切花として買えるもの限定です。
それではどうぞ!
ブルースター
『幸福な愛』『信じあう心』

淡い水色がロマンチックな雰囲気の小花系。女子には絶大な人気。一年通して出回っています。
ヨーロッパでは青色は誠実を象徴する色、人生の節目に幸せを呼び込む色。結婚式のブーケにもよく使われます。恋人に贈るのにぴったりの花言葉。
ちなみに、ブルースターは通称名。本当の名前は「オキシペタルム」といいます。

マトリカリア
『集う喜び』『深い愛情』『楽しむ心』『恋路』

カスミソウよりは存在感ある、カスミソウ的な小花ポジション。可憐でナチュラルなブーケによく似合います。
なんと名前の由来は、ラテン語の「matrix(子宮)」から。この花の一種が婦人病の薬となったことから。英名の「Fever few」は解熱作用の意味。薬として利用されていたことがわかる名前ですね。
一年通じて出回っています。写真の品種は最もスタンダードな「シングルペグモ」。ほかにも、「ピンクタマゴ」や「イエローペグモ」などのポンポン咲き系、八重咲きの「ホワイトワンダー」などがあります。

オーニソガラム
『純粋』『無垢』『才能』『純白』『清らかさ』

白い花の凛としたたたずまいから、素敵な花言葉がたくさんあるオーニソガラム。
英名は「Star of Bethlehem(ベツレヘムの星)」。キリスト誕生時に東方の三賢者を導いた星が野に飛び散ってこの花になったという伝説。
主な品種は、縦長に花がつくマウント系(「マウントフジ」や「マウントエベレスト」など)、丸くまとまって花がつく「サンデルシー」、オレンジ黄色系の「ダビウム」など。
結婚式のブーケにもよく使われます。春の花のイメージですが、取り寄せれば一年通じて出回っている…かなあ。

カンパニュラ
『感謝』『謝辞』『誠実』

花名はラテン語で「釣鐘」の意味。
花言葉の由来はギリシャ神話。果樹園の番人のニンフ・カンパニュールは、園に侵入してきた兵士を見つけてベルを鳴らして知らせましたが逆に兵士に殺されてしまいました。それを知った花の女神フローラは、果樹園を守ったカンパニュールの誠実さに感謝し、彼女を美しい花の姿に変えました…という伝説。
多く出回る時期は5~7月頃。初夏の花です。薄い紫、濃い紫、ピンクなどがあります。
母の日の頃ちょうどシーズン!!花言葉もぴったりなのでは。

レースフラワー
『可憐な心』『感謝』『ほのかな思い』

カスミソウ的に使われる、白い小花。心強い脇役のひとつ。
英名は「Bishop weed(司教の草)」。純白の花の清潔な印象からついた名前だそう。ヨーロッパではハーブとしても古くから利用されていることから「感謝」の花言葉がついています。

アゲラタム
『信頼』『安楽』『幸せを得る』『安心感』

鉢物のイメージが強かったけど、最近すっかり切花として定着しました。野の花風でナチュラルな組み合わせによく合う、紫の花。
初夏から秋まで色あせることなく次々と花を咲かせることから「年をとらない花」「古くならない」「老いない」という意味のギリシャ語「アゲラス」が花名の由来。
花言葉の由来は、丈夫で花期が長い性質からついたもの。
「古くならない」「老いない」なんて素敵!カッコイイ女性への贈りものや、敬老の日なんかにも良さそう。

センニチコウ
『変わらぬ愛』『永遠の恋』『不死』

「ドライフラワーになりやすい花」の印象が強い、センニチコウ。小さいブーケなんかに入れると可愛いよね。
花言葉の由来は、長く咲き、ドライフラワーになっても色あせないことから。「千日紅」の名前どおりです。
写真の品種は「ストロベリーフィールド」。イチゴのような真っ赤な花が可愛い。ほかにも、ピンク、白、濃いピンクなどの品種があります。
旬は夏~秋ですが、品種を問わなければわりと一年中出回っていると思います。

ニゲラ
『夢の中の恋』『密かな喜び』

ふわふわ可憐な、青い花。初夏~夏限定のお花です。
糸のように細い葉っぱ、風に揺れる柔らかい雰囲気から、英名は「Love in a mist(霧の中の恋人)」。
細い葉っぱは、美女の乱れ髪、ヴィーナスのほつれ髪ともいわれるそうです。うんうん、ちょっとわかる。ロマンチックな贈りものにいかがでしょうか。
花色は青(水色)と白があります。

アストランチア
『星に願いを』『愛の渇き』

ナチュラルな組み合わせに活躍する、個性的な小花系。
花名の語源は、ギリシャ語で星を意味する「アストラ」。確かに、星のような花の形が可愛いです。花言葉の『星に願いを』もこの語源からきているのでしょう。
ヨーロッパでは古い栽培の歴史があり、イングリッシュガーデンでは必ずと言っていいほど植栽される植物なのだとか。
写真はルビーレッドの品種ですが、白や淡いピンク系もあります。「マヨール」や「ローマ」などが有名か。

ベニバナ
『愛する力』『熱中』『包容力』『寛大』

夏の暑い時期に出回る、あざやかなオレンジが美しい小花。切花としては季節限定のお花です。
黄色や紅色の染料をとるために、古くから栽培されてきた歴史のある花です。
染料をとるために茎の末に付く花を摘んだことから、日本では「末摘花」と呼ばれ、源氏物語にも登場。
鼻が赤く醜く、光源氏に「末摘花」と呼ばれた姫が、純粋な心で光源氏を思い続け最終的には愛を得たというエピソードがあります。
『包容力』『寛大』などの花言葉は、このエピソードからついたもの。夏の季節に、愛を伝える機会がある方は是非使ってみては。

エリンジウム
『光を求める』『秘密の愛』『秘めた思い』

硬く、暑さに強く、ドライフラワーにしてもカッコイイ、アザミのなかま。
ブルー系の色合いも夏に重宝されます。以前は「夏の花」のイメージでしたが、最近は通年で出回っているような気もします。
花言葉の由来は、トゲトゲした葉や花が大切な秘密を守っているように見えることから。
品種によって花の大きさが結構違うので、注文する際は注意です。
ボリューム感ある「スーパーノヴァ」、小輪の「ブルーグリッター」などなど、個性的な品種も。

ピンクッション
『どこでも成功を』

南アフリカ原産の、ワイルドフラワー。個性的なかたちで目を引く主役級の花です。
名前の由来は「ピンクッション=針山」、たくさんのおしべの1本1本が針のようにきちんとした形でまっすぐ伸びている様子から。
その様子から、花言葉も前向きなワードが選ばれているようです。異動のお祝いや、送別会にぴったりでは?

キキョウ
『永遠の愛』『誠実』『従順』『愛着』『深い愛情』

日本~朝鮮半島~中国原産の、秋の花。
日本では秋の七草にも数えられ、万葉集にでてくる「朝貌」はキキョウのことではないかと言われるほど、古くから愛されている花のひとつ。
花言葉は、徴兵された夫を待ち続けた妻が、帰ってくる日に宴の準備をしていたところ、他の男と結婚したと思われてしまい、自身の潔白を示すために自害し、本当のことを知った夫も後を追った…という夫婦の愛の物語が由来。なんだか悲しい話ですね。
切花としての出回り時期は、晩夏~秋。花言葉とともに贈るのに相応しい、風情ある花です。
ホトトギス
『永遠の若さ』『永遠』『秘めた思い』

こちらもキキョウと同じく、日本の秋に欠かせない花。
ちょっと不思議なまだら模様が、鳥のホトトギスの胸の模様に似ていることから花名がつきました。
花言葉の由来は、夏から秋の終わりまで咲き続ける生命力から。時期的にも、敬老の日の贈りものなどにも良さそうですよ。

クラスペディア
『永遠の幸福』『心の扉をたたく』『個性的』

オーストラリア原産の、ちょっと個性的な花。
その形からドラムスティックを連想し、英名はそのまんまの「Drumstick」。『心の扉をたたく』という花言葉も、そこからの連想でしょう。
ドライフラワーになって長持ちすることから、『永遠の幸福』の意味もあります。
輸入品も多く、ほぼ一年を通じて出回っていると思います。
サンダーソニア
『祝福』『愛嬌』『純粋な愛』『祈り』『望郷』『祖国への想い』

ベル型の花が連なる様子が可愛い、人気の花。
原産地は南アフリカ。19世紀後半、南アフリカに入植した人たちが、この花を見て遠く故郷を思ったことから『望郷』や『祖国への想い』の花言葉がつきました。
クリスマスベル、チャイニーズランタンなどの別名も。クリスマスの祈りや家族との思い出から、この花言葉がうまれたのかも。
ほぼ、一年を通じて出回っています。花色はオレンジ。

ネリネ(ダイヤモンドリリー)
『華やかさ』『また逢う日を楽しみに』『忍耐』『箱入り娘』

秋~冬に出回る、日本で言うヒガンバナのなかま。キラキラと花びらが光る品種は「ダイヤモンドリリー」と言われ、近年人気の高い花です。
名前の由来は、ギリシャ神話の水の神「ネレーイス」から。ネレーイスは海底で歌ったり踊ったり糸をつむいだり、箱入り娘のような生活をしていたことから『箱入り娘』の花言葉があるらしい。
『また逢う日を楽しみに』という花言葉は、送別の用途に使えそう。

まとめ。
花屋の切花としては「脇役」的な存在でも、じつは古い歴史があったり、素敵な花言葉がつけられている花もあるんだ!ということがよくわかりました。もっと大切に売らなければいけませんね…
花言葉をからめて贈りたい!と思ったら、花束の組み合わせのひとつとして、検討してみてはいかがでしょうか。
