花言葉を添えて、花束やアレンジメントを贈りたい!
そんな方のために、日本のお花屋さんで一般的に買えるお花の花言葉をまとめています。
花言葉から花の種類を逆引きするまとめシリーズpart.3は、王道の『愛の花言葉』!
告白やプロポーズに使える花をまとめました。今回は、女子がもらってキュンとする可愛い見た目かどうかも加味したつもり(独断)。
一般的にお花屋さんで購入できる季節も記載しています。参考にしてみてください。
『あなたを愛する』
トップバッターは赤バラ。もう、愛といえばとりあえず、赤バラです。
バラ(赤)
恋人に贈る花束の定番はやっぱり赤バラ(私調べ)。
お花屋さんでも、「バラの花束ください」「赤いバラ100本の花束」「赤いバラ1本だけラッピングして」など、赤バラ指定の注文は多いものです。
クラブのおねえさんの誕生日に、赤バラだけのスタンド花!という注文を受けたこともあります。バブリー!
さて、バラだけを束ねて花束をつくるとき、何本くらい入れたらいいのでしょうか。
バラの本数で意味が変わる、としている説もありますが(検索してみてね)、花屋的には何本でもいいんじゃないかな~と思っています。
しいて言えば、12本。12本のバラは「ダズンブーケ(1ダースのバラ)」と言って、プロポーズのときに贈るとされています。
誕生日なら「歳の数」、記念日なら「○年目の数」で贈る方も多かったですよ。
大事なことは、本数指定の注文をする場合は事前に予約してね!!ってこと。
また、バラ全般の花言葉は『愛』。
切花のバラには、赤だけでなく、いろんな色の品種があります。恋人に似合う色をイメージして選んでみるのも良いかも。
バラの色別に花言葉もあります。
赤:無垢で愛らしい・あなたを愛する・貞節・熱烈な恋
ピンク:上品・しとやか・暖かい心・満足
白:少女時代・無邪気・清純・相思相愛・尊敬
黄:献身・美・さわやか・あなたに恋しています・嫉妬
オレンジ:無邪気・魅惑・信頼・絆
紫:誇り・上品・尊敬
『無垢の愛』
ピュアなイメージから「無垢の愛」の花言葉はカスミソウ。
カスミソウ
どうしても「添えもの」的な扱いをされがちなカスミソウ。他の花を入れたとたんに、そっちが主役になってしまう。優秀な脇役です。
花言葉を前面に出して贈るなら、カスミソウだけの花束にしてみるといいかも。
ふわふわのカスミソウだけのブーケ、けっこう可愛いですよ。カスミソウの種類にも色々あるので、事前にお花屋さんに相談しておきましょう。
『愛の告白』
みんな知ってる花だけど、意外や意外、ロマンチックな意味があります。
チューリップ
子どもたちにも人気のチューリップに、「愛の告白」なんて意味があるのはちょっと意外です。花言葉の由来は、オランダに伝わるチューリップの物語から。
3人の騎士から求愛された少女は、騎士たちからそれぞれ王冠、剣、黄金を贈られます。一人を選べなくて困った少女は、女神フローラに姿を花に変えてほしいと頼み、チューリップに姿を変えました。王冠は花、剣は葉、黄金は球根になったとされています。
注意したいのは、チューリップは年間通して買える花ではないこと。
季節的には2月~3月に多く出回ります。予約して取り寄せてもらうとしても、12月~4月ってところではないでしょうか。
ベストシーズンは卒業式シーズン。春から離れ離れになってしまう好きだった先輩や同級生に、思いを伝えるチューリップの花束を…とかどうでしょうか。(キュン)
色別の花言葉にも、告白に使えそうな意味がありますね。
赤:愛の告白・永遠の愛
ピンク:愛の芽生え
紫:気高さ 不滅の愛
『愛の絆』
地味だけど堅実なイメージのストック。絆、です。
ストック
そんなに派手な印象のない、春の花。
花屋的には、使いやすくて重宝するけどメインではないかな…という位置づけのストックですが、意外に良いエピソードを持っています。
ある国の姫が敵国の王子と逢瀬のため城を抜け出そうとしたところ、ロープが切れて亡くなってしまい、哀れんだ神様が姫をこの花に変えました。「絆」という言葉はこのエピソードから。
また、しっかりした茎がまっすぐに伸びていることから、一途に思い続けるという意味も。フランスの男性は理想の女性に会うとこの花を帽子の中に入れて歩いたそうです。
出回り時期は1~4月頃。長く付き合っている恋人やパートナーに、あらためて感謝を伝える花束に良さそうですね。
『真実の愛』『心に秘めた愛』
ロマンチックな花言葉をもつマーガレット。春限定のお花です。
マーガレット
好き、嫌い、と花びらをちぎって占う恋占いの花といえば、マーガレット。
素朴だけど、なんとなく可憐で清楚な雰囲気のある花ですよね。ギリシャ神話では、純潔の女神アルテミラに捧げた花。
お花屋さんに並ぶのは、1月~4月頃。価格も1本200円程度とお手頃なので、たっぷりマーガレットだけを束ねた花束にしても素敵。
心に秘めた恋を打ち明ける花束に、いかがでしょうか。
『変わらぬ愛』『永遠の恋』
色が変わらず長く咲き続けることから、『変わらない』『永遠』がキーワード。
センニチコウ
鮮やかな色がキュートな千日紅。ドライにしても色が美しく残ります。
よく見かけるのは、真っ赤な「ストロベリーフィールド」という品種(写真上)。それ以外にも、「ラズベリーフィールド」「サクラ」「グリム」など様々な品種があります。
じつは、赤やピンクに見えているところは、お花ではなく苞(ほう)。お花はその中心に小さく見える黄色い部分です。
春と秋に出回り量が多くなりますが、注文すれば周年で入手できると思います(品種によっては、ないものもあります)。
ちいさな花なので、あまり大きな花束には向かないかも。小花と合わせて、さりげなく小さなブーケにしたいお花です。
『幸福な愛』『信じあう心』
淡パステルブルーの小花は女子人気高し!花言葉も素敵です。
ブルースター(オキシペタルム)
ロマンチックな水色の花が可愛いブルースター。ヨーロッパでは青色は誠実を象徴する色、人生の節目に幸せを呼び込む色とされています。
最近では、白やピンク、赤花の品種もあります。やわらかい雰囲気がなんとも可愛らしく、恋人に贈るちいさなブーケにぴったり。
周年で手に入り、ブライダルシーンでも活躍しています。お花屋さんに必ず常備されている花ではないので、贈りたいときは事前に相談しましょう。
『永遠の愛』
古風な日本の花に、秘められた愛の物語。
キキョウ
ニッポンの秋の花としても有名なキキョウ。
秋の七草のひとつにも数えられ、明智光秀の『桔梗紋』、マンガ犬夜叉に登場する巫女『桔梗』などなど、日本らしい印象の強い花ですね。
花言葉は、徴兵された夫を待ち続けた妻が、帰ってくる日に宴の準備をしていたところ、他の男と結婚したと思われてしまい、自身の潔白を示すために自害し、本当のことを知った夫も後を追った…という夫婦の愛の物語が由来だそう。
ちょっと悲しい物語ですが、地味ながら芯のある美しさを感じるキキョウの雰囲気に合っているかも。
出回り時期は、夏の終わりから秋にかけて。
永遠の愛を伝えたい、秋の花贈りに使ってみてはいかがでしょうか。
『純愛』
ピュアな愛を伝える花と言えばこれ。イギリスのロイヤルウエディングでも定番です。
スズラン
ヨーロッパでは5月1日がスズランの日として親しまれており、日本の花屋さんでもそれに合わせて店先に並ぶことが多いスズラン。
ピュアなイメージどおり『純愛』の花言葉。予約して買うのもいいけれど、こればっかりはもう、店頭で見つけたら恋人に買って帰ってください!!
季節は初夏限定。手の込んだことしなくても、スズランだけきゅっと束ねた小さいブーケにすれば問答無用にかわいい。喜ばれること間違いなしです。
『あなただけを見つめる』
情熱的な花言葉で、アツい愛を伝えてみては。
ヒマワリ
大衆的なイメージのあるヒマワリですが、恋人向けの花言葉も。
太陽の向きにあわせて花が動くことから、『あなただけを見つめています』のメッセージ。ほかに、『崇拝』『憧れ』『愛慕』などの意味もあります。
お花屋さんに多く並ぶのは7~8月。ですが、注文すれば意外と季節はずれでも手に入るので、どうしても使いたいときは相談してみましょう。
まとめ。
今のような花言葉が体系的にまとめられたのは、19世紀のヨーロッパ。
当時の人々の間では、花に意味を持たせて恋人や想いを寄せる人に贈ることが流行しました。
だから花言葉はもともと、恋愛絡みのものが多いのです。
「恋人に花を贈るなんて恥ずかしい!」という方もいらっしゃると思いますが、ここはひとつ、花言葉の力を借りて!お花を贈ってみるのはいかがでしょうか。
ふたりにとって思い出の花ができると、毎年そのお花を見るだけでちょっと幸せな気分になれますよ。