白い星のような花を咲かせる春の球根花『オーニソガラム』。切花としてはよく出回っており、ブライダルなどに人気の品種もあります。
同じ『オーニソガラム』として出回っていても、見た目がけっこう違う品種があるので要注意。今回はそんな『オーニソガラム』をご紹介します。
オーニソガラムってこんなお花!
オーニソガラムの基本情報です。
オーニソガラムの基本情報
学名:Ornithogalum umbellatum
分類:ユリ(キジカクシ)科 / オオアマナ属
和名:オオアマナ 英名:Star of Bethlehem
原産地:地中海沿岸・南アフリカ(*)
国産品の出回りは4~5月が多いです。輸入品もあり、10~12月に多く見かけます。量の多少はありますが、1年を通じて手に入れることはできます。
大きく分けて種類は3種類。
トップ写真に載せたような「円錐状に咲く白い花のタイプ」「黄色やオレンジ色のタイプ」「花の中央に緑のつぶつぶがあるタイプ」があり、けっこう見た目が違うので、同じオーニソガラムと言われてもピンとこない人もいるかも。
*詳しくは後述します
価格は1本200~400円くらいで出回っています。
オーニソガラムの切花の飾り方・日保ちについて。
オーニソガラムの切花、日持ちはする?
オーニソガラムは、つぼみが次々と咲いてくるので、比較的長く楽しめる切花のひとつです。
入荷したときはこんなに固いつぼみ。
花が開くとボリュームが出ますね。
オーニソガラムの飾り方・飾るときの注意など。
やや茎が腐りやすく、水替えをサボっているとドロドロになってしまうことも。
水に浸かっている部分の茎は傷みやすいので、水替えのたびに少しずつカットして切り戻していくと良いです。
咲き終わった花があれば摘んでおきましょう。
オーニソガラムの花言葉は?
花言葉は、『純粋』『無垢』『才能』『純白』『清らかさ』 など。
白く、凛とした花のたたずまいから、素敵な花言葉がたくさんついています。
切花のオーニソガラムで覚えたい、3つの品種。
オーニソガラム・シルソイデス(普通の白いオーニソガラム)
お花屋さんで普通に『オーニソガラム』と呼ばれているのはこれ。円錐状で、下から花が咲いていきます。
「マウントフジ」などの品種があります。
オーニソガラム・ダビウム(オレンジや黄色のオーニソガラム)
オレンジ色や黄色のオーニソガラムは、『オーニソガラム・ダビウム』という種類です。花の形はシルソイデスに似ています。
オーニソガラム・サンデルシー(真ん中に緑のつぶつぶがある白花)
こちらはブライダルなどでも人気の『オーニソガラム・サンデルシー』。オーニソガラムの中では大型で、茎も長く出回っているものも多いです。
(*)切花でよく出回っているこの3種は、いずれも南アフリカ原産のオーニソガラムです。
オーニソガラムの豆知識いろいろ。
英名は『Star of Bethlehem(ベツレヘムの星)』
オーニソガラムの花は「ベツレヘムの星」と呼ばれています。それは中近東のこんな民話からきているとのこと。
ベツレヘムの星は、キリスト誕生時、東方の三賢者を導いた星。その星は流星のように飛び散って地上に降り注ぎ、あたりの野原に散らばって、花になった。この花は空の星と似て星の形をしていた。キリストの父ヨセフは明け方にこの花をつんで、妻マリアのひざに眠るイエスにふりまいた。
この花が、オーニソガラムなのだそう。
ここで出てくるオーニソガラムは、地中海沿岸~アジア原産の『オーニソガラム・ウンベラータ』だと言われています。
確かに、星をちりばめたようですね!
切花でよく見るオーニソガラムも、よく見ると花の一つ一つは星のような形をしています。
切花のオーニソガラム、まとめ。
オーニソガラム、まとめです。
・春と秋によく出回る、球根花。
・切花でよく見るのは「シルソイデス」「ダビウム」「サンデルシー」の3種。
・英名では『Star of Bethlehem=ベツレヘムの星』と呼ばれている。
主役級ではないものの、可憐な花がじわじわと人気な『オーニソガラム』。店頭で見かけたらぜひ手に取ってみてくださいね。
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