オレンジのベル型の花が可愛い『サンダーソニア』。
似ている花も特になく、独特の存在感をかもしだしている切花のひとつです。今回は、そんな『サンダーソニア』をご紹介します。
サンダーソニアってこんなお花!
サンダーソニアの基本情報です。
サンダーソニアの基本情報
学名:Sandersonia aurantiaca
分類:ユリ科(もしくはイヌサフラン科) / サンダーソニア属
英名:Christmas bells, Chinese lantern lily
原産地:南アフリカ
周年出回ります。価格は1本300~500円くらい。オレンジ色の提灯型の花が可愛らしく、人気のある花です。
色はオレンジのみ。似た種類の花もなく、独特のユニークさを持つお花です。
サンダーソニアの切花の飾り方・日保ちについて。
サンダーソニアの切花、日持ちはする?
サンダーソニアは大きくわけるとユリの仲間なので、日持ちは良い方です。
上に向かって咲き進んでいくので、下の方に付いている花から萎れていきます。しばらく飾っていると一番下の花から色が悪くなってくるので、花茎の付け根から切り取りましょう。
サンダーソニアの飾り方・飾るときの注意など。
かたちが面白い花なので、あまり切り分けたりせずそのままの草姿を生かして飾るのが良いと思います。
アレンジなどに使う場合は、ひと花ずつ切り分けることもありますが、その場合はメインの茎を付けた状態で切り分けましょう。
水あげは水切りか、切って活けるだけでOK。茎はななめにカットします。
サンダーソニアの花言葉は?
花言葉は、『祝福』『愛嬌』『純粋な愛』『祈り』『望郷』『祖国への想い』 など。
原産地は南アフリカで、19世紀後半に発見されました。
そのころ南アフリカに入植した人々がこの花を見て強く祖国を想い、「望郷」や「祖国への想い」などの花言葉がついたのだとか。
サンダーソニアの名前の由来は、発見者であるサンダーソンさんにちなんでいます。
品種・合わせたいお花・おすすめの使い方。
品種はオレンジのみ
品種改良が進んでいる切花業界において、珍しいことに色違いはなく、サンダーソニアといえばオレンジのみです。
園芸品種では、”フェニックス”の名前で流通する黄花の種類もあります。
アレンジのアクセントにも、サンダーソニアだけたくさん束ねても。
かたちが個性的なお花なので、アレンジのアクセントに使うと可愛い。黄色オレンジ系の花束に入れたりもします。
サンダーソニアだけをたくさん束ねた花束もすごく印象的で素敵です。
いつでも豊富に出回っているお花ではないので、事前に花屋さんに相談して予約しましょう。
サンダーソニアの豆知識いろいろ。
手間のかかる花、産地はそれほど多くないので貴重
サンダーソニアは球根植物。日本の切花生産は、ニュージーランドから球根を輸入してスタートしました。
今では種子を採取し栽培ができるようになっていますが、栽培には非常に時間がかかるのだそうです。(花を咲かせる球根ができるまでに3~4年かかるとか)
周年出荷されている産地があるので我々は1年中楽しむことができますが、これはなかなかすごいこと。
産地もそれほど多くなく栽培も難しいということで、じつはけっこう貴重なお花なのです。
栽培の様子がわかる、八丈島の多花園さんのブログ →サンダーソニアの栽培
切花のサンダーソニア、まとめ。
サンダーソニア、まとめです。
・オレンジ色・ベル型の花がカワイイ!
・ユリの仲間なので比較的花もちはよい。
・切花の品種はオレンジのみ。
・栽培には時間がかかり、生産者も少ない。貴重な花!
見た目が可愛くて、ファンも多いサンダーソニアですが、じつはなかなか貴重なお花なのです。見つけたらぜひ飾ってみてくださいね。