茶花やいけばなの花にも使われる、風情ある秋の花『ホトトギス』。
独特な模様と花姿がなんとも渋い、秋の花です。
今回はそんな『ホトトギス』をご紹介します。
ホトトギスってこんなお花!
ホトトギスの基本情報です。
ホトトギスの基本情報
学名:Tricyrtis hirta
分類:ユリ科 / ホトトギス属
和名:ホトトギス(杜鵑)英名:Toad Lily
原産地:日本
9月中旬頃から出回る、秋の花です。9~10月頃が最も出回り量が多くなります。
価格は1本200~300円ほど。切花でよく見るのはピンクの花に茶色系の斑点が入っているタイプですが、白花や斑点の薄い品種もあります。
ホトトギスは世界に20種ほどの種類があり、そのほとんどは東アジアに自生しているもの。そのうち、日本には12種のホトトギスが自生しています。まさに日本の花!なんですね。
ホトトギスの切花の飾り方・日保ちについて。
ホトトギスの切花、日持ちはする?
ホトトギスの切花の日持ちは1週間程度でしょうか。下についている花から徐々に枯れていくので、色が変わった花は取り除いていきます。
ちょっと厄介なのは、枯れていく花がバラバラっと散ること。周りが散らかるのが嫌な人は、花の色が変わったなと思ったら取り除いてしまうのが良いかもしれません。
ホトトギスの飾り方・飾るときの注意など。
水あげは良いので、買ってきたら茎をななめにカットして活けましょう(水の中で切る「水切り」ができればベスト)。
不要な葉っぱは取り除きます。
ホトトギスの花言葉は?
花言葉は、『永遠の若さ』『永遠』『秘めた思い』 など。
花言葉の由来は、夏から秋の終わりまで咲き続ける生命力の強さからついたもの。日本原産の植物で丈夫なので、季節になると、ご近所の庭先でも見ることができるかもしれません。
ホトトギスの豆知識いろいろ。
鳥の「ホトトギス」との関係は?
ホトトギスといえば、鳥の名前ですよね。この植物が鳥と同じ名前がついたのには、花のまだら模様が関係しています。
この特徴的なまだら模様が、ホトトギスの胸の模様に似ていることから、花の名前がつきました。
これがホトトギス(鳥)。
(参照:日本野鳥の会京都支部 野鳥図鑑)
どうでしょうか。ちょっと似ているかも?
切花のホトトギス、まとめ。
ホトトギス、まとめです。
・9~10月に出回る秋の花。
・原産地は日本。世界で20種ほどあるうちの12種は日本に自生している。
・鳥のホトトギスの胸の模様に似ているので「ホトトギス」の名前がついた。
秋らしい風情を感じられる『ホトトギス』。1本飾るだけでもサマになるので、ぜひシーズン中にお手に取ってみてくださいね。
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