切花図鑑

【切花図鑑】ラナンキュラス|花言葉・出回り時期・花もち・飾り方

ラナンキュラス

ここ数年で、主役級に躍り出た春の花といえば『ラナンキュラス』。


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たくさんの重なる花びらがロマンチックで、ふわふわ春らしくて、女子人気の高い花のひとつ。

ここ数年の品種改良も目覚ましく、珍しい品種が次々登場している、まさに進化中のお花でもあります。

今回は、そんなラナンキュラスについてまとめてみました。

ラナンキュラスってこんなお花!

ラナンキュラスの基本情報です。

ラナンキュラス

ラナンキュラスの基本情報

学名:Ranunculus asiaticus
分類:キンポウゲ科 / キンポウゲ属
和名:ハナキンポウゲ 英名:Ranunculus
原産地:中近東からヨーロッパ南東部

ラナンキュラスの出回る季節は12月~4月頃。出回りが多いのは、2~3月でしょうか。

一般的なラナンキュラスは、1本200~400円ほど。珍しい品種になると、1本800円とかするものも(まれに)あります。

色は、白・ピンク・黄色・オレンジ・紫・赤・緑など。

品種によっては「これもラナンキュラス?」という見た目のものもあり、更なる進化が楽しみです。

 


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ラナンキュラスの切花の飾り方・日保ちについて。

ラナンキュラスの切花、日持ちはする?

ラナンキュラスの日持ちは、まあまあ。かための咲き具合のものを買えばふんわり咲いていきますし、咲き進むのを楽しめるお花です。

ラナンキュラス

咲き進んでくると花が大きくなり、茎が折れてしまうことがあります。

そんな時でも短くカットして小さな花器で楽しんだり、水に浮かべたりしても可愛い。茎が折れてしまっても花は元気だったりするので、工夫して楽しむとよいでしょう。

 

ラナンキュラスの飾り方・飾るときの注意など。

頭が重めなので、茎が細くて折れそうだなと思ったら、思い切って短く飾るのが良いかも。

ラナンキュラス

最近は、茎が丈夫な大輪タイプも増えているので、「最初は長く飾って、徐々に切って短くして、小さな花瓶に活け替えていく」のがおすすめです。

花が咲き進んだものは、ガクが反り返って取れてしまうことも。

ラナンキュラス

水は少なめ、浅水に活けましょう。切り口は斜めにカット。こまめに切り戻していくと長く楽しめます。

ラナンキュラス

 

ラナンキュラスの花言葉は?

ラナンキュラス

花言葉は、『晴れやかな魅力』『魅力的』『名誉』『とても魅力的』 など

 

こんなに多様!!ラナンキュラスの品種いろいろ。

ラナンキュラスの切花は本当に種類が豊富です。さらに最近「これもラナンキュラス?」という品種も毎年登場していて、花屋でも混乱します(笑)

正しい分類の仕方かどうかわかりませんが、お花屋さんで見かける切花のラナンキュラスを、見た目で分類してみました。

まずは普通のラナンキュラス。

ラナンキュラス

花びらがたっぷり重なっていて、ふんわりロマンチックな雰囲気。これぞラナンキュラス!と思っている方も多いのでは。

中心が緑のタイプ。

ラナンキュラス

これを何咲きというのかよくわかりませんが、花の中心が緑になっているタイプ。緑の部分がもりもりと盛り上がってくるものもあります。

全体が緑の品種も。

ラナンキュラス

 

黒いめしべが目立つエキゾチック「モロッコ」シリーズ。

ラナンキュラス モロッコ

変わり咲きラナンキュラスの代表品種、「モロッコ」シリーズ。小輪ですが存在感は抜群。

パステル系ふんわり色が多い普通のラナンキュラスと違って、めしべの黒が目立つオレンジ、黄色など、なんとも個性的なシリーズです。

アネモネみたいな大輪!「シャルロット」シリーズ。

ラナンキュラス シャルロット

最初見たときは衝撃だった「シャルロット」。ラナンキュラスというより、ひらいたアネモネみたいな雰囲気。まだちょっと高級品ですが、絵画のようで本当にキレイ。

大輪!「ポンポン」シリーズ

ラナンキュラス ハーマイオニー

2016年頃から急激に出回り始めた、フリル咲きの大輪「ポンポン」シリーズ。ビアンケリシャというイタリアの種苗会社が作出したシリーズです。

花は大輪。茎が太く、花もちもすごく良いのが特徴。ピンクの「ハーマイオニー」が有名ですね。

つやのある花びら「ラックス」シリーズ。

ラナンキュラス ラックス

これもラナンキュラス?と思ってしまう「ラックス」シリーズも、最近はよく見かけるようになりました。1本の茎にいくつも花がつくスプレー咲きで、花びらも少ない。

ピカピカツヤツヤ、花びらに光沢があるのが特徴。一つの花のもちはそれほどよくないけど、つぼみが次々と咲きます。

 

ラナンキュラスの豆知識いろいろ。

ラナンキュラスの名前の由来

ナンキュラスとはラテン語で「小さいカエル」という意味。

これはラナンキュラスの多くが(カエルがいるような)湿地に自生していることや、葉の形がカエルの足に似ていることから名付けられたと言われています。

ラナンキュラスと十字軍

ラナンキュラスは西アジア原産。そのラナンキュラスをヨーロッパに持ち込んだのは、フランスのルイ9世と言われています。

13世紀のこと。十字軍として、カトリックの聖地エルサレムをイスラム勢力から奪還するべく遠征したルイ9世は、花好きな母のために、ラナンキュラスを持ち帰ったそうです。

十字軍の遠征のおかげで、ラナンキュラスの分布が広がったとは、なんとも面白い話ですね。

 

切花のラナンキュラス、まとめ。

ラナンキュラス、まとめです。

・春を代表する主役級の花!

・これもラナンキュラス?と思うほど、変わり咲きの品種がたくさん!

・原産は西アジア。ヨーロッパに広がったのは13世紀の十字軍のおかげ?

 

春になると色とりどりのラナンキュラスがお花屋さんに並びます。1輪でも存在感があり、春を代表するお花のひとつです。ぜひ一度飾ってみてくださいね。

参考サイト

綾園芸
http://www.ayaengei.com/plant/ranun.html

ポンポンシリーズについて
http://www.oomorikaki.co.jp/blog_loiter/?p=4135/
http://www.otalab.co.jp/blogs/13966

 

 

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