ミニブーケをもらったときに、よく入っているミニチュアのマーガレットみたいな『マトリカリア』。
カスミソウの代わりにふんわりする花として使ったり、花屋としては、可愛らしく使い勝手の良い花です。
今回はそんな『マトリカリア』をご紹介します。
マトリカリアってこんなお花!
マトリカリアの基本情報です。
マトリカリアの基本情報
学名:Tanacetum parthenium
分類:キク科 / ヨモギギク(タナセツム)属
和名:イヌカミツレ、ナツシロギク 英名:Feverfew
原産地:南東ヨーロッパ
出回り時期は1年中。特によく見るのは春と秋でしょうか。1本200円程度で、可愛らしく買いやすいお花です。
中心が黄色く花びらが白い上記写真のような品種がメジャーですが、最近ではポンポン咲きの品種や、黄色・ピンクなどの品種もあります。
マトリカリアの切花の飾り方・日保ちについて。
マトリカリアの切花、日持ちはする?
か弱そうに見えて、マトリカリアは比較的もちのよい花です。しっかり水あげされていれば、1週間程度は十分楽しめます。
花よりも葉っぱの傷みが早いので、目立つ大きな葉は取り除いてしまった方が良いでしょう。
枝分かれしている部分の付け根にある葉を取り除きます。
マトリカリアの飾り方・飾るときの注意など。
小さな小瓶に飾るときなどは、小枝から切り分けても良いでしょう。
お花屋さんでの水あげは熱湯につける「湯あげ」が多いです。ご自宅では、茎を斜めにカットするか、太い茎の場合は叩いたり割ったりしてもよいでしょう。
マトリカリアの花言葉は?
花言葉は、『集う喜び』『深い愛情』『楽しむ心』『恋路』 など。
小さな小花が集まって咲いていることから、「集う喜び」などの花言葉がついています。
品種もいろいろ!
ポンポン咲き、黄色、ピンクなど品種も多彩!
このページの写真にあるマトリカリアは”シングルペグモ”という一重咲きの品種。
“イエローペグモ”は、黄色いポンポン咲き。八重咲の白は“ホワイトワンダー”、“ダブルスター”など。
ピンクのポンポン咲きで人気な“タマゴピンク”などもあります。
マトリカリアの豆知識いろいろ。
マトリカリアは「キク科マトリカリア属」には入っていない
切花として『マトリカリア』と呼ばれているお花は今まで説明してきたもの。学名ではTanacetum parthenium と言われるものです。
ところがその他に、”マトリカリア属”の植物があります。代表的なのは、ハーブでお馴染みのジャーマンカモミール(Matricaria recutita)。見た目もちょっと似ていますよね。
マトリカリアも昔、マトリカリア属に分類されていたことがあるため、マトリカリアの名前で呼ばれるようになってしまったのです。
マトリカリアの名前に、薬草のなごり。
マトリカリアの名前の由来は、ラテン語の「Matrix(子宮)」。この花の一種が婦人病の薬だったことからその名前が付いたのだそう。
英名の「fever few」は解熱作用の意味。こちらも薬として使われていたことがわかる名前です。
ただ、現在切花で呼ばれている「マトリカリア」そのものではなく、カモミールなどマトリカリア属の花の一種が使われていたということだと思います。
切花のマトリカリア、まとめ。
マトリカリア、まとめです。
・1年中出回る小花。
・余分な葉は取り除いて飾るのがコツ。
・切花の「マトリカリア」はマトリカリア属ではない。
小さく切り分けて単品で飾っても良し、花束などで添え花にするのも良し。使い勝手の良いありがたい小花の『マトリカリア』。ぜひ飾ってみてくださいね。
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