春の代表の花のひとつ、スイートピー。
ヒラヒラふわふわしたお花は蝶のようにラブリー。カラフルでお手頃価格なのも、卒業・送別シーズンに人気の理由です。
今回はそんな『スイートピー』をご紹介します。
スイートピーってこんなお花!
スイートピーの基本情報です。
スイートピーの基本情報
学名:Lathyrus odoratus
分類:マメ科 / レンリソウ属
和名:ジャコウレンリソウ カオリエンドウ 英名:sweet pea
原産地:イタリア・シチリア島
出回り時期は1~4月頃。多く出回るのは2~3月です。1本150~200円ほどで、お手頃価格が嬉しい花のひとつ。
白・クリーム・濃淡ピンク・赤・濃淡紫・黄色・緑・グレーやベージュなど、カラーバリエーションは豊富ですが、染めのものも多いのが特徴です。(黄・オレンジ・緑・グレー・ベージュなどは染め)
爽やかな甘酸っぱい香りがあります。
スイートピーの切花の飾り方・日保ちについて。
スイートピーの切花、日持ちはする?
スイートピーは比較的持ちの良い花です。春が進み気温が高くなってくると、寒い時期に比べてもちが悪くなりがち。
春のスイートピーの切花は、葉がついていないので、水が落ちてしおれることもありません。
花びらが薄く繊細なので、エアコンの風などが当たる場所に置くのは避けましょう。
染めのスイートピーは、日が進むにつれて少しずつ色が薄くなっていくのがわかります。
スイートピーの飾り方・飾るときの注意など。
買ってきたらよく切れるハサミかナイフで、切り口をカットして花瓶に活けましょう。
茎も硬く、腐りづらいので、水替えを多少サボってもヌルヌルすることも少なく、手入れが楽な切花です。
スイートピーの花言葉は?
花言葉は、『門出』『やさしい思い出』『繊細』『デリケートな喜び』『つかの間の喜び』『わずかな楽しみ』 など。
卒業式や送別会の時期に旬を迎え、『門出』や『思い出』などピッタリな花言葉がついているので、お花屋さん的にも重宝する花です…!
品種・合わせたいお花・おすすめの使い方。
春の花と相性抜群。
チューリップやマーガレットなど、春の花との相性は抜群。1本で上から下まで花がついているので、色味を足すのに重宝します。
スイートピーだけの花束も素敵。
どうしても”添え物”的に使われがちなスイートピーですが、思い切って「スイートピーだけ!」の花束にしても素敵。
30本~50本くらいまとめてブーケにすると、ボリュームもインパクトもばっちり。色を何色か混ぜてもいいですね。
単体で本数の多い花束にすると、香りも強く楽しめるのがいいところ。
2~3月のお花屋さんなら、1週間前くらいに予約しておけば、同じ色のスイートピーを大量に仕入れることも可能です。ぜひ相談してみてください。
予算のない「1本巻き」ギフトにも大活躍。
幼稚園や小学校の卒業式で多いオーダーのひとつが『1本巻きギフト』。1本ずつラッピングして50人分…みたいなやつです。
1本巻きギフト自体は何の花でもできるのですが、予算が少ない場合などはスイートピーが活躍します。カラーバリエーションが豊富なので、男女別やクラス別に色を変えたりするのもやりやすい。
なお、1本巻きギフトでもラッピング代はかかりますので、単体で買うよりは予算を多めに見ておいてくださいね。
夏のスイートピー?宿根スイートピーについて
春に出回るスイートピーとは別に、『サマースイトピー』『宿根スイートピー』の名前で出回るスイートピーがあります。
宿根スイートピーについては別記事で詳しくまとめましたので、こちらも読んでみてくださいね。
スイートピーの豆知識いろいろ。
赤いスイートピーはあるのか?
スイートピーといえば多くの人が思い浮かべるのは、松田聖子さんの名曲『赤いスイートピー』でしょう。
スイートピーが店頭に並ぶ時期は「赤いスイートピーって本当にあるの?」なんてお客さんに聞かれることもしばしば。
じつは聖子ちゃんの曲が発売された当時(1982年)、赤いスイートピーはまだありませんでした。
その後の品種改良で「赤」といえるスイートピーが登場。スイートピーの品種改良に、あの曲の影響があったのは確かです。
現在流通している品種で「赤いスイートピー」といえるのは、『スカーレット』『クリムゾン』『キャンディポップ』『カルメン』などでしょうか。
ちなみに、松田聖子さんの『赤いスイートピー』が発売された日を記念して、1月21日は『スイートピーの日』とされています。
切花のスイートピー、まとめ。
スイートピー、まとめです。
・2~3月が旬!春に楽しむ切花。
・卒業や送別にぴったりの花言葉は『門出』
・カラーバリエーションが豊富!染めの品種も多い。
・「赤いスイートピー」は…、(今は)あります!
春にしか楽しめない『スイートピー』。色も香りも春らしくて、毎年見ていてもウキウキさせられます。
旬の季節の間にぜひ、スイートピーを楽しんでみてくださいね。
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>>ナチュラルで可愛い!【宿根スイートピー(サマースイートピー)】について解説!
参考サイト
大田花き 産地ウンチク探検隊『JA宮崎経済連のスイートピー』
圃場の様子、収穫したスイートピーを束ねる様子が分かって面白いです!
青山フラワーマーケット『Today’s Flower スイートピー』