切花図鑑

【葉もの図鑑】ミスカンサス|花言葉・出回り時期・花もち・飾り方

ミスカンサス

日本にも古くから自生するグリーンのミスカンサス


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庭植えで楽しむ他、生け花の花材にも用いられ、現代ではアレンジメントやウエディングブーケにも使われる人気の高い葉物です。

明るいグリーンに美しい斑、そして細いシルエットが特徴。

扱いやすく、どんな場面にも合わせやすい!今回はミスカンサスについて詳しく解説します。

ミスカンサスってこんなグリーン!

ミスカンサスの基本情報

学名:Liriope platyphylla cv. Variegata
分類:ユリ科ヤブラン属
和名:藪蘭(ヤブラン) 斑入りヤブラン リリオペ

英名:Variegated lilyturf
原産地:日本 中国 台湾

長さは30〜50cm。
見た目の似たニューサイランに比べると、長さと幅が短く、しなやかです。

価格は50円〜150円と幅があります。1年を通して流通しており、お花屋さんでも比較的頻繁に仕入れされるグリーンです。

明るいグリーンの葉に白い斑が縦に数本入っており、薄く柔らかい質感が特徴です。


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ミスカンサスの飾り方・日保ちについて。

ミスカンサスは日もちする?

ミスカンサスの日持ちは5〜7日程。管理は水切りを基本とし、2〜3日に1回水換えを行うとより良いでしょう。

ほこりが目立つほど葉の面積は広くありませんが、葉を水拭きすると艶が出て美しいです。

ミスカンサスの飾り方・飾るときの注意など。

根元の方は硬いので挿しやすい

アレンジメント、一輪挿し、ブーケ、ドライフラワー・・・
ミスカンサスはどんな場面にも合わせやすく、土台に挿すことも束ねることも容易です。

土台に挿す時には、葉の長さに気をつけましょう。
好みの長さに切ってどの部分でも使用する事ができますが、先端に向かうにつれて柔らかくなり土台に挿しにくくなります

合わせたいお花・おすすめの使い方。

 古くから伝わる技「ためる」

花の技法の一つ「ため」。
その歴史は古く、江戸時代からあったとも言われています。

枝もので多く用いられる技法で、葉物の中ではミスカンサスにも使えます。

カールを付けたい箇所に両手の親指と人差し指を添え、癖をつけながら好みの長さまで移動することで「ため」が効きます。

ためが効きやすく細いミスカンサスは、鉛筆のような棒状のものに巻きつけることによってより強いカールを作ることも可能です。

しばらく巻き付けてから解くと…

リボンのようなカールができました!

そのままの流れを活かす他に・・・「編み込む」

生け花やウエディングでも人気のミスカンサス。
直線・曲線どちらでも表現できるのが魅力の一つ。

一風変わったデザインとして、細い葉を数本用意し編み込むこともできます。

一本では面の小さいミスカンサスですが、編み込むことにより存在感を増すことができます。

ミスカンサスの豆知識いろいろ。

ミスカンサスはイネ科じゃないの?

切り花として流通しているミスカンサスは、実はややこしい存在。

インターネットで「ミスカンサス」と調べると、イネ科ススキ属のすすきの仲間がヒットします。

これはイネ科ススキ属の学名が「Miscathus(ミスカンサス)」であるため。

イネ科ススキ属の葉は切り花として流通しているミスカンサスの葉に良く似ていますが、イネ科ススキ属は常緑ではないのが特徴。

冒頭の「基本情報」に記載してある「斑入りヤブラン」が常緑であり、切り花のグリーンとして活躍する「ミスカンサス」です。

この記事では切り花(グリーン)として流通する「ミスカンサス」について記載しているため、基本情報の学名や英名は「ヤブラン」の情報と同義です。

ドライフラワーとしても楽しめる

生花や園芸で見かけることの多いミスカンサスですが、ドライフラワーとしても楽しめます。近年人気のスワッグに組み込むことも可能です。

水気をきちんと拭き取ってから、風通しの良い日陰に干すと数日で乾燥してきますので是非試してみてください!

ミスカンサスまとめ。

・生け花やウエディングにも人気

・スポンジに挿す際は根本の硬い部分を使用

・「ため」を使ってアレンジを楽しみましょう

・切り花のミスカンサスは実はヤブラン!

いかがだったでしょうか。

「ため」の技法はビギナーさんにはハードルが高く感じるかもしれません。

枝ものだと「折れてしまうのでは・・・」と不安に思う声を多く聞きますが、ミスカンサスであればコツを掴むまで楽しく簡単に練習できるでしょう。

自分だけの流れをデザインして、好みの花材と合わせて素敵な作品を作ってみてください!

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