春~初夏にお花屋さんに並ぶ、すっとしたラインがきれいな『イキシア』。
まるでグラジオラスのミニチュアのような花姿は小さいけれど独特の存在感があり、アレンジやブーケのアクセントに活躍します。
今回は『イキシア』について解説します。
イキシアってこんなお花!
イキシアの基本情報です。

イキシアの基本情報
学名:Ixia
分類:アヤメ科 / イキシア属
和名:槍水仙(ヤリズイセン)
原産地:南アフリカ
出回り時期は4~6月頃が多いです。春の花がひと段落して、初夏が始まる頃に爽やかな花がお店に並びます。
価格は1本200~300円ほど。茎は細く、すっと長く、縦のラインが美しい花。花は下から順に咲いてきます。
花色は白、淡い黄色、ピンク系が多いですが、最近は明るい水色の品種も出回っています。
和名ではヤリズイセンと呼ばれますが、スイセンではなくアヤメの仲間です。
イキシアの切花の飾り方・日保ちについて。
イキシアの切花、日持ちはする?

イキシアの花の日持ちは5日~1週間ほど。つぼみが順に咲いていくので、変化を楽しめます。
説明

葉っぱが先に黄色く変色してしまうこともあります。そんなときは花茎だけ切り分けて飾りましょう。
イキシアの飾り方・飾るときの注意など。

水あげは悪くありませんので、ななめにカットしてそのまま活けましょう。

茎がすらっと長いので、長い花瓶にラインを生かして活けるときれい。ちいさな花瓶に飾りたいときは、葉をうまく使えるように切り分けましょう。
イキシアの花言葉は?

花言葉は、『団結』『誇り高い』『君を離さない』 など。
茎や葉を傷つけるとネバネバした液が出ることから、ギリシャ語で「鳥もち」を意味する「イキシア」の名がついています。
「君を離さない」という花言葉は、そんなネバネバの液からついたのかもしれませんね。
イキシアのマメ知識いろいろ
青いイキシアに注目!?
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最近注目の品種は、青いイキシア ”アクアマリン” という品種。千葉の高坂園芸さんが作出した品種で、2019年のフラワー・オブ・ザ・イヤーにも選ばれています。
お花屋さんや市場で見かけると、ハッとするような美しい水色に「染めかな?」と思ってしまうほどですが、交雑してうまれたれっきとした天然の色なんです。

4~5月の初夏の花に混ざってお店に並ぶことが多いので、見つけたらぜひ注目してみてくださいね。
参考:2019年のトレンドを反映する花決定 第15回フラワー・オブ・ザ・イヤーOTAは福島県のグリーンが最優秀賞
園芸でも親しまれる春咲き球根

園芸でも、「植えっぱなしでもよく咲く球根」として人気のイキシア。フリージアや春咲きグラジオラスのように楽しめるそう。
しっかり花が開いて、切花とはまた違った魅力がありそうですね。
切花のイキシア、まとめ。
イキシア、まとめです。
・4~6月頃に出回るアヤメの仲間
・すっとした細い茎と縦長のラインがきれい
・白・黄色・ピンクなどが多いが、最近は水色の品種もある
・手間がかからず楽しめる球根として、園芸でも人気
派手な花ではないけれど、独特の存在感がある『イキシア』。
4~6月頃のお花屋さんで見かけることが多いと思いますので、見つけたらぜひ手に取ってみてくださいね。
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