こんにちは。お花に関係する行事をご紹介する【お花屋さんの花行事】のコーナーです。
お花を楽しむ人には、季節ならではのお花を逃さず楽しんでほしい。お花を売る人には、うっかり忘れずお客様に情報を伝えて売ってほしい。ということで、お花に関係する行事を毎年リマインドしていこうと思います。
9月14日は『コスモスの日』。
ホワイトデーから半年後になる9月14日は、ちょっとロマンチックな記念日になっています。
「コスモスの日」の由来やコスモスの花言葉、お花屋さんに出回っている種類とその見分け方をまとめました。
『コスモスの日』とは?
コスモスの日が誰によって制定されたのか、詳しいことはわかっていません。
この日は3月14日のホワイトデーの半年後にあたることから、プレゼントにコスモスを添えて交換し、お互いの愛を確認しあう日なのだそう。
ちょうどコスモスの切花も多く出回る季節ですし、そんな贈り物もよさそう。この時期は各地でコスモス畑などもありますので、秋のドライブデートなんかもいいですね。
コスモスの花言葉は?
コスモスの花言葉は、『乙女の心』『純心』『謙虚』『調和』『平和』『美しさ』など。
コスモスの名前の由来は、ギリシャ語で「秩序」「調和」を意味する「kosmos」。秩序だって並ぶ花びらの様子から付いたものです。
花言葉もその由来に基づきます。調和・秩序のあるものは美しい、ということなのでしょう。
ギリシャ語「kosmos」が英語の「cosmos」になり、「世界」や「宇宙」を意味するようになりました。語源を調べると、コスモスの美しい花びらの並びもなんだか特別なもののように思えてきますね。
お花屋さんに出回っているコスモスの種類
コスモスはメキシコを中心に26種ほど種類があるといわれていますが、日本で園芸や切花用でよく見かけるのはこの3つ。
ピンクや白のコスモス(Cosmos bipinnatus)
切花で一番多く出回り、いわゆるコスモスと言って思い浮かべるのはこのタイプ。ピンク、濃いピンク、白などがあり、切花としても園芸用としても出回ります。
葉っぱは糸のように細くてモジャモジャしています。丈も長めで、切花では60㎝以上あります。
次項のキバナコスモスと間違えやすいのですが、このジャンルのコスモスにもイエロー・オレンジ系の品種があります↓
こちらは”イエローキャンパス”という品種。
キバナコスモス(Cosmos sulphureus)
鉢物や花壇苗でよく使われる「キバナコスモス」もコスモスのなかま。オレンジや黄色の花を咲かせます。野生化して線路わきに生えていたりもしますね。
切花でも時々出回ります。普通のコスモスより花の大きさも小さく、丈もかなり短め。葉の形は春菊のような、キクっぽいかたちをしています。
上の写真は一重咲きですが、最近は八重咲きの品種もあります。切花より花苗として多く出回るコスモスです。
チョコレートコスモス(Cosmos atrosanguineus)
茶色いチョコレート色が印象的なチョコレートコスモス。ほんのりチョコレートの香りがするのも人気のひみつ。多年草の鉢花や苗として、園芸用に出回っています。
切花でも出回っており、特に秋に限らず、周年出荷されています。丈は短め。葉の形はコスモスともキバナコスモスとも違い、細長いかたちをしています。
濃い茶系の花はアレンジやブーケのアクセントにぴったり。バレンタインの頃にもよくお店に並びます(チョコレートだから?)。
まとめ。
9月14日前後は、切花でもコスモスがよく出回る頃。恋人同士で贈り合うもよし、一緒にコスモス畑を見に行くもよし、秋の花と一緒に飾って楽しむのもよし。
ぜひ、いろいろなコスモスを楽しんでみてくださいね。
参考サイト
人気インスタグラマー×コスモス博士!コスモスを楽しむ3のテク
コスモスの育種で有名な奥隆善さんが、インスタグラマーと語る!面白い特集。